神官としての基本を学びます!
次の日の朝、さっそくゼミの申し込みをするために、小ホールとやらへ行ってみた。ミケさんは朝早くから、冒険者組合へ出かけている。
用紙に必要なことを数点書いて終わりの簡単受付だった。
以前の世界の学校なら、住所と名前・電話番号などを10近い紙に書かされて、気分が滅入ったものだ。今、思い出しても不思議だ。本当にあれは必要な作業だったのだろうか。おそらく原本は十年以上も前から使いまわされているに違いない。それを、ほぼ毎年繰り返す? 住所・氏名・血液型が一年で変わる? まさしく不思議世界だ。
初日の授業は午後からで、講師の神官のあいさつから始まった。
生徒は5人で、女性が1人、男性がコピペも含め4人。
少ないように思うが、実はこのゼミは毎日、開校しているので、×17クラスあるのだ。
同じホールでも少し離れたところで2日目のコースが始まっている。
生徒の一人、青年から中年に差し掛かったばかりなのか、無精ひげの生えた、だらしない格好の生徒が目についた。初日だというのに、全くやる気がない様子を隠そうともしていない。
「スナ村のジュさん。ちゃんと聞いてくださいね」
早速、先生の注意がとんだ。
にしても、自己紹介もしていないのに知っているということは、初めてじゃあないんですね、とコピペは思った。
そして、一応、名前呼びも許されていると。
大勢いる状況では致し方ないですよね。だって、皆、神官さん。
先生の話はまず例の世界の成り立ちの話から始まった。
コピペは聞くのは二度目だから、さほど衝撃はなかったが、他の生徒たちは、笑ったり、あきれたり、驚いたりしていた。
ジュと呼ばれた男は頬杖をついて機嫌の悪そうな顔をしていた。彼も初めて聞くわけではないのだろう。
「これらの話は当時の誰かが生きているわけでもなく、そう伝わっているだけで、その正確性については分からないこともあります。
そして、人間族にとっては笑える話でも他の種族にとってはそうではありません。
かつてのこの出来事によって、大きくダメージを受けた種族の中には人間を今でも憎むものもいます。
皆様はこのことをきちんと頭の中へ入れておくこと。
そして巡礼の意味をもう一度、よく考えてみてほしいと思います」
先生の話が終わった。




