追いかけてきたダさん。クマさんと会う
途中で、くまさん視点になります。
そのクマ族は連れ合いを亡くし独り身だった。
ベッドが一つ余っていた。
ミケさんは死んだように眠った。
三日間ほぼ走り通しだ。聞きたいことは山ほどあったが、体力の回復を優先させることにした。
水筒の最後の水はミケさんに譲った。
丸一日眠った後、ミケさんは急に眼を開き、言った。
「約束してくれ。誰かが訪ねてきても、何か言われても絶対にここから出るな。声も出すな」
真剣だったので、うんと、頷くしかなかった。
ミケさんは再び眠ってしまった。
退屈だったのでクマ族の男と、世間話などをした。
最初にあったクマ族の者はいとこらしい。
食料の交換などをしているらしい。
ここは割と強い魔物がいるが、クマ族は力が強いから返り討ちにするらしい。
そして、タヌキはまずいだの、食べるならアナグマだの、クマとアナグマは全く違う種類だの、保管していた食料を忘れていて何年もたってでも食べて問題なかっただの、主に食べ物の話をした。
思い出したように、保管してある芋を取って来ると、言い、外へ出て行った。
・・・-・・・-・・・-・・・
それから約半日後。少し話が飛ぶが、今、コピペさんは小さな回復の泉の前で、くまさんとお話をしている。ミケさんは岩壁に擬態して隠れている。
なんでこういう状況になっているのだろうか?
まずはクマさんの話を聞いてみよう。
・・・-・・・-・・・-・・・
クマ族の男は、芋を持って、いとこの家を訪れたそうだ。少し回り道してついでに、いとこにも分けてやろうと思いついたからだ。
近くまで来ると何故かいとこの家から、『人間の男』が出てきた。出てくるなり、こちらを見て、駆け寄ってきたらしい。
「おい」
余裕のない声で、すぐに厄介ごとだと、感づいたそうだ。
「お前は、この家に住んでいるのか?」
聞かれているその時、『オオカミ族の男たち二人』がさらに出てきた。
オオカミ種族とクマ族はあまり仲が良くない、よほどでないと家には入れないはずなので、さらに嫌な予感が増した。
何が起こっている?
少し考えてこう答えた。
「昔、住んでいた」
この言い訳で、においが残っていてもごまかせるだろう。
「また、一緒に住むために戻ってきた。しばらく、遠くに行っていた」
これで、何も知らないことへの言い訳もたつ。
人族の男は探るようにクマ族の男を見ていたが、
「そうか」
とうなずいた。
「もし、神官の服を着た人間と、猫族の小柄な男を見たら伝えてほしいことがある」
「俺たちは、あまり他の種族と交流がないから、約束はできない。同じクマ族でも何年もあっていないやつのほうが多い」
一応、言い訳してみたそうだ。
だから、クマ族の探索はやりづらいんだよと、後ろのオオカミ族がぼやいていた。
「ダからの伝言だと言え」
人族は、ダと名乗った。




