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⒆『闇雲の日々』

⒆『闇雲の日々』



確かに、最高以上の、闇雲の日々だった。何、何も最善の闇雲だったという訳ではない、堕落した闇雲だったのである。それが、執筆衝動になったし、そういう、訳の分からない、小説を書くための、一種のネタになったということなのだ。



闇雲の日々を書き終えたら、恐らく、新しい世界が待っているだろう。行き急いだ時節によって、蓄えられた様々なる言語が、脳内で躍動している。徒然に書いていることだけは、確かだが、フォームを見失いそうにも、なるのである。



結句、小説家にとって、文体=フォームは、何度も読んだ、小説の文体の模倣ではないだろうか。例えば、小林秀雄は、『様々なる意匠』で書いた強烈なフォームが、『本居宣長』では、そうとう、崩れたフォームになっている。ただ、強烈なフォームは、闇雲の日々に、有る様な気がしている。

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