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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第2章 転校生編
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靫空家殺人事件~甘く苦くしょっぱく酸っぱいスパイス~

最新話更新です。

 「なっ!?なんだと!」

 「し、死んでる・・・」

 「キャァァァァァァァァァァァァァァァ・・・」

 少女達は叫ぶ、数分前まで家のキッチンでその家主の少年が料理をしていた筈だが、そこには少年を含む自称少年の妹を名乗る二人組が合わせて泡を吹いて倒れていた。

 だが、これはほんの始まりでしかなかった。

                      ◇

 時は遡り、ラジオのゲストを務めた靫空奏多は放課後生徒会室向かっていた。

 生徒会室に入った途端、その場の全員がにやにやしていた。

 「ど、どうも・・・お疲れ様です・・・・。」

 そう言った瞬間、風紀委員長、草薙撫子がケータイを取り出しボタンをぽちっと押した。

 『あ、あのさ・・・急に話しかけて・・・』

 奏多はバットケータイを奪おうとすると撫子は奏多の手を払いのけた。

 「・・・止めてください。」

 「なら、奪ってみな。」

 そうしてケータイ争奪戦が始まった

 奏多と撫子のケータイ争奪戦が行われている最中、生徒会会計、幸村零はパソコンをカタカタといじっていた。

 「・・・できた。」

 パソコンからCDを取り出すと生徒会室に置いてあるCDデッキに一枚のCDをいれた。

 『あ、あのさ・・・急に話しかけてゴメン。・・・・』

 すると一瞬でCDデッキのコードを引き抜き奏多はケータイから流れ出る音を止めるべく再び争奪戦に戻った。

 「ケータイに・・・ダウンロード・・・。」

 その場にいた全員の携帯をパソコンにつなげダウンロードを完了した。

 そして一斉にあのセリフが流れ始め奏多は野生の獣の様な目で全てのケータイをロックオンした。

 「全データ削除!!」

 奏多は零に手作り焼き菓子セットを条件に音声データを全削除させた。

 「はぁ~・・・こんな事の為に僕を呼んだんですか?」

 生徒会メンバー全員と撫子、加奈、恵里佳、紅葉、奏、蛍はしょんぼりしていた

 「せっかくのレアボイスが・・・」

 しょんぼりする生徒会長、高ノ宮飛鳥。

 「すまん、靫空・・・その周りの空気に流された。」

 頭を下げる生徒会書記、清水曙。

 「・・・クッキー、ダックワーズ、タフィー、マカロン・・・」

 お菓子を想像し、よだれを垂らす生徒会会計、幸村零

 「フッ、盟友よ恥じることはない・・・貴様は高みへと道を切り開いたのだ!」

 何を言っているか理解できない生徒会副会長、十六夜月夜

 「あっはっはっは!!いやぁ~あんなに必死に来るとはあの顔シャメっときゃあ良かった。」

 大笑いしながら先程の争奪戦でお疲れの風紀委員長、草薙撫子 

 「ちぇ~せっかくの音声が~」

 悔しがるクラスメイトかつ隣人、轟加奈

 「もぉ~生徒会室が滅茶苦茶じゃない!」

 逆に怒っている生徒会長の妹且つクラスの学級委員、高ノ宮恵里佳

 「せっかくの思い出が・・・」

 普通に悲しんでいるクラスメイト兼居候、佐々木紅葉

 「・・・お兄ちゃんの馬鹿・・・・。」

 ふて腐れている妹、靫空奏

 「す、すいません・・・お兄さん。」

 ぺこぺこと頭を下げ続ける妹の親友、白良技蛍

 奏多は大きくため息を溢した。

 「もういいですよ・・・それで?僕を呼んだ訳は?」

 「そう!それよ!本題は!靫空君週末予定ある?」

 開き直り、目を輝かせ始めた

 「いいえ・・・特にはないですが。」

 「そう!なら、今週の日曜日靫空君のお家で奏多君の退院祝いとラジオゲスト記念会と来週の球技大会頑張りましょう会と色々引っ提げてやりましょう!」

 飛鳥が高らかに宣言する中蛍が一人手を上げていた

 「あ、あの~すいません・・・わ、私日曜日はちょっと用事があるので行けないです・・・」

 「そっか~・・・なら、別の日にする?」

 ―やる前提なのか・・・

 奏多は心でそう思った。

 「い、いえ!私抜きでやって下さい!私、球技大会の日、法事でいけないので・・・」

 頭を深く下げた。

 「そっか・・・残念、じゃあ打ち上げもするからその時は一緒にやろ!」

 「は、はい!」

 すると、蛍は荷物を持ち生徒会室を出ようとしていた。

 「どうしたの!?居ればいいのに?」

 「す、すいません・・・私、今日この後ちょっと用事があるんで・・・お先に失礼します。」

 と急ぎ足で出ていくその後ろ姿を見送った。

 「白良技さんて忙しいのね。」

 「はい、結構家の人が厳しいらしくて・・・この前の勉強会に来れたのも奇跡だったらしいし。」

 改めて話を戻すと、奏多の家で奏多を労う会をしたいそうだ。

 「それで、僕の家で何をするんですか?」

 「ええ、私達が靫空君の家で料理してもてなそうって訳。」

 その瞬間、飛鳥、曙、加奈、恵里佳、奏、紅葉を除くメンバーはあの時の料理の恐怖を思い出した。

 そう、飛鳥、曙の料理を口にした奏多、撫子、月夜、零は奏多を残して3人のうち2人は意識を失いかけ1人は完全に意識を失わせるほどの破壊力だった。

 「そ、それなら!僕が皆さんに提供しますよ!!!わざわざいらっしゃる上に料理を作らせるなんて悪いですし!!!!」

 「そ、そうだぜ!奏多のいう通り!!犠牲・・・いや!あんまり料理したことの無い奴がするよりベテランに作らせて楽しく過ごそうじゃねぇか!!!!なっ!十六夜!!!!」

 「あ、ああ!!我は盟友の料理が食べたい!!!!」

 必死の抗いだったそしてその抗った成果は神に届いた。

 「それもそうね。じゃあ、日曜日皆奏多君の家に集合ね!」

 そうして、時が過ぎ、日曜日の朝、奏多は前日に買い出しを済ませ料理の下準備にとりかかっていた。

 作る者はパーティ料理、肉、魚、野菜、スープをこしらえバイキング形式の様にする予定だ。

 時刻は7時30分皆が来るのは10時、今から作ればいいぐらいだ・・・と思っていた矢先インターホンが鳴った。

 「お邪魔しまーす!」

 「私達参上。」

 そこには退院したばかりの乙姉妹が居た。

 「お前たち、集合時間は10時だといったはずだぞ。」

 退院したと連絡があったので二人にも誘いを掛けていたのだ。

 すると、二人はニヤリと笑った。

 「時間を守れと言われれば時間を破り!」

 「5分前行動と言われれば2時間前くらいから行動開始!」

 「「約束の時間なんて糞くらえ!電光石火!!乙姉妹見参!!」」

 決めポーズを取る二人のおでこにデコピンをくらわし、奏多はため息をついた。

 「まぁ、いいや。お前ら手伝え。野菜と魚の下処理だ。」

 「「合点承知!」」

 ピーラーを使わず果物ナイフと包丁で器用に野菜の皮と魚のうろこをとり、魚は三枚に下ろされていく

 そうして30分が経過し、すべての料理の下処理が完了し、奏多は料理の工程に入った。

 すると、紅葉と奏が起きたのかリビングにやってきた。

 「あ、乙先輩。おはようございます。」

 「おお、乙殿たちはもう来てたのですか。」

 「おっす」

 「ちわす」

 軽い返事をし、乙姉妹と奏と紅葉はリビングで談笑し始めた。

 その後、皆が次々とやってきて話が盛り上がっている最中に電話が鳴り、奏多が電話に出るため誰かが鍋の番をしに行く事となり、乙姉妹が率先して行ったが、20分しても帰ってこない為不思議に思い、キッチンに行くと奏多、刹那、永遠の3人が泡を拭いて倒れていた。

 鍋には美味しそうなポトフがコトコトと音を鳴らしいい匂いを漂わせていた。

 さらには色とりどりの食べ物が載せられておりどれもおいしそうだった。

 だが、床にはポトフ汁が垂れ、塩が奏多の手に握られたままだった。

 だが、そんな空気は一変、火曜サスペンスの冒頭の様な出だしの空気になった。

 「そ、そんな!?お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

 奏が意識を確認するが意識はなくゆすっても反応は無い、全身はダランとしていた

 「気絶してるみたいね・・・3人をリビングのソファに!!」

 飛鳥の指示のもと3人をソファに寝かせ、残りのメンバーは重い空気の中無言が続いていた

 奏は涙目で三人の看病をし始める最中、曙がキッチンから戻って現場の状況を話した。

 「現場の状況を見るに・・・原因はポトフだな、床にスプーンも転がっていた。」

 「まさか・・・食中毒でござるか!?」

 「いいえ、それは考えにくいわ。だって私あのポトフを味見したもの。」

 飛鳥の発言で再び困惑が深まる

 「じゃ、じゃあ!一体何で!?」

 奏が鳴きそうになっていると、1人クックックと笑いを見せていた。

 「落ち着け皆の衆、この事件、この我が解決してみせよう!じっちゃんの・・・名に掛けて!!」

 決めポーズをかますが皆そんな雰囲気ではなかった。

 「月夜ちゃん、ふざけている場合じゃないでしょ。」

 「ふざけてなどおらぬ、我には分かっておるのだ。犯人は・・・この中にいる!!」

 そのセリフに全員が反応した。

 「まさか・・・この中の誰かがこれを意図的に行ったというの?」

 「そうとも!あの3人の共通点はキッチンに居たこと!すなわち!盟友が料理中にキッチンにいった誰かが味見をすると見越して、ポトフを除く料理に何かしらの毒を盛り、完成間近の料理を味見した3人はそれを食べてしまい、まんまと犯人の思惑通りとなった訳だ。」

 そして、何処からかメモ帳とペンを取り出した

 「さぁ、この家に来てからの貴様らの行動を事細かに説明してもらおうか!いや、この中でキッチンに行ったものは!?」

 すると、全員が手を上げた。

 「な、なにぃぃぃぃ!?」

 そして月夜の取り調べは始まった

 奏:皆が来た後、全員分のお茶を取りに行き、出来立ての唐揚げを味見した

 紅葉:朝起きて奏と自分の朝食の菓子パンを取りに行った

 加奈:皆が来た後、香ばしい匂いに誘われ味見をしにいって一品ずつ食べた

 恵里佳:姉が挨拶に言った後、自分も挨拶しに行った。

 撫子:加奈と同じ、そして味の薄い奴を指摘した。

 零:おやつを求めに行ってデザートのケーキを味見で食べた。

 飛鳥:挨拶に行きポトフを味見し味の調整を行った(奏多も了承)

 月夜:挨拶のみ

 曙:挨拶ついでに一品ずつ吟味し、意見し訂正(奏多も了承)

 「・・・料理関係なくね?」

 そう、味見をしているメンバーがこの中に数人存在している時点で料理は関係ないと推測できる。

 「ば、馬鹿な・・・なら、何故!?」

 「まぁ、答えは3人が起きれば済む話よ、ほらコーヒーをいれてきたから飲みましょ。」

 不安に成っている皆を気遣ったのか、飛鳥がコーヒーを入れてきてくれた。

 寝ている3人も見ながら不安になる皆は何とか落ち着いてきた。

 「原因がさっぱりだ・・・訳が分からん。」

 「先輩方・・・指摘した料理は盟友がその後全部チェックしたんですね。」

 「ああ、そのはずだ。私が乙姉妹がキッチンに行く直前までキッチンで味見してたからな、奏多が微調整してそれを確認した後私は戻ったからな。」

 撫子がコーヒーをグビッと飲み干していった。

 「推理は一から全部仕切り直しか・・・まさか、第三者の可能性が・・・・」

 月夜は顎に手を当て、考えてコーヒーを飲もうとカップに手を伸ばした瞬間だった。

 ―ガチャン

 コーヒーカップが落ちる音がした

 「え?」

 そして、ここで四人目の被害者が出てしまった

 「お姉ちゃん・・・そんな!?いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 恵里佳の叫びがリビングに響き、飛鳥が口から泡を吹き倒れるのだった。

 「ば、馬鹿な・・・四人目だと」

 益々原因が解らなくなった事件・・・果たして、この先に真実はあるのか。

 




この状況で犯人が分かった方はTwitterかこの小説の感想で送ってください、理由もわかって当たっていた方に抽選でiTunesカードもしくはGoogleプレイカード3000円分を贈呈させて頂きます。

期限は5月30日23時59分まで

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