再開 姫と騎士 2 【ダーリン】
最新話更新です。
次の日、奏多が学校に着くと、校門にレッドカーペットが敷かれていた。
「何・・・これ?」
バイクを運転している奏多の後ろに乗っている奏も驚きの表情を隠せずにいた。
何時もの通りバイクで通学している奏多もさすがにレッドカーペットを踏まないようにバイクを降り、手押しでバイクを動かした。
すると、その後ろからロールスロイスが走ってきて、奏多の横に停まり窓ガラスが開いた。
「御機嫌よう、ダーリン。立派なバイクですね」
「・・・おはようございます。てか、ダーリンは止めてください」
後ろに乗っているポカーンとしている奏にレイラは微笑むと反対側のドアから降りた。
すると、後方から全速力で大型バスがやってくると、その中から何とオーケストラ集団と黒服が校門前に並びレイラが歩くと一斉にファンファーレが鳴り響き、レイラを護衛する形で黒服が囲む。
奏多はレイラが歩いた後に巻かれてゆくレッドカーペット後を通り駐車場にバイクを置いた。
すると、レイラは歩を止め奏多が来るのを待っていた。
「ダーリン、さぁ行きましょう。」
「行きましょうったって・・・あなた此処の生徒じゃないでしょう」
すると、指をパチンと鳴らし、黒服数名とメイド2人がやってくると、円状のカーテンでその体を覆い隠し、ほんの数秒で富士宮学園の制服へと着替え終わっていた。
「今日からよろしくお願いしますね、ダーリン、では私はこれから学園長にご挨拶に行きますのですいませんがそこまで案内してもらえませんか?」
マジか・・・
ここまで目立っている女性を案内などすればたちまちまた変な噂が立つ
「す、すいません・・・ちょっと今日は・・・」
「では、仕方がありません、代わりに他の生徒に連れて言ってもらいましょう、貴方の過去話でもしながら。」
「いえ、良く思えばどうでも良い内容だったのでこちらを優先します。」
そうだっだ・・・この女には弱みとも云える過去を知られているのだった・・・
「こっちです・・・ついて来て下さい」
その言葉に反応し、突如奏多の隣に来て腕を組み始めた。
あっけらかんにとられる奏と紅葉は悠々と歩いて行くレイラと全身から負のオーラを出し続けている奏多を呆然と見ているしかなかった
学長室はここからそれほど遠くない為、出来るだけ生徒に見られぬようにしなければ・・・と思っていた矢先・・・
「あ!お兄ちゃん!おっはよ~って誰その人?」
「・・・新しい女?」
ここ一番で一番出くわしたくない二人、乙姉妹に出会ってしまった
「ダーリン?この方々は?」
昔のあの場には居たはずだが、あまり記憶にないのか乙姉妹事Ⅲ、Ⅳの事は全く覚えてない様子だった。
「え、ああ、この二人は同級生で僕の遠縁の妹達ですです、な!お・ま・え・ら!!」
ニッコリと微笑んだ奏多の目を見た二人はニヤリと笑った。
「そうそう!私達、奏多お兄ちゃんのお母さんの妹の旦那さんの弟の娘で、お父さんが無くなったから数か月前にこの町に引っ越してきたんだ!!」
「そう・・・奏多兄ぃは私達の偉大なる兄、そこにシビれる、あこがれるぅ」
先鋒の刹那は良い感じに言ってくれたが、次鋒の永遠が中々の棒読みなのでちょっと怪しかった。
「まぁ!そうなんですか!お優しいお兄さんですね」
「ハハハ、二人ともそんな風に言われちゃ恥ずかしいだろ、ほら、早く教室に行ってなさい、僕も直ぐに行くからさ」
「は~い、バイバイお兄ちゃん!」
「バ~イ、兄ぃ」
と過ぎ去っていくのを確認し、周りも警戒しながら何とか学園長室へとたどり着いた。
「ありがとうございます、ダーリン。本当にお優しんですね」
―脅迫してさせてるって事を忘れているのかな?
「じゃ、じゃあ僕はこの辺で・・・」
とこの場を去ろうとクルッと回転し歩き出そうとした瞬間、右手をギュッと掴まれ引っ張られた。
「え?な・・・」
咄嗟の事に対応できず、奏多の身体はレイラとくっ付くほど近くなっていた。
「フフフ、ダーリンの反応可愛いです。」
そういうと、手を首の後ろに回し顔を近づけてきた。
「え、ちょっ・・・待って・・・」
顔の距離がもう鼻と鼻がつくくらいの距離に差し迫るともう何がなんだかわからなかった、此処まで翻弄されるのは何時ぶりだろうか・・・と思わせられるほどパニック状態に陥っていた。
「な~んて、ふふっ・・・またキスすると思いました?残念ですけど、今日はお預けです。」
とクルッと一回転してこちらに手を振り理事長室へと入っていった。
「も、もう何が何だかわからない・・・はっ!」
奏多は油断していた、廊下には誰もいないと思っていたが、良く見ると、廊下の隅、もう通常の人間が見えるか見えない位の距離の隅っこに、もう先程大人しく去ってくれた姉妹が一眼レフを携え、連射していた。
それに気がついて奏多の筋肉が動くのにかかった時間は約1秒、それほどまでに、今の瞬間を見られたのはマズかったのだ。
だが、距離がありすぎた・・・距離はおよそ13,4メートル、そして向こうも同時に階段を駆けあがり教室へと向かっていた。
奏多は走りながら、様々はこの後の展開を予測した。
だが、いずれもバッドエンドにしかつながらない・・・もうダメだと確信した、が、教室に汗だくで入るや否や、教室は何時もの通り落ち着きを保っていた。
「あ!おはよう奏多、ってどうしたの?汗ダックダクだけど」
「え、ああそうだね!いや~今日は暑いな~」
キッっと乙姉妹の方を振り向くと、2人はニヤニヤしながらこちらへ手を振っていた。
「ちょっといいかな~?刹那さん、永遠さん」
と二人の襟首をつかみ、廊下へ連れ出した。
「もぉ~!!な~に~?さっきの事なら謝るからさ、早く教室に戻ろうよ~外熱い~」
「極熱、灼熱、あち~」
もう、2人のキャラが解らなくなってきた・・・いやそれどころではない、と我に返り、2人に事の経緯を全て話した
「・・・マジっすか?」
「うん、マジ」
「・・・リアル?」
「うん、これはリアルだ」
と二人と目を合わせる
「この前のお前らがやられた件からもうすでにあらかたの事はバレてるんだ、仕方がない・・・だから、前回の反省も踏まえ、今まで以上に周囲に警戒網を張って欲しい、一応佐々木紅葉も戦力として参加しているからそのつもりで」
「分かった」
「ラジャ」
と二人の真剣そうな表情を見て安心している表情を見せ油断させた瞬間、奏多は永遠が首にぶらさげているカメラを奪い取った
「あ!しまった」
「兄ぃ!!返して!!」
だが無慈悲にも奏多は写真ホルダー【兄ぃの写真】を発見し、即削除した。
『oh my god!!!』
二人は膝をつき涙を流しながら、床をドンドンと叩いていた
「こ、今月の・・・食費が・・・・!!生活費が!!!」
「今月の・・・遊び代、お菓子代、アニメショップでのグッズ費用が・・・」
「人に写真で、生活費と遊び代を賄ってるんじゃねぇよ」
データを消した一眼レフを二人の前に置くと貴方はそそくさと教室へと入っていくのだった
いや~FGO3周年おめでとうございます!自分はfate オタクなのでホント、嬉しいです。アーケードにも行きまして無事アルトリアさんが引けました!アプリではスカサハ=スカディがすり抜けアキレウスが来る始末・・・誰かオラに元気(運)を分けてくれ~




