変な枯れ木を見つける(読み飛ばしても〇)
途中いくつかの魔素だまりをつぶしてきた。
魔素だまりの近くには魔物がいることも学習した。
魔物にも擬態は有効だったのは、幸いだった。
戦闘に関してコピペは役立たずだった。
精々、ゴブリンまでで、それ以上のランクになると、手も足も出ないという有様だった。
しかしそんな彼でも擬態に関しては一流だったようだ。
真剣に深く祈れば全ての敵に対して、自分たちの姿を認識させはしなかった。
特にミケを感心させたのは犬の魔物に対してだった。
小山のように大きなそれは、鼻で匂いを嗅ぎながら、すぐそばまでやってきたが、動かずいたら、諦めて去っていった。
「これほどと分かっていたら、また違うルートを選べたかもしれない」
今更ながら、ミケは残念そうだった。
しかしながら、嗅覚や聴覚の優れた敵に関しては、擬態しながら少しずつでも動く等ということは、ほぼ不可能なことに思われた。
(腰が抜けて動けなかったわけではない。たぶん)
その為、テグウ村で行ったような、誤魔化しながらゆっくりその場を離脱、などは無理。
恐怖心を抱きながらも、ただただ、こらえるしかなかった。
-・・・-・・・-・・・-
見下ろすと、視線の先に明らかに道らしき線が見えた。
「道ですね」
「道だ」
地面を固めただけの原始的なしかし、人工物である道。
知能のある種族がこの先に住んでいる。
まだ、泉の気配はない、しかし可能性は高い。何より、一息入れたい。
道を目指して、歩き出した。
目指すものがあると足ははかどる。
道は二股に分かれているようだった。
遠くから見たときには何か白いものがその場所に立っているのが分かっただけだが、実際、道にたどり着き、さらにその分岐点にたどり着くと、その白く見えたものは立ち枯れた木であることが分かった。
ミケさんが立ち止まりその枯れ木を観察している。
「なんか、木のここの感じが人の顔のように見えますねえ?」
ペシペシとその幹を叩きながら、なんでミケさんはこんな枯れ木をそんなに気にするのだろうと思った。
「なんのためにこの木を残したのだろうか」
「えっと、なんですって?」
「この木は死んでいる」
「それは枯れてますから」
「死んだものは、誰かが残そうとしない限り、そこには残らない」
あ、そういう世界だった。




