お金がないからアルバイトしようと思うんです
以下は神官長さんとの雑談で知ったお話。いわゆる、雑学?
細菌がいないから病気そのものがあまりない。腐らないから食中毒もない、ただ、怪我はある、しかし回復の泉で間に合う。
ではかつての人は何を不服としたのか。
死んだら魂の輪廻は約束されていた。しかし、死にたくなかった。自分のままで生きていきたかった。身体が欠損したら、回復の泉では治らない。それも治したい。
能力・容姿・性別・体格、色々変えたい。
理解できなくはない。
過保護な神は訴えられれば、何でもホイホイ叶えた。しかし、「与えられる」という事自体が嫌だった。「自分が」、できるようになりたかったのだ。
ああ、俺スゲーがやりたかったのね……。
まあ、分からなくは、ないわあ……(白目)
「長寿族が、長髪白髪なのも、当時はこれが美の最先端だったのでしょうなあ。それが、神官スタイルの基になったと。こんな決まり事ができてしまって残念ですわい」
あ、神官長さんはロン毛反対派。
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夕食の時にミケさんと情報のすり合わせ。そして今後の相談。
「派遣されると、派遣先と派遣元、両方に気を遣うし、間で金をとられているのも何だと思うし、そもそも税金が結構、がっつりひかれるし」
ミケさんは不満なようだ。けれど、自分で職を探すという手間は省けるんですよ? その税のおかげで我々はただ飯にありつけているのですから、そもそも文句言えませんよ?
気持ちはすごーくわかりますけどね。
「ゼミ代を、奉仕活動で支払うことになったので、最初に予定していたように旅の費用を稼ぐことができなくなりました。それで、考えたのですが、不眠のスキルを活かして夜、働こうかと」
提案してみると、
「いや、寝ようと思えば眠れるし、知らない間に疲れがたまるのもよくないと思うので却下」
即、ミケさんに反対された。
「お、バイトの話か。紹介すんぜ?」
あれ、なんでジュさんいるんですか。バイト? バイトしていたのですか。道理で授業中よく寝ていますよね。
「どんなバイトなんですか? あんまりヤバいのはダメですよ。神官なんだから」
「こら、あほ神」
ミケさん止めに入る。
聞くだけです。
「短期で、探してるんなら、居酒屋のバイトがあるぜ? ちょうど、学生バイトの姉ちゃんが試験期間中とかで、その間の代わりだ」
おお、経験アリです。
「乗った!」
「おい、あほ神」
「『コピペ』ですってば!」




