盗賊団を潰せ②
ヤヒス達は冒険者ギルドから戻り、ダイニングテーブルに座り、お茶を飲んでいた。
「で、何か収穫はあったの?」
「うーん・・・これからわかるって所かな」
「ん?ずいぶんもったいぶった話し方ではないかマサカツ」
ヴィーシャの声に返事をしたマサカツだが、その話し方に疑問を持ったリャヒがマサカツの方に目をやった。
「そうなんだよ、マサカツの奴、それとミードリもわかっているのに教えてくれない感じなんだ」
「すいません、もう良いのでは?マサカツさん」
ヤヒスの言葉にミードリが反応する。
「ああ、すまない、ホームに戻るまでは気を抜けなくてね、じゃあ簡単に説明しよう、冒険者ギルドの中に盗賊団のスパイがいる」
「ふむ・・・それならば尻尾を掴ませないのも納得がいく」
「おそらく目ぼしいパーティーに短期間潜伏して情報を集め、同時に日々ギルドにこもって盗賊団の情報がどう扱われているか観察しているのでしょう」
マサカツの言葉にはフィスが納得がいったと言う風にうなづき、ミードリは補足説明をした。
「なるほど、それでチヌックを付けたのか」
「ああ、多分今頃馬の背を追っているだろうよ」
「どれくらいで戻るかな?」
ヤヒスはチヌックのことに言及し、マサカツの返事にはパムが反応した。
「さてね・・・こればかりは」
「そうだね、でもチヌックなら間違いない、知能のある鷹が遠距離から監視しているなどとは誰も思わないよ」
昼過ぎになるとリビングの窓をコツコツと叩くものが現れた、チヌックである。
ヤヒスはさっそく彼を招き入れて、マサカツが地図や帳面などを用意した。
「お疲れ様、チヌック」
「は、もったいなきお言葉」
彼はヤヒスに対して頭を下げる。
「ふむ、さてどういう具合だったのかな」
「うむ、盟友、ここからおおよそ二時間の比較的深い森林地帯にテントを張っていた、人数は24人、弓手3、魔導士1、補助師1、剣士9、その他雑多な武器を扱うものが10名です」
「馬と行動時間帯は?」
「10だ会話から早朝に拠点を移動することが分かった」
「馬が足りないわね・・・」
マサカツとチヌックの界隈にヴィーシャが疑問符をぶつける。
「おそらく二人乗りか先遣隊が馬で状況確認をして、残りは徒歩なのでしょう」
「うむ、馬は高価だからな必要最低限、隠れながら移動するのだろう」
ミードリとリャヒは互いにうなづき合って状況を整理している。
「ヴィーシャは24人と言う数字をどう見る?」
「・・・早朝移動するならば夕方には行動を停止するはずよ、奇襲をかければそれほど脅威ではないと思うわ、ただ、全員殺さずに戦うと言うのが厄介ね」
「ヤヒスのスタン結合とマサカツのスタンの矢がある」
ヤヒスはヴィーシャに話を振り、そのやりとりを聞いていたパムが意見を出した。
「チヌック、ヤツらは今後の方針などは何か話し合っていたかい?」
「は、ここ2‐3日は拠点を変えないと言う旨を話し合っておりました」
マサカツとチヌックの会話を聞いてヴィーシャがつぶやいた。
「明日・・・夕暮れ時に奇襲をかけましょう」




