温泉を探し当てろ②
ヴィーシャとマサカツの温泉探しは二週間目に入っていた。
「んん~~~もう二週間目よ?本当に温泉があるのかしら?」
「『まだ』二週間目だよ、地質調査は年単位かかることもあるんだ」
「年単位・・・え?それだけ続けるの??」
「いや、どこか落としどころを見つけて残念でしたってするしかないよ」
その時マサカツの手にしたダウジングがわずかに動いた。
「動いた・・・?」
「本当!?」
「僅かだがね、ルートを変えてみよう」
その後も何度か手ごたえがあり、そのたびに方向を変えていくと、反応は段々強くなってきた。
「・・・ねぇ、あそこ、湯気みたいなのが見えない?」
「え?湯気?・・・本当だ!!行ってみよう!!」
マサカツとヴィーシャは走ってその方向に向かって行った。
「おおお!!はっきり湯気が見える!!当たりか!?」
「これだけの規模なら間違いないでしょ!!」
はたしてたどり着いた岩盤地帯には、いくつもの窪みが広がり、赤褐色の湯がそれを満たしていた。
「これは温泉だ!!しかも鉄成温泉!!大当たりだーーー!!」
「すごい・・・赤い温泉・・・あっつ!!」
湯に触れたヴィーシャは大きな声を出した。
「これでは熱すぎて湯に入れないわ・・・」
「なに、ここで入らなくてもいい、だいいち集落から少し遠いからね」
「遠くまでどうやって送るの?それに送っても湯は熱いままなんじゃないかしら」
「いいとこに気付いたね、湯を水路に流して集落まで送るんだ、その間に温泉自体がぬるくなるなるのさ、外気に触れたり時間をかけて移動していると湯は冷めていくんだよ」
「あっ、そうか、紅茶だって時間を置いたら冷めるわ」
「はぁーっ・・・疲れた・・・思いのほか早く結論が出てよかった」
「そうね、結局出ませんでした~~なんてのは寂しいもの」
そのような話をしながら二人は集落に向かって走った。
「え!?温泉出たの??」
「ああ、出たと言うより自噴していた、作業の手間がいらないから運がいいよ」




