↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
415/433

シン・魔王②

早馬が駐屯地に戻って来たのは翌日の昼頃だった。

駐屯軍はにわかに騒ぎ出し、フィスは様子をうかがおうとコソコソと軍の陣地に近寄って行った。


暫くするとまた城の上に映像が映し出され、魔王パーンは薄笑いを浮かべた。

「クックック・・・姫は見つかったかな?見つからないだろう?何せここにいるのだからな!!」


姫の画像が写ると今度は家具などが整った牢獄に入っている姫が映し出された。

「ん?何か部屋が整っているようだな・・・ふーーーん??」

マサカツがそう言うと全員がそう言えばそうだと言うような話をしだした。


「おい、どうやらとらわれているのが姫で間違い無いようだぞ、どうも昨日の時点で姫の行方が分からず捜索に当たっていたようだわ」

「どうやって姫をさらったんだろう・・・それが出来るなら王を直接殺害することもできるだろうに・・・妙な部分が多い一件だな」


マサカツは何か考え込んだ様子で浮かんでいる映像を見つめている。

それから30分ほど経過すると、国軍が下馬して小走りにて城門に走り出すと、その大きな門はゆっくりと外に開いた。


3時間ほど経過すると、数名の兵士がほうほうの体で門から走り出てきた。

それと同時にフィスがまた軍に近寄り何気ない風で聞き耳を立てている。

「数人しか戻ってこなかったぞ・・・これは・・・」


リャヒは驚いた目で成り行きを見ている。

「相当に強い何かがいるのかしら・・・?」

「国軍はこの先どうするのでしょう・・・?」

そこにフィスが戻ってきて状況を説明しだした。


「と言う具合にな、けが人が気が付いたらいなくなっていると言う状況での、どんどん数を減らして全滅寸前で逃げのびてきたらしいわい」

「死体は?」

「うん?おかしなことに死亡したはずが遺体がほとんどなくなっていたそうだ」

「・・・・・・」


フィスとマサカツが何やら真剣にやり取りしている。

その内にまた映像が浮かび上がり、魔王パーンが映し出された。

「クックック・・・口ほどにも無い、この程度では我が四天王を倒してこの玉座に来る事なぞ能わぬぞ!!ハーッハーッ!!」


「四天王・・・フーーーン・・・ヤヒス、ヴィーシャ、国軍の大将のところに行くぞ」

「え?」

「ええ・・・」


「何だお前たちは、冒険者風情が下がっていろ」

「その冒険者風情に姫様の救出にぜひとも一役買わせていただきたいと・・・」

「貴様!!これこそ国軍のなすべきところ!!下がれ!!」

マサカツの提案は袖にされ、兵士を怒らせる結果になっている。


「待て」

「こ、これは大将」

将官クラスの人物がその場を退いて言った。

「貴様らは集められた勇者パーティーの一端だな?」

「はい、パーティー名は黄昏です」

ヴィーシャが一歩前に出て頭を下げる。


「ん・・・聞いた名だな・・・そうか、悪しき神を討った者どもか、フーーーム・・・良い、やらせて見ろ」

「大将、ですが国軍の立場が・・・」

「良いと言っておる」

「ハッ!!」


「貴様たちは自分たちがどのような状態になっても構わぬと、そう言うことだな」

「はい」

「ん、準備が整い次第に城を攻略せよ」

「承知しました」


「みんなーーー攻略許可取って来たわよ」

「行くんだね」

ヴィーシャの声にパムが立ち上がった。


「ようやくか、久々だのう、腕が鳴るわい」

「むぅ、政務やら細々したことで身体が鈍っておった」

フィスとリャヒはどこか嬉しそうな表情をしている。


「なーんかマサカツに策があるみたいなんだよね」

「ねぇ、一人でブツブツ言って」

ヤヒスとヴィーシャに言葉にマサカツが笑い、全員装備を固めて城に向かって歩んで行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。