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ようこそ魔女探偵事務所へ  作者: 大拓 陽
Crimson Hidden in the crystal

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暗殺理由

 と、思ったのも束の間。外に出ると、そこにはユーラが突っ伏していた。

 それをみた警備員も驚きのあまり思わず首を傾げる。


 でも、それよりもおかしいのは、黒髪に長いローブを着た女性がユーラを踏み潰していたこと。

 どこからどうみても、魔女の正装なのだがーー。


「どういう事なのよ!おじさん」

 それに言い返せない程、ユーラはぼこぼこにされていた。それでも、ユーラは何とか余った力で体を上げ、アルテミスを指して言った。


「あの人です、今回の依頼は。お金はいくらでも差し上げるので、今すぐ……」

「はぁ?あのね、水晶が取られて私はもう何も出来ないんです。それに、差し出された特徴の子を攻撃しようと思ったら、ミスって死亡事故が起きちゃうだなんて」

 イラつきを抑えられないのか、その魔女は先ほどよりもより強くユーラを踏み潰した。


「魔女ってあんな感じ何ですか?」

 傍観者であるアリスは、引き気味に言った。

「まぁ、大体は……あぁいう人のせいで、魔女の名が汚れるんだよ」


 それよりも気になるのはーーユーラが少し笑っているように見える所。はて、シアトルの名を汚す気なのだろうか。

 そして、シュラインが呼んできた警察が到着し、そのまま流れ作業のように、その魔女とユーラは連行されて行った。


 そして、一週間が経ったある日のことーー。魔女探偵事務所にある一通の手紙が届いた。

 その送り主は、警察署から。

 その内容は『事件で思わぬことがいくつか発覚した。そして、検視の結果が出た』と。


 そのまますぐ警察署へ向かった魔女探偵事務所一同は最初にこう告げられた。

「あの魔女の事なのですが……未解決事件だった占い師死亡事故と同一犯だということが分かりました」


 その後の話の内訳は、例の占い師『リット・シアトル』は、シアトル財閥の血筋を引いているもので間違えないらしく、好きなことに熱中出来るリットを気に入らなかったユーラはあの魔女と手を組みリットを暗殺したのだとか。


「まぁ、財閥は大体男が引き継ぐことになってますし、引き継ぐための訓練とかで趣味には手が回せませんからね」

 シュラインは自分の家柄が良いことをアリスにアピールするために、あえてそう言う。


「そうなんですか」

 それに、どうやらアリスも納得したようだった。

 そして、もちろん検視の結果は魔女による呪殺。そうして、魔女探偵事務所は無事引っ越しが可能になったのだった。


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