表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第2章 転校生編
56/75

再開 姫と騎士 3 【信頼】

最新話投稿です。

 奏多は教室に一人戻り自分の席に座り、どこぞの司令の様に手を前に組んでいた。

 「奏多どうしたの?さっきからなんか変だよ」

 「・・・・。」

 心配して加奈が声を掛けてくれているが奏多は微動だにせず、ひたすら考え込んでいた。

 「轟さん、どうしたの?何事?」

 今登校してきた飛鳥が鞄を置き奏多達の方に寄ってきた。

 「あ、高ノ宮さん。あのね、奏多の様子が変なの、いきなり慌てて教室に入ってきたかと思ったら今度はあんなに固まっちゃって・・・」

 と飛鳥が奏多の様子を見ると奏多はピクリとも動かずひたすらに何かを考え込んでいた。

 「クックック、貴様らあの様子を見て何にも解らんのか?」

 「あ、十六夜さん、おはよう。で、奏多君に何が起きたのか知ってるの?」

 「うむ、我が盟友はな・・・」

 「奏多は・・・?」

 「靫空君が・・・?」

 「遂に、異次元への扉を開け、世界を滅ぼしかねん魔力をその身に宿してしまい、今その力を・・・」

 「高ノ宮さん、何か心当たりない?」

 「いいえ、無いわね。」

 「こらぁぁ!!こっちを無視すんなぁぁ!!」

 「にしても、奏多ホントにどうしちゃたんだろ・・・」

 暫くその姿を見ている 

 「さぁ・・・」

 「だ・か・ら!魔力の暴走が・・・」

 とホームルームのチャイムが教室に響いた。

 すると、奏多はその音を聞くや否や頭を抱え込み鞄からタオルを取り出すと頭の上に掛けた。

 「・・・ホントにどうしちゃんたんだろ・・・・」

 すると、鳴っていたチャイムが急に止まり廊下の外から優雅なバイオリンとホルンの音色が聞こえてきた

 そして、その音が近づいてくると、教室のドアがゆっくりと開き、SPの様な黒服が先導して我らが担任神野京子とその後ろについて煌びやかに歩いてくる金髪の女の子が入ってきた。

 「え、あ、えっと・・・み、皆!!転校生を紹介するわよ!!え、えっと・・・こちら海外から留学生として今日から私達の仲間にならせられる、レイラ・レルジェント・シェルフォードさんです!」

 皆、物凄くぎこちない敬語を使う京子に皆首を傾げながらその隣にいる美女を眺めていた

 「はい、ご紹介に預かりました、私、ギルジェント共和国から来ましたレイラ・レルジェント・シェルフォードと申しますお気軽にレイラとお呼び下さい。」

 かなりお上品で美しい挨拶に皆が見惚れる中、レイラはキョロキョロと教室を見渡した。

 「あ!ダーリン!居た!」

 指を指したその先にはタオルで顔をミイラの様にぐるぐるに巻き鞄で顔を必死に隠そうとする靫空奏多が居た。

 「ひ、人違いですよ!」

 何時もの爽やかさと冷静さを失い、声を裏返して必死に誤魔化そうとしていたが、レイラは奏多の目の前にやってきて丁寧に顔に巻きつけたタオルを取った

 「やっぱり愛しのダーリンです。同じクラスになれましたね。」

 多分理事長にあった際、強制的にこのクラスに入れさせたに違いない、でないと転校生が集中している教室に連続でクラスメイトに偶然なれるわけない

 すると、レイラは奏多と腕を組み、ぎゅーっとくっついた。

 それを見たクラスのメンバーは声にもならない声で驚きの表情を浮かべていた。

 「先生、席はダーリンの隣がいいです。良いですよね先生?」

 ニコッとレイラが笑うと、京子はビシッと気をつけ押し生徒たちをギロッと睨みつける

 「りょ、了解しました!おら、お前ら一列づつずれろ!!」

 「ええ~めんどくさい・・・」

 大前がふと口を溢すと、京子が近寄り耳打ちをした。すると、大前がバッと汗を掻きながらこちらに振り向いた。

 「お前らぁぁ!!!先生のいう事に従えぇぇぇぇぇ!!!おらぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 こうして強制的に元々5列だったのを6列に変更させられたのだった。

 そして、HRが終わるや否やクラスメイトがレイラの近くに行き色々と質問し始めた。

 「レイラさんって、ホントにお姫様なんですか!?」

 「ええ、私が第34代目です。」

 「ギルジェント共和国って何処にあるんですか?」

 「ヨーロッパでいうと北部にありますノルウェーの近くです。」

 「で、靫空君との・・・関係って、本当なんですか?」

 「・・・はい。」

 と的確に返しつつ終いには頬を赤らめさせホントの様に演じていた。

 そして、クラスの視線は一気に奏多へと集められた

 「あいつ、恋愛に興味ないって言ってたくせに、裏でコソコソ恋愛してたのか・・・」

 「ちょっと、幻滅したかも~、やっぱり綺麗で地位が高い人が良いんだ。」

 「だとしたらあいつ性格最悪のイケメンって事か・・・」

 とヒソヒソ話が飛び交うのを奏多はしっかりと聞いていた。

 そう、最も奏多が恐れたのは信用を失う事だった。

 人間社会というのは信頼関係がモノを言う、そして一度信頼を失えば、その修復は難しい・・・

 クラスメイトから白い目が飛び交う、正直メンタルはここ数年で弱くなっているのでかなり答える。

 この状況下で救いを出せるものは事情を知っている紅葉と乙姉妹位のものだが、もしここで助け舟を出してしまうと飛び火が掛かってしまう・・・

 そして、その日靫空奏多にとって最悪な日となったのだった。

 授業が始まると教科書を忘れたといってすぐさま奏多の机と机をくっつけ、レイラから一方的にイチャイチャし始め教室全体から冷たく、痛く、鋭い視線が突き刺さった。

 そのまま午前中が過ぎ去り、奏多は逃げるように恒例の生徒会室での昼食会へと足を運んだ。

 だが、奏多が生徒会室に入ると月夜以外の何時ものメンバーが揃っており何時もとは何だか違う空気が漂っていた。

 「あ、あの・・・こんにちは!会長、今日も良い天気ですね~」

 「・・・。」

 あれ?無視された?

 「あ、幸村!どうだ?弁当食べるか?」

 「・・・。」

 あれあれ?起きてるのに無視されるよ?

 「曙先輩!お茶入れましょうか?」

 「・・・。」

 あれあれあれ?何故か僕以外の全員にお茶が・・・

 「草薙先輩、今日は珍しいですね、遅刻しないなんて・・・」

 「・・・。」

 あれあれ?あ~れ~?お茶啜りながら無視されちゃったよ?お、おかしいな・・・

 そして、後ろのドアから月夜も入ってきた

 「あ、遅かったね、月夜、ほら早く座りなよ!」

 「・・・。」

 もう無理です。誰か助けてください。

 と心で願っていると、急に飛鳥が口を開いた

 「ねぇ、皆さん聞きました?あの噂」

 「何がです?会長」

 「なんとも、海外から来た小国のお姫様とあろうことかうちの学園の風紀委員の生徒が交際してるそうなのよ~」

 「へぇ~そいつは驚いた!!風紀委員(うち)の後輩にそんな奴が!」

 「しかも!姫様にダーリンと呼ばせて!心の内でほくそ笑んでるって話ですって~怖いわ~」

 「会長の言う通りですねですね、そんな人間の性根が腐った人間は居なくなった方がマシですよ!!って、おお!これはこれは靫空奏多君、何時の間に!」

 ようやく気づいてくれたか・・・というより何だろうこの集中砲火・・・僕この人たちに何かしたっけ?

 「そういえば、風の噂で聞いたが靫空、お前最近彼女が出来たって?しかも結婚を前提にした」

 「そうなの~!?いや~おめでたいですね~!ねぇ、靫空君!!」

 一切目が笑ってない生徒会会長と書記に奏多は目を反らす、だが目を反らした先にはそれよりもっと恐ろしい風紀委員長がこちらを睨んでいた

 「ひっ!?」

 思わず変な声が出てしまう位怖い、マジで怖い・・・

 「いや~スマンスマン!うちの伝統でな~幸せになった男にはガン飛ばせっていう教訓でさ~」

 みんなの目が怖くなり、奏多は思わず生徒会室を飛び出してしまった。

 そして、行きついた先は屋上だった。

 誰もいないことを確認し、出来るだけ目のつかない場所に丸まる様に座った。

 何だか、一瞬にして周りが敵に見えてくる・・・否、僕が皆の敵なのだ、今まで色々な女子に告白されてきたが過去の件と恋愛感情という物を持ち合わせていない理由から全て断り続け、終いには地位も名誉もある女と付き合った・・・人間的には最悪な部類だ。

 そして一番効くのはやはり、視線や噂である、あんな目立つ入場を朝っぱらからすれば、注目される、そして、偽物の関係をでっちあげ、過去をばらすと脅され何も言えない・・・

 そして、信じられるのは恋人のレイラだけになる・・・という算段なのだろう・・・がそうはいかない。ここで諦めるようではこの先如何なるピンチにも対応できない。

 だが、ここで『このピンチはチャンスだ!』とは言えない、どこかのコーヒーのCMのとおり『ピンチはピンチ』なのだ。

 奏多はこの先どう対処しようかと迷っていると、頭に声が響いた

 『おい、俺、な~に、悩んでんだ!情けねぇ!!』

 そう訴えてくるのは奏多の残虐性のアルターエゴこと『俺』である、因みに奏多は『僕』である。

 「そうはいっても・・・どうすりゃいいのさ?」

 『思いっきり突き放せばいいんだよ、要するに嫌われる様なことすりゃいいんだ!』

 「それは無理だ、もしそれをすると、国際問題になりかねない、向こうはあれでも一国の姫様だ下手に傷つけたらどうなるか・・・」

 『なら、思いっきり拒絶しろ!「お前なんか大嫌いだ!僕の目の前から消えろ!!」みたいなこと言えばどんな女でも挫けるぜ~』

 「それは・・・最終手段だ。それよりもまず、この誤解を解かないと、世間的な味方が皆無な僕には絶望的すぎる。」

 『なら、その世間的な敵を全員黙らせれば・・・』

 「却下!僕は暴力的な事はしない・・・少ない味方を使ってこの戦い勝ってみせる!!」

 『あっそ、なら頑張れや、出番になったら呼べ』

 と頭に声が聞こえなくなったところで、奏多は気を取り直して教室に戻ると、教室はもぬけのカラだった。

 「あ・・・次体育だった」

 と一人残された教室で虚しく大急ぎで体操着へと着替える奏多であった。

 体育の開始ギリギリで間に合った奏多はやはり、大部分の生徒から冷たい視線を浴びていた。

 だが、そんな中奏多の肩をポンと叩いてくれたものが居た

 「遅かったな!今日はソフトボールらしいからアップでキャッチボールやるんだと、一緒にやろうぜ!」

 「お、大前・・・」

 泣きそうになった、あぁ、親友とは良いモノだなぁ。

 「へへっ!俺もさ、中学時代にお前に助けてもらったからさ、今回の騒動位で別に見離したりしねぇよ!つか、あのお嬢様の言ってることなんか嘘臭ぇんだよなぁ~なぁ、それに、周りの連中も薄情だよなぁ、今までに奏多に助けてもらってきた奴ばっかなのに、ちょっとした恋愛沙汰でこうなるかね?あ~あ!なんだか幻滅しちまうな・・・まぁ、それは置いといて・・・もしなんかあったら言ってくれ、出来るだけの力は貸すぜ!」

 親指をグッと立ててニッと笑う大前を見て奏多もフッと笑った。

 「俺が女だったら絶対に惚れてるよ」

 「んだよ、気持ちワリィな、ま、褒め言葉として受け取っておいてやるよ、さ、アップ練習しようぜ!」

 (こんなに素晴らしい友がいるのだ、決して弱い所は見せられない)

 その様子を見ていた他のクラスメイトは下を俯いたまま渋々と同じようにアップをし始めた。

 今日の体育は男女合同なので、混合チームで簡単な試合が行われた。

 だが不幸にも奏多のチームにはレイラが一緒だった。

 「うふふ、ダーリンと一緒なら楽勝ですね!ねっ、ダーリン♡」

 「ウン、ソダネー」

 片言で軽く返すとむっとした表情になってしまった。

 -よし!とりあえず、軽く嫌われていく作戦は順調・・・そして、どうやってこの女を引き剥がすか

 と考え込んでいる内に奏多の打席になった。

 「ファイト~ダーリン!!」

 とりあえず、無視した。

 現在の状況は2アウト、満塁、ピッチャーは野球部、ここで外したら何時もなら『仕方がないなぁ』となるが、確実に『ちっ!あいつのせいで・・・』となりかねない。落ち着いていこう

 まずは第1球・・・真っすぐストレートを見逃しストライク

 2球目、ボール 3球目ボール ボールは良く見えている。

 4球目、そろそろ打とうかと思った瞬間、ボールは真っすぐ顔へと向かってきた。

 だが、頭を下げて辛うじて投げ、ボールは頭上を通過していった。

 「すまない、手が滑った」

 「うん、何ともないから大丈夫だよ。」

 そしてプレイ続行、現在3ボール1ストライク、5球目、超低空のスライダー確実にストライクを狙ってきている、だが決して打てない球ではない、そして・・・

 -カキ―ン

 ボールは空を飛び、見事外野ど真ん中にボールは落ちた。

 出塁していたランナーが全員ホームインし終わり、奏多も続いて、ホームへと走ってゆく。

 そして、ホームへと差し掛かった時、それは起こった。

 外野からサードへとボールが渡されサードが全力で放ったボールが奏多の後頭部へ当たったからだ。

 凄まじい衝撃が頭に走ったが奏多は必死にホームインした。

 「ダーリン!大丈夫ですか!?」

 「う、うん。大丈夫・・・大丈夫だから」

 と心配そうに駆け寄ってきたレイラから離れるように男子トイレへと向かった。

 トイレに入ると、凄まじい倦怠感とめまいが奏多を襲った。

 そして、たまらず嘔吐してしまい、洗面台にヨロヨロと駆け寄り顔を洗った。

 「大丈夫・・・大丈夫だ。弱い所を見せちゃだめだ・・・」

 何事も無かったかの如くトイレから出てくると、皆心配そうな顔になっていた。

 「奏多殿、大丈夫でござるか?顔色が良くないでござる。」

 「そう?絶好調だよ?大丈夫、大丈夫!さ、試合続けようよ」

 だが、誰の目から見ても確実に無理しているのがバレバレだった。

 「ダーリン・・・」

 レイラも心配そうに見ていたが試合は続行した。

 奏多は何時もの通りピッチャーを担当した。

 顔色は悪いが投げる球は鋭く、早かった。

 そして試合終了のとき、奏多の顔色は最悪に近く、掻いている汗も以上だった。

 「奏多、大丈夫か?保健室行った方が・・・」

 「大丈夫だって・・・大丈夫、大丈夫」

 とにっこりと微笑み、一足先に教室へと戻っていく奏多だった。

 そして、放課後になっても奏多の顔色は優れず、ヨロヨロとしていた。

 「奏多殿、ホントに大丈夫でござるか?」

 「だから、何ともないって・・・僕これからバイトだから・・・行くね」

 とフラフラと教室から出ていくとその背中を心配そうに何時ものメンバーが見ていた

 「・・・大丈夫かな?」

 「本人が大丈夫なら大丈夫なんじゃないのか?盟友はタフだしな」

 「あれ、タフでどうなるかってレベルか?かなりしんどそうだったけど・・・」

 「・・・奏多、我慢してんだよ。」

 そう言い放った加奈に皆が反応した

 「奏多、小学校の時、親が居ないってだけで軽いイジメ受けてたの・・・それ、低学年の妹さん、奏ちゃんにもあってね、いっつも泣いてたの、でもね、奏多は一切泣かなかったの、メンタル的に強いって言っても限度があるじゃん、画鋲とか、机の中にゴミとか・・・暴力もあったの、血が出てるときもあったわ。でも、奏多一切泣き言いわずに、奏ちゃんのとこ行って上級生だろうが下級生だろうが奏ちゃんに謝らせるまでボロボロになっていってたの、そん時のあいつに似てる・・・」

 「でも、今回は奏多君が自分で招いたことだし・・・」

 「いや、それに関しちゃ俺的に引っかかることが何個かある・・・」

 「というと・・・?」

 「いやさ、奏多今朝からなんかおかしかったじゃん、顔隠したり、何にも文句言わなかったり・・・で極め付きは体育だ。奏多の顔色悪い時、心配そうにしてたのに一向にあいつの所行こうとせず、逆に奏多遠ざけてそれっきりじゃん。なんか、カップルって感じじゃないぜ」

 「じゃあ、つまり・・・」

 「そう、何か弱み握られてるって事だよ。でないとあいつが反論しないってことないだろ!」

 「・・・その線大ありだな・・・」

 大前がニヤッと笑った。

 「じゃあさ、俺たちで奏多の弱みを握りつぶしてあいつを助けてやろうぜ!」

 『お~!!!』

 何時もの2年生メンバーが躍起になっている中、紅葉と乙姉妹は乗り気でなかった。 

 奏多の弱みを潰す・・・それは過去に奏多が傭兵紛いの仕事をして何人も殺めてきたという事実を知ることになるからだ。

 大前たちが話している最中その3人はコソコソ話をしていた。

 「刹那殿、永遠殿・・・ちょっといいでござるか?」

 「ん?何?」

 「・・・何?」

 耳打ちでその内容を伝えると、乙姉妹はニヤリと笑った。

 「良いよ~その話乗った」

 「・・・何時するの?」

 「決行は明日の晩、今日は計画を練るでござる。」

 『了解』

 と乙姉妹の不気味な笑顔に紅葉は冷や汗を垂らしていた。

 一方奏多はバイト先rabitankでウェイトレスを頑張っていた

 「奏多君、大丈夫かい?あんまり無理しちゃ体に毒だよ・・・」

 「大丈夫です!まだできます!」

 とせっせと料理を作っては運び作っては運んでいた。

 すると、店の外が騒がしくなり奏多はもしやと思った可能性は・・・

 「やっほ~ダーリン♡」

 当たっていたと同時に体調が一気に悪く成ってきた

 「な、何故・・・この店を」

 「私の情報量を舐めないでくださいまし」

 と携帯を取り出しtwitterの画面を出すと奏多の写真がばっちりと写っていた。

 「いらっしゃいませ・・・おひとり様ですか?」

 「ええ、ついでに貸し切りたいのだけど」

 「すいません、この通り現在満席となってるので、そう言ったことは出来ないんです」

 すると、指をパチンとならし、店にいる客1人1人に黒服が茶封筒に入った分厚い何かを客の手に握らせると一斉に客が出ていった。

 「え、ちょ・・・お代は?」

 「私持ちです、あとこれは貸し切り代とほんの気持ちです」

 とマスターにアタッシュケースを渡すと店長は驚きのあまり口が開いたまま戻らず体が動かずにいた。

 「・・・ご、ご注文は?」

 「おススメを」

 一応お客様なので丁寧に接客しよう・・・

 と奏多は厨房へ赴き、一番得意なスイーツパンケーキを作った。

 「お待たせしました、おススメの品です」

 とパンケーキを出すと、レイラは一口パクッと食べた。

 「う~ん!美味しい!さっすがダーリン!」

 パクパクと食べ続けほんの数分で食べきってしまった。

 「ご馳走様でしたいつかお父様にも食べてもらいたいですわ。」

 「それはどうも」

 と素っ気ない返事をすると、顔を近づけ、奏多の顔をじーっと見ていた

 「ダーリン、私の事嫌いですか?」

 「え・・・あ、その・・・」

 流石にここで嫌いだ!といえない・・・

 「嫌いでは・・・ないです。」

 「では好きですか?」

 「・・・何とも言えません」

 「私は大好きです!ダーリンは命の恩人ですから」

 というとくるっと後ろを向き、ドアに手を掛けた

 「それでは御機嫌よう」

 と店を華麗に出て行ってしまった。

 「・・・店長、そろそろ現実に帰ってきてください、僕帰りますよ」

 とアタッシュケースを受け取り固まった店長をよそに奏多は家に帰った。

 

 


 

 

どうも、朱雀 蓮です。読んでいただきありがとうございます。

夏の暑さが日に日に上がり、私も冷房無しの生活は考えられないです。

そんな中、スマホゲームはPCゲームでも夏イベが始まり忙しくなる時期ですが、疲れを出さないように気をつけて下さい、FGOは今週か来週かな?ジャンヌ・・・来てくれ

というわけで長くはなりましたがまた次回にご期待ください!!

次回更新は2~3週間の間を予定しております。

評価 感想 ドンドン受け付けております

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ