第二章 キャラクター紹介
【ハナマサ ユウヒ】
28歳
黒が混じる赤髪に、薄橙の瞳を持つ中性的な青年。
生気の薄い顔立ちで、影の中に溶け込むような不気味さを纏う。
佇んでいるだけで周囲の空気を冷やす、異質な存在感の持ち主。
性格:
冷静沈着で感情の起伏が乏しく、常に落ち着いた口調で話す。
だがその内側には、強い嫉妬と歪んだ信念を抱えている。
過去/背景:
ハナマサ家の長男であり、ヨルの兄。
しかし炎の魔力の適性が乏しく、自らを「失敗作」と位置づけていた。
妹ヨルの誕生時、母を見殺しにしたと認識した父アサヒへ反旗を翻すも敗北し、オワリを追放される。
その際、ハナマサに伝わる「クダラの儀」によって、わずかに残っていた炎の魔力すら奪われた。
かつて母マヒルに忠誠を誓っていた近衛騎士たちから、現在もなお強い支持を受けている。
能力:
母マヒルから受け継いだ異質な魔法を扱う。
本来は「熱(生命エネルギー)を他者へ与える治癒の力」だったが、
ユウヒはそれを反転させ、対象から熱を奪う「熱滅魔法」として発現させている。
【ローレル】
29歳
深い紺色の長髪をなびかせる長身で均整の取れた体格の騎士。
落ち着いた雰囲気と鋭い眼差しを持ち、常に隙のない立ち振る舞いを見せる。
専用のロングソードを用いた戦闘は、歴戦の騎士そのもの。
性格:
冷静で理知的、規律を重んじる現実主義者。
任務を最優先としながらも、仲間や民を思う情の深さを持つ。
一度信じた相手には強い信頼を寄せ、その責任を最後まで背負い続ける。
過去/背景:
オワリ騎士団の近衛騎士であり、アサヒに仕える実力者。
長年にわたり最前線で戦い続けてきた経験を持つ。
ハナマサ家の分家に連なる家系の出身で、幼少期からユウヒと共に稽古を重ねてきた。
元は騎士団員であったが、ユウヒの反乱以降、ヨルが成長するまでの期間限定で近衛騎士に任命されている。
その過去と立場が、現在の彼の選択と信念に大きく影響している。
【スグリ】
12歳
小柄で幼い少女。
怯えたような表情を浮かべ、常に周囲を警戒している。
控えめな仕草が多く、存在感は薄いが印象に残る雰囲気を持つ。
性格:
元来引っ込み思案で臆病な性格。
両親を失ったことで、さらに強く心を閉ざすようになった。
しかし一度心を開いた相手には素直で、意外とよく話す一面もある。
感覚的な理解力に優れ、物事を独特の言葉で捉えるのが特徴。
過去/背景:
両親を目の前で殺され、深い心の傷を負う。
その影響で周囲との関係を断ち、自らの殻に閉じこもっていた。
だがその場で仇を討ったトバリに対し、恐怖と同時に強い憧れと執着を抱く。
オワリで保護された後も他者には心を開かなかったが、トバリにだけは懐き、現在は修練にも付き合うようになっている。




