【戦いの果て ~そして結果は・・・~】
読者の皆様、明けましておめでとうございます。
最新話更新しました!!現在20話分先までの構想を練り文章にしている最中なので、更新は遅れてしまうかもしれませんがどうぞよろしくお願いします!!
時刻は現在10時20分、10時から続々と来客は到来し奏多の部屋へと上がってゆく。人数は自室で勉強をしている奏を除き全員で13人。
「とりあえず、部屋で待ってていてください、お茶とお菓子を持ってきますんで。」
とキッチンで人数分の紅茶と焼き菓子を用意し始めた。
その中、現在奏多の部屋に集う13人の女衆のうち乙姉妹、零以外は硬直状態に陥っていた。
「わ、私、男子の部屋に上がるのは、初めてなんだけど・・・曙ちゃんは?」
「私もです、にしても、靫空の部屋、結構広いですね。」
その通りで、奏多の部屋はどっかのサッカー小僧の部屋よりも大きく、13人入ってもまだ余裕があった。
「楓、貴方も座りなさい」
「は、はい・・・」
レイラは慣れた感じで奏多の部屋に座っていたが、楓は座らずに立っていた。
「靫空君の部屋って結構清潔に保ってるのね、物もあんまりないようだし・・・」
その通り、奏多の部屋はデスクにベッド、小さな本棚が一つと大きい部屋なのに無趣味な部屋で、この前貼っていたポスターも剥がしたらしく壁も真っ白さが目立っていた。
「でも本は隣の部屋に本部屋として大量にあったでござる」
「へぇ~どんな本があるの?」
「様々な種類の小説に漫画本、画集もあるでござるな。」
「なぁ!!エロ本探そうぜ!!」
いきなり撫子から発せられた言葉にその場に居た全員は反応した。
「え・・・どうしたの草薙ちゃん?いきなり」
「いや~あいつも年頃の男、普段から女に興味ないって言ってけど、実はすっげーマニアックな趣向を持ってるかもしれねーだろ!!」
「め、盟友の好み・・・」
「そうだとしても、そんなプライバシーの侵害みたいなことしちゃだめだよ」
「そうだ、止めろ。」
部屋を捜索しようとする草薙を飛鳥と曙が止めに入るが既に時遅くその話に目を輝かせた2人の姉妹は既に行動を開始していた。
「本棚チェック完了しました!!」
「・・・何にも、ない」
すると、数人も行動を開始していた
「机にもないよ。」
「楓、クローゼットは?」
「はい、衣類などしか・・・あと、ぬいぐるみが」
と渚、レイラ(捜索は楓)が部屋を漁っていた
「ぬいぐるみ?どんなの?」
「ええと、猫 犬 パンダ メジェド神・・・動物やファンシ―キャラクターのぬいぐるみが大量にあります・・・可愛い。」
とクローゼットからドサッと30個はあるであろうぬいぐるみの山が部屋の空間を埋める
「おぉ!!お前ら早いな~!!だが、大体男の如何わしい本の隠し方は・・・ベッドの下だ!!」
すると、皆奏多のベットに振り向いた。
ベットには既に零が寝ていたが、皆はベットの下の闇に注目していた
「おやおや~?プライバシーがどうとか皆反応するってことは、やっぱ気になってんじゃん、このこの~」
「「う・・・」」
先程口を出していた飛鳥と曙はタジッとしていた
「では、不肖私、乙刹那、行きまーす!!」
と刹那は躊躇なく手をベッドの下に突っ込むと刹那の手に何かが当たった
「お・・・何か薄い本みたいなのが何冊かある・・・」
「マジか!!エロ本か!?よし、チェックするぞ!!出せ!!」
と刹那が手を引っ張りだすとその手には数冊の雑誌が握られていた、そして、それを全員の目の前に叩きつけるようにだした
そして、それを見た瞬間、全員は驚愕した、それは余りにも・・・意外な物だった
【週間 けももデイズ!!〖にゃんこ大集合!!世界の可愛い猫特集〗】
【月間 猫と一緒!!〖猫とスキンシップ100選〗】
【月間 ARMY〖実録!!幻の傭兵〗】
【月間 WEAPON〖世界最新兵器大特集!!〗】
【今日のお料理日記 ~スペイン料理編~】
【王室料理の極意】
と書店の専門雑誌にしか置いていない様な本が出てきた
「えぇぇぇ・・・・がっかりだぜ~」
「ええ、流石に・・・」
「なんか、面白くない・・・」
「・・・ガッカリ」
「ガッカリで面白くない男ですいませんね」
と後ろからの声に全員がビクッとした
そこには、お盆にに焼き菓子と飲み物を持った奏多が額に血管を浮かび上がらせながら笑顔で立っていた。
「別にね、良いんですよ?今日勉強を教えない代わりに僕の部屋探索会を初めても、僕は笑顔で皆さんを見守って、一生軽蔑しますからどうぞ、ご自由に探索してください。ほら、どうぞ?」
「「「「「すいませんでした・・・・」」」」
と全員(零を除く)は頭を下げた、そして大量のぬいぐるみと本を片付け勉強会が始まった
講師は奏多、飛鳥、恵里佳の3人で、勉強が出来ないレベルを並べると
LVX(何でいるの?) 幸村零
LV0(別に教えなくても大丈夫)レイラ(名前以下略)、黒城渚
LV1(ちょっと教えればOK)佐々木紅葉、乙永遠、清水曙
LV2(普通に教えればOK)十六夜月夜 神代楓
LV3(何とかなるさ!!) 轟加奈
LV4(一体何をしてきた?) 草薙撫子 乙刹那
奏多はLV0~LV2を午前と午後の少しで完璧にし、数人を講師陣に入れる、その間LV3を恵里佳が
LV4を飛鳥が担当する
そして、改めて勉強会は始まった
それでは、まずは奏多の担当する区域から見ていこう
LV0の面々は殆ど出来るので難しい応用問題や、レイラには慣れていない日本語の難しい意味を纏めて覚えさせている
LV1はまだ、少し抜けているところがあるので、それを確認し確認するために纏め問題を再三と解かせる
LV3は基礎が抜けているので、頑張って根気よく教える、楓の場合は日本史を全くやっていない為範囲内の内容を教えれば一気にLV1になるだろう
順調に勉強は進み1時間経過した、皆集中して解き、部屋にカリカリカリと音が響く。
「靫空奏多、済まないがここを教えてくれ」
と以外にも手を上げたのは楓だった
「どれどれ・・・あぁ数学ね」
「ああ、試験範囲内の日本史はもう終わったが数学のこの問題が分からん」
と難しめの数学の応用問題に苦戦していた
「ええと、ここは、この式とこの式を組み合わせて・・・」
とノートに数式を書き、ヒントの様に猫イラストの吹き出しを半ばおふざけで書いた。
「そうか!この猫の言う通りにこれをこうして・・・こうだ!!」
それを聞いた瞬間バリバリと手が動き一瞬にして答えが導き出された。
「うん、正解。なんだ分かってるじゃないですか。」
「え、あ、いや・・・お前の・・・お蔭だ」
「盟友~解らん~~~」
と次に奏多の裾をひっぱたのはグダーッとしている月夜だった
「あ~この答えの文章は問題になっている傍線部の直前の文か、その後だから、良く見てみて。」
とペンでその文の方を指し示し、
「う~~~~う?おぉぉぉぉ!?あった!!!!ここか!?」
「うん、正解!やれば出来るじゃないか!」
と月夜は嬉しそうに笑うと次の問題に入った
「ねぇ、奏多君、ちょっといい?」
「はい、何ですか?黒城先輩」
「ちょっとココの問題なんだけど、何回やっても答えとあわなくて・・・」
と奏多が渚の隣に座り問題の数式を見た。
「ん~ああ、ここですね、この最後のあたりの式、計算ミスしてます。」
「ん?何処何処?」
と渚が奏多にくっ付くようにノートを見る
渚のふくよかな胸が腕に当たりペンが動かしにくい・・・
その様子を数人が凝視していた
「あ、ホントだ、ありがと奏多君」
そして奏多が加奈と恵里佳の様子を見ると、恵里佳の口から何か煙のような者が出ているように見えた
「高ノ宮さん?大丈夫ですか?」
「・・・・あ、奏多君。ええ、大、丈夫・・・まさか、ここまでだったとは」
と加奈が解いたらしい数学の問題を見ると、それはもう、何というか表現できない感じのヤバさだった。
「彼女、どうして高2に進級出来たかが不思議だわ・・・」
「・・・努力しましたから。」
と奏多は1年前、単位が足りないと先生に言われた~と軽い口調で言ってきた加奈に対し早急な対処を取ったが、その時点で彼女はアホの子だった。
それ以降はちゃんと授業を受けるように指導し、2年生になった初期もそれを実行できていたが三日坊主とはこの事で夏前には去年の状態に逆戻りしていた。
「そう、大変だったのね」
「ええ、大変でした」
奏多の目からツゥーと一筋の涙が流れた
涙を拭い、今度は飛鳥の方の様子を見ていると、飛鳥は床に倒れていた
「高ノ宮先輩!大丈夫ですか!?どこかお身体の調子が!?」
「い、いえ・・・この二人の圧倒的な力にちょっと・・・ね」
まさか、あの会長をここまで苦しめるとは・・・この二人、草薙撫子 乙刹那、恐るべし
「あぁ~もう、私には出来ん!!」
「そうそう、運動しか能がないから・・・私も勉強出来ない~」
いじけたような態度を取り始めた2人を見て、奏多は二人の前に座った。
「それですよ、あなた方の悪い所は」
「それ?どういうのだ?」
「『自分は出来ない』『どうせ自分は・・・』みたいな考えが『自分は勉強出来ない』っていう空気っていうか・・・思考っていうか・・・まぁ要するにマイナス思考は止めてプラス思考にすればいいって話ですよ」
「そうか・・・よし!私は出来る私は出来る私は出来る私は出来る・・・・・」
「アイキャンドゥーイット!」
撫子と刹那がプラス思考の言葉を呪文の様に復唱し始め血走った目になっていた。
その後、2時間集中して皆勉強に励んだ。
「よし、じゃあ僕は昼食の準備をするので皆さんも休憩していてください。」
「靫空奏多、私も手伝う」
「え?ああ、はい、よろしくお願いします」
このメンバーの中では料理が出来る数少ない人間である楓が颯爽と下の階へと降り、奏多はそれに続いて下に降りていった。
部屋に残った一同は身体を伸ばし、出された菓子や隣の部屋から持ってきた本を読んだりして部屋でくつろいでいた。
「ん、これって・・・」
と渚が分厚い本を開くと、数枚の写真が出てきた
「写真・・・これって、奏多君の?」
その写真には今よりは少し幼い奏多が映っていた。
「フフフ、奏多君って昔は何だか目つきが怖い子だったんだ、へぇ~」
とページを次にめくると其処にあった一枚の写真に渚の目は釘付になった
「これって、家族の写真?」
其処には満面の笑みでニコーっと笑う大人びた女性と、カメラから目線を外し嫌そうな表情を浮かべる奏多とその奏多と手をつないでモジモジとしている奏が映っていた。
写真をファイルから取り出すと、写真の裏には見慣れない言語で
【La mia terza madre nella mia vita, il mio più grande rimpianto.】
と書かれていた
「なんて書いてあるんだろう・・・にしても綺麗な人。」
と写真を眺めていると
「食事が出来ました!!皆さん降りてきて下さーい!!」
と一階の方から奏多の声が聞こえたので、いい具合に腹のすかせた女子達はサッサと一階に降りていった。
そして、渚も直ぐに写真を元に戻し、一階に降りていった、そして直ぐに写真の事への関心は消えていっているのだった。
一階に降りると、キッチンからパチパチと油のはねる良い音が響きテーブルには彩よく盛り付けられた天婦羅と蕎麦が人数分用意されていた。
そして皆一斉に席に着くと、手を合わせ
「「「頂きます!!」」」
と声を合わせた。
よほどお腹が空いていたのか、皆天婦羅を頬張り麺を啜る、その中で周りを見ながら食べ方を懸命に真似するレイラの姿を見て楓がオロオロしながら見守っていた。
すると、奏多は食事の一式をおぼんに乗せ、キッチンを出ようとしていた
「ん、どうした奏多?一緒に食わねーの?」
「いえ、これは奏の分です、あいつは今日は部屋で食事するんで」
「どうしたの奏ちゃん?病気?」
「いえ、奏は僕がテスト勉強を教えないテスト前日の休日は部屋にこもってイヤホンで音楽聞きながら勉強するスタイルなんで、今日は絶賛引きこもり中です」
奏の変わった勉強法を知って一同は納得し、昼食に再びありつきはじめた。
「てか、あいつ猫にも天婦羅やってんのか?」
「ええ、奏多殿は飼い猫にも我々と同様の食事を用意し猫殿もそれにあり付いているでござる」
「ふーん、じゃああの猫毎日奏多の料理食ってんのか、贅沢だな~」
「ええ、奏多殿は猫が好きらしくほぼ毎日一緒にお風呂にも入っているでござる」
「なるほど、猫か・・・」
と口を開いたのは邪眼解放!!みたいなポーズをしていた月夜だった
「何だ?十六夜?いきなり片目を抑えたりして、目にワサビでも入ったか?」
「違う!これは我が右目に宿りし・・・いや、そうではなくて!つまり奴は猫フェチなのだ!!」
「猫フェチ?猫が普通に好きなのと何が違うの?」
「ふっふっふ・・・違うぞ、乙(刹)。根本的に違う、フェチとは!!!それは人間に対して使われる言葉!!つまり、奴は猫耳コスの女子にしか性的欲求が沸かんのだ!!!!」
それは落雷の様なSEが入るほどの衝撃的な言葉だった
「ね、猫耳コス?」
「そう!猫耳コスとは!!猫耳の付いたカチューシャを装着し!猫の手に見える大型のグローブとスリッパを両手両足に装備!!そして猫のしっぽ付きのスカートを着用した後!!!飼い主であるご主人様のひざ元で「にゃんにゃん」と甘泣きし、終いにはペロペロとご主人の手を舐めながら全身をよしよしとしてもらう、特殊極まりない、マニアック且つ、それをしたもの、される者の人格を疑う、非常にランクと難易度の高いコスプレだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
息を切らしながらの熱弁にその場の全員がごくりと生唾を飲んだ
「だ、だけど待て!十六夜月夜!!なぜそうと言い切れる?」
「あんなむっつりそうな奴ほどエロいのは基本なのだ」
特に確証があるわけでもないのに勝手に決めつけた上にここまで解説的にこまごまと言われたら妙な真実味を帯びてきたのだった。
その場の人間がシーンと静まり返っていると2階から奏多が降りてきた
「ん?どうしたんです、箸が止まってますよ」
一同の異変に気付いた奏多だったが、それを確かめようとする前にすぐさま声を上げた人間がそこにはいた。
「ねぇ!お兄ちゃんて猫のコスプレが好きなの!?」
超ド級ストライク空気を読まない女、乙刹那が大声で発したセリフに奏多は固まった
「・・・す、すまないけど、もう一回言ってもらえるかな?聞き違いかもしれない」
「だから!お兄ちゃんは猫のコスプレした人にしか性的興奮が出ないのかって事!!」
顎に手を当て、奏多はその場に立ち尽くしたまま数秒固まった後、ニッコリ笑った。
「この話題の発案者は?」
全員一斉に月夜を指さし、月夜はぶるぶると震え、麺つゆの入った器から汁がこぼれていた。
そして、奏多は月夜に指でクイクイとジェスチャーで呼ばれ、廊下に連れ出された。
―そして5分後
「ずびばぜんでじだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
涙と鼻水を垂れ流し、奏多のズボンにしがみ付きながら鳴きじゃくる月夜を見て今後二度と根拠のない事で奏多を怒らすのは控えよう・・・と思ったのだった。
そして、昼からも勉強は続いた。
もともとあまり勉強しなくていい連中は昼開始から1時間後にはテスト範囲を終わらせ、教師陣である奏多、飛鳥、恵里佳は勉強できない撫子、加奈の監督として全力で挑んだ。
そして勉強は夕方まで及び、講師陣と勉強できない陣の顔は3日間徹夜でもしたかのように疲弊しきっていた。
「て、テスト勉強とはこんなにも苦しいモノだったのか・・・」
「よ、ようやく終わったね・・・」
「靫空君、お姉ちゃん、お疲れ・・・」
講師陣3人はドッと疲れを見せ、その場に居た全員も大変だったんだな、と思ったが、問題は勉強を受ける方だった。
撫子は瞳孔が開きっぱなしになり、よだれを垂らしながら何かブツブツ言っており、加奈は何故か高笑いし、奏多の部屋のベッドに顔を埋めていた。
「えーっと今日は皆さんお疲れ様でした、とりあえず最悪でも赤点回避の勉強は教えたつもりなので、あとは家に帰って寝る前まで反復して復習しておいてください・・・では、解散!!」
まるで夏の講習会の様に最後を締めくくると、皆荷物をまとめ家を出た。
レイラは既に迎えが来ており、ペコリと挨拶をすると、楓と共に車に乗り込んでいった。
撫子と曙と高ノ宮姉妹と月夜は駅まで一緒だと言うので3人纏めて見送った
加奈はトボトボと生気のない足取りで隣の自宅へと帰っていった
そして残った乙姉妹は空を見上げ星を見ていた
「うわぁ~綺麗~!!」
「・・・ホントに綺麗」
本当に珍しく星が良く見えていたのでその場に居た奏多、刹那、永遠、紅葉は星に見惚れていた
「夏の大三角形が結構ハッキリ見えるね」
「ええと、デネブ・アルタイル・ベガの3つの星座で出来る三角形でござるな」
「うん、白鳥座α星デネブ わし座α星アルタイル こと座α星ベガからなるアステリズムだね、因みにベガとアルタイルは七夕伝説で言う織姫と彦星を現してるんだ」
「流石は奏多殿詳しいでござるな!」
『あんた、星だけは詳しいよな』
「・・・え?」
突如頭の中にノイズが掛かった様な感覚に見舞われた次には脳みそに針でも刺さったんじゃないかと言わんばかりの頭痛が奏多を襲った。
「だ、大丈夫でござるか!?奏多殿!!」
「う、うん。平気・・・だよ・・・・うっ!がぁっ!」
さらに痛みは増し息が苦しく成ってきた
「お兄ちゃん!しっかりして!」
「・・・兄ぃ」
その場にいた二人も駆け寄り心配そうな顔でこちらを見てくるが、奏多の目には全く別の、見覚えのない光景が映っていた
『・・・て、そ・・・しか・・・・・もん!!』
『き・・・・は、・・・・たい?』
この前の夢に出てきたシルエットと似ている何かが居る、だが、何を言っているのか、何を伝えたいのかが全く分からない
そして次々と変なシーンが目の前に現れ、そして次第に頭痛も引いていく、そして7,8分で完全に頭痛は収まり、奏多は息を切らしながら家の前の道に膝をついた
「あ、ありがとう・・・漸く良く成ってきた、多分疲れかな・・・ハハハ」
「明らかに疲労でくるものではない様な気はしましたが、本当に大丈夫でござるか?」
「大丈夫ですよ、今日は早めに休んでゆっくりすればきっとよくなります。」
「お兄ちゃん、あんまり無理しないで」
「・・・兄ぃ、お大事に」
と奏多を気遣ったのか颯爽と2人は帰っていった
「ささ、奏多殿も早く家に上がりましょう。」
「すまないけど、紅葉さん、今日は何か宅配を頼もう、もう今日は料理が上手にできるか分からないや」
奏多は疲れた顔でニコッと笑い、家に入り、自室の布団に寝転がると、そのまま死んでしまったかのように眠ってしまった
◇
そして後日、奏多は寝たら直ぐに良くなった、そして何事も無く期末試験を受け、あとは結果を待つばかり・・・・
そして数日後・・・結果が校内に貼りだされた
【期末考査 第1位 靫空奏多 699/700 第2位 レイラ(以下略) 670/700 第3位 高ノ宮恵里佳 550/700 第4位 神代楓 544/700 ---------第14位 乙永遠 495/700 -------------第28位 十六夜月夜 330/700 第34位 乙刹那 315/700-------第44位 轟加奈290/700】
結果的に言えば全員セーフだった。奏多は国語の問題で漢字にミスがあったらしく1点減反され惜しくも全教科満点を逃した、一方加奈は全教科ギリギリ赤点回避で結果を見た瞬間奏多に泣いて抱き着いた。
勉強会に居たメンバーは全員赤点を回避し、ホッとする最中、奏多以外は1年の順位発表に驚いていた
「ま、まさかの・・・・」
「奏ちゃんが・・・・」
「全教科・・・・・」
「満点・・・だ・・と?」
生徒会メンバーは奏の結果を見て目を疑っていた
「こ、今回確か奏ちゃん、靫空君の指導受けてないんでしょう?」
「はい、奏はやればできる子ですから」
奏多は誇らしげに妹の結果を見て心の底から嬉しくてたまらずスマイル満開だった。
だが、その数時間後、その笑顔は消え失せていた・・・〇〇と共に・・・・・。
怒りはその根源へと向かう、根源となる者の元へ・・・・そして、忘却という名の苦しみが心を苦しめる
次回【LOST】 お楽しみに




