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もう無理だ  作者: ぼぃ
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3/4

恐れ

夏になってきたので、プールに行く。


絶対に、何言われても、誰が止めてもだ。


まず水着を決める。

派手なものはだめって小学校で習ったから地味なのにしよう。

地味にするなら一色に揃えるべきだ。


家のクローゼットに飛び込んで暴れまわって探す。ハンガーとかがぶつかりまくって痛い。


みーつけた。


満面の笑みで見つけた水着に向かって言う。ハンガーとぶつかりあったせいで血がついて真っ赤な水着になっている。


これじゃあ華美になってしまうじゃないか。


まーいーやー!


血でベトベトの水着を着る。

当然家から水着で歩いて行く。


プールについた。水着が赤いせいでプールに入っている人全員がこっちを蔑むような目で見つめてくる。市民プールにしなきゃよかった。


何が悪いか?


そう開き直りながらプールに飛び込もうと思う。せっかくなので飛び込み台から飛んでみる。一番高いところに来た。5メートルはあるらしい。


俺は全身の動かせるありとあらゆる関節を動かし、奇声をあげながら重力に任せて飛ぶ。飛び込む直前の監視員の軽蔑するような目が面白かったのだ。


バッシャーーーーン!!!!


今世紀最大の飛び込み音を出し、周りから拍手が聞こえる。

しかし、悲鳴が聞こえてくる。

水着についた俺の血がプールに広がり、死んだと思われたらしい。

警備員が来た。

生きてることに驚いて文句を言ってきた。


何だこいつ、すごい怖い。

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