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⒄『闇雲の日々』
⒄『闇雲の日々』
㈠
たいそう、困っていた俺は、闇雲の日々で、コインを探したりしたものだ。コイン、つまり、金貨のことだが、ここでは、10円、50円、100円の単位である。無論、500円が丁度良いが、落ちているものではないことは、俺は自明の理だと思っている。
㈡
金銭的にも、俺は闇雲の日々だった、という訳である。しかし、今の、つれづれなる小説家である俺が、少なくとも、金銭的には闇雲のの日々だ、ということは、明記しておきたい。自由な小説家が、金銭的に自由であるとは、限らないのである。
㈢
くだらないだろう、神は言いそうである、くだらないよ、くだらない。しかし、コインを探す日々だった、闇雲の日々も、現在の日々も、ただし、暇にはならない、という利点はある。その様な、利点は、あるにはあるのである。




