目的は果たせなかったけれど、まぁいいか
知性を持っている竜について聞いてみた。魔素の中で会うのは人間にとっては難しいとのことだった。だから、相手に魔素の外へ来てもらうしかない。そして、竜がいるところには竜しか行けない。
ではアグネさんはどうやって十年前、知性ある竜から情報を得たのだろう。
長寿族の情報が気になる。しかし、人以外の種族にそれを聞くのは危険だという気もする。
アグネさんはすごい人だったのだな。
丸太のようにデローンと長くなって転がって眠っている竜に
「君とお話しできればよかったのですけどね」
とつぶやいた。
大型の馬ほどの大きさのワイバーン。頭のほうもちょっと賢い犬や馬ほどのようだ。
「俺達でも知性のある竜とはもう随分と会っていないんだ。諦めてもらうしかないかもな」
ドワーフはそんな残念なことを言う。
「もう、絶滅してしまったかもしれない」
ムムム…ここまで来たのに無念。
「さて、ここからは商売の話になるんだが」
む?
「俺たちが主に取引している町は、チンチラ町というんだ。
人間族と獣人族が一緒に住んでいる町だ。
西のハムズ王都・東のチンチラ町と言われるほど栄えている町なんだぜ。
トロッコは人を運ぶには向かないが、別の方法でも一気にその町まで移動する方法がある。
一人金貨一枚必要だが、どうする?」
二人分で金貨二枚。ゴールデン町でもらった金貨、あります。




