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塗り替えて勝て⑦

翌朝は早くから作業を開始し始め、マサカツが樽に革製のホースを二本取り付け、その先に金属製の何かを縛り付けた。

反対側の縄には何やらポンプの様な金属機械が取り付けてある。


「よーしヤヒス、さっき話したカ所に結合をかけてくれ」

「わかったー」

マサカツの指示でヤヒスは接続部位などに結合を付与している、その間にマサカツが樽に水を入れて黄土とかくはんして具合を見ている。

「いや、この無限に水が出る水筒があって良かった、まーさかこんな具合に役立つとはね」

マサカツは独り言を言いながら水筒の水を調整している。


「よし、フィスそのポンプを良いと言うまで押し続けてくれ」

「ほいさ」

フィスはさっそくポンプを押し始めたが、その内押す勢いが緩くなりだした。

「よし、そこまで!」

マサカツが指示を出し、フィスは行動をやめた。

「これはどこまでも押せるのかのう?」

「わからん、フィスの力と結合の効果が合わさって空気がバツンバツンに入っている、多分通常なら樽が爆散している」

マサカツの発言に全員が顔をひきつらせた。


「よし、フィスは樽を持ち上げてついて来てくれ、リャヒはホースをたのむ、さっきも言ったがそのトリガーを引くと塗料が爆発的に噴射される、その力はそのまま君にかかって来るから低い体勢をして渾身の力で挑んでくれ、さぁ染め上げてやろうぜ!!」

マサカツがそう言って指示すると二人はダンジョンの入り口に立ち、リャヒが腰を低く落とした。

その瞬間、黄色のしぶきが洞穴内に降り注いだ。

「おっおっおおおお」

リャヒは想像以上の反発力を押さえて洞穴内にまんべんなく塗料を撒いている」


「あっ見えている見えている!!すっごい量の人間みたいな何かが動いているわ!!」

「今はいると塗料まみれになるから俺が矢を射る!つらぬきの矢!!」

ヴィーシャの言葉にマサカツは答え、幾本か矢を射たが怪訝な顔をした。

「倒れない・・・五本は撃ち込んだのに・・・この動きと耐久度は・・・ゾンビ的な奴だな、なら追尾の矢!」

追尾の矢は鋭くゾンビの頭を射抜き、それは前のめりに倒れた。

容量を理解したマサカツは3本同時に追尾の矢を使い頭部を射抜いてゾンビを倒している。


「んっ!?勢いが落ちてきたぞ!?」

「空気が少ないんだ、もうすぐ噴射が終わる」

「樽も大分軽くなっているわい」

リャヒはマサカツとやりとりをし、フィスは樽を片手で支えている。


「ふぅ、良し、俺だけで全部倒してしまったようだもういいだろう」

マサカツは残身の体勢に入り他の仲間は洞穴の入り口に集まって来た。

「うわすごい洞穴中まっきいろじゃない、あーあーあー」

「倒した魔物は魔石になっているようですが、色が付いていないだけで見えない魔物はいないのでしょうか」

「む、これだけ塗料を撒けば大丈夫だろう、何度も丹念に撒いたからな」

「じゃあ早い所入ろうよ」

ヤヒスは先頭に立って洞穴に入って行った。

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