サブタイトルをつけてみた。
『作戦名はKFJ!』を公開して、かれこれ3年が経ちます。
たぶん、分量的には文庫一冊分もある長編にお付き合いくださって、ありがとうございます。
長い上に、サッカーチームが舞台、しかも勝負ではなく経営のハナシ、なのに腐女子が(作中の)メインターゲット、しかし少年はひとりも出ない……
いったい、誰になら読んでもらえるのか?と公開に際しても、かなり途方にくれたのですが。
スピンオフとして、堂々、登場人物同士のBLカプを書いて公開し、この作品が本編であることをアピールしまくった結果、おかげさまで公開から3年の間に、ぽつりぽつりと読者様を得て、ブックマークしてくれる方も増えていき、心からよろこんでおります。
そんなわけで、すこしでもとっつきやすくなるようにと、このたび、番号を振っていただけの各話にサブタイトルを付けてみました。
リーグ戦後半にあたる第22節から最終42節まで対応させた、23話構成になっておりますのは、当時のわたしにとって、原稿用紙300枚、とかなんとかいう規定の長編が未知の領域であったこと。そして、短編を書く方が得意、という認識があったことが理由です。
短編を時系列に積み重ねて、ひとつの長編ストーリーにする手法ならば書けるはずだ、とおもったわけです。
話数をたくさんにした分、いろんなキャラをメインに描けたので、どのエピソードもそれぞれの味が出ていて、今自分で読み返していてもけっこうおもしろいです。
紀藤の過去、橘の過去など、神前を主人公として捉えたらべつに書く必然性はどこにもないのですが。
あれがあって、少しはこの作品が、『サッカー選手を描く』ものになれたかなーとおもいます。
そう、サッカー小説ではないけど、サッカー選手を描いた小説、ではあるつもりなのですよ。
この作品の主人公は、言うまでもなく神前です。
でも、私は彼に異議を唱える江野の存在が大好きで、結局、完結してみたら、あとに浮かんだのは、江野が愛されるストーリーだけだった、と。
ゆえに、スピンオフ作品は、江野と赤間のカップルもの、ほぼ一色です。
例えば、紀藤と江野が、性格のいいイケメンなんて居るか、と話していたとき、江野の頭に浮かんでいたイケメンたちとは、赤間と鈴木リンだったりしたわけです(笑)
ビラ配りに途中参加だったのは、主将が参加しないと言えば、したくないやつはしなくて済むからで。でも、主将として参加するのは当然、ともおもってる人なのでそりゃ来るよね、と紀藤たちは読んでいたのでした。あそこで、紀藤が「石橋を叩いて叩いて、人を渡らせてやるタイプの男」と称してるけど、なんて上手い表現だろうと感心したくらい(笑)
同居人の謎、もスピンオフをご覧いただけばご納得いただけるかとおもいます。
逢坂も、今ではけっこうお気に入りのキャラなのですが。
性格のいいイケメン(笑)で、かつ才能もあり、何でも修理できて料理も得意……欠点はねーのか!とおもわれるでしょうが、このひと、プロになるまでど貧乏だった、という設定があります。べつに、どっかの小次郎へのオマージュではありません。同じフォワードだけど。
市内在住なのにデパートに行ったことがない、食って死なないものなら何でも食べる、とかにちらっとその片鱗が現われてるのですが、結局、スピンオフでもそこには触れてないまま。寮を出て住んでる家は、彼がプロになって母のために購入した家(中古)で、車も買ったけど姉が使うので自分は自転車通勤(笑)、んで憧れだったワンコを飼ってるという次第。
あ、ベトナムとブラジルを混同しちゃう、実はおバカさんという設定もあったんだっけ。
頭は使えない人々なのはみんなで、それゆえに大卒紀藤が仕切るという図式なのですが。
この、KFJ以前も以降も、私はサッカー選手ネタをいろいろと書いておりますが、長年試合や記事そしてファンを見聞きしてきた、その集大成としてこの作品を書いたような気がします。
どっかでリアルサッカーをちらっと見てからだと、また違ったふうに見えるかもしれません。
そんなふうに、何度も読んで楽しんでもらえるような作品であることを願っています。
読んでくださって、どうもありがとうございました。
今後とも、KFJのキャラたちを描いて参りますので、BL好きなみなさまはどうぞよろしく。




