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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第2章 転校生編
47/75

入院

最新話投稿しました!!

戦闘から夜が明け、奏多は布団から起き上がると身体中に倦怠感が残っていた。

体を伸ばせばゴキゴキ鳴り首を回してもバキバキ鳴る

「眠い・・・」

だが今日は平日、普通に学校がある。

奏多は弁当と朝食を作りに下に降りるとソナタがむくれていた。

「どうした?」

「昨日の晩飯、食ってない。」

あっ・・・

奏多は急ぎソナタの分の朝食をいつもの2倍の量を作った。

「すまない、昨日はフラフラで・・・」

「まぁ、許してやるか。」

餌をガツガツ食べ満足気にソファに寝た。

奏多は弁当のおかずをチャチャっと作り、朝食も簡単に作った。

「ファァァァ、おはようで候。ん?今日の朝食は卵かけごはんと味噌汁ですか。」

「はい、簡単に、ちょっと身体に疲労が残っているらしくて。」

「あまり無理をなさらずに・・・」

「はい、大丈夫です。」

奏多は笑顔で答えると奏を起こしに向かった。

「奏、起きて。」

すると、体を伸ばして立ち上がりムーっと声を上げながら下に降りると卵を器用に割り醤油を垂らしごはんを掻き込んだ。

「なんだか、お腹減ってる。昨日食べたっけ?」

そういえば紅葉に薬を盛られたんだった。

「ゆっくり食べな、お代わりもあるし。」

今日は朝から皆お腹が減っているらしく奏は2杯、紅葉は5杯と卵かけごはんを食べた。

だが奏多は1杯目は愚か、1口で食欲が失せていた。

奏多は2人のおかわりを取りに行くふりをして、自分の茶碗の中身を捨てた。

制服に着替え、弁当を鞄に入れるとバイクにまたがりエンジンをかけた。

『おっはよー!マスター!昨日は・・・ブツッ』

アイの映像を消し、奏多は気にせずバイクのエンジンをかけた。

「じゃあ、行くか。」

奏多はバイクのハンドルを握ろうとしたが力が入らない。

(な、何でだ?力が・・・)

奏多は首を横にブンブン振り、自動操縦に切り替えた。

奏多は教室に入ると席に座りお茶を飲んだ。

だが飲み物も喉が受け付けない。

身体がおかしい。

保健室に行こうとした矢先

「おっす!奏多、どこ行くんだよ!」

今来た大前が奏多の背中をバンと叩いた瞬間、奏多は目の前の景色が真っ暗になった。

「え?奏多?」

奏多はピクリとも動かず、死んだように倒れた。

「ちょっとヤバいんじゃない?」

「救急車!救急車呼べ!」

そして、1時間目が始まる前に学校に救急車の赤いサイレンが鳴り響いた。

奏多が目を覚ますと腕に点滴がポタポタと流れ、身体は多少は軽くなっていた。

起き上がると、ベットの近くの椅子に双子が座って寝ていた。

「病院・・・そっか倒れたんだ。」

寝ている2人にベットの毛布をかけたら2人が身体を伸ばし起きた。

「あ、お兄ちゃん!おっはよー!」

「兄ぃ、お疲れ。」

自分の容態を見て昨日決着を付けた事を察したのか元気はつらつだった。

「ああ、逃げられたが、お前らの分は頑張った。2人とも死ななくて良かった。」

2人の頭を撫でると、2人は奏多のベットに乗って来た。

「ちょっ!?今点滴してるから!危ない危ない!」

するとガラッと扉が開き、奏、加奈、恵梨香、月夜、蛍、紅葉が入ってきた。

「お兄ちゃん、お見舞いに・・・・」

先に入ってきた奏はこの現状を見て一度ドアを閉め、奏多は閉じられるドアに向かって叫びながら手を伸ばした。

 そして誤解を解きつつ乙姉妹の入院の理由を誤魔化しながら事は運ばれた

「乙さん!貴方達、入院してたなら連絡して!学級委員長の私も大変なんだから!」

「いや〜面目無い。」

「反省中」

頭を下げて椅子に座る2人はさておき、全員が奏多の容態を気にしていた。

「大丈夫なの?急に教室で倒れたから・・・」

「どうもご迷惑かけました。あっ、荷物持ってきてくれたんだ。ありがとう」

奏多は鞄を受け取り枕元に置いた。

「二人が言うには先生が今日は入院するようにって言うことだから、奏、紅葉さん。悪いけど今日は何か買って帰って、あとソナタにも缶詰か何か頼むよ。」

鞄から財布を出し札を3、4枚渡した。

「うん、お兄ちゃんもお大事に・・・じゃあそろそろ行くね。」

きた時間が遅かった為、お見舞いの時間もあまりなかった。

「明日の昼頃には学校に行くから、心配しないで。」

奏多は全員を見送りベットに入ると回転椅子で遊んでいる乙姉妹に真剣な顔を向けた。

「お前たちは傷の具合はどうだ?さっきは盲腸だから入院したって誤魔化してたが、実際は肩を切り落とされかけたんだから。」

二人は腕をぐるぐる回しているところを見ると大丈夫らしい。

「傷口も残らないらしいし、大丈夫!」

「でも、あいつ、強かった・・・」

「僕も腹と胸を刺されたからね、中々の手練れだった。」

改めて組織の戦力が図れなくなった。

「僕も今回の戦闘で反省点が分かった。ちょっとづつだけど克服して行くしかないけどお前たちもまだまだ甘いから、次に備えて訓練は重ねるように。それと、もし警察が来た際は『夜遅くに帰っていたら急に襲われた必死に逃げて家に帰ったが家の前まで逃げても追ってきて・・・それからの記憶がない』っぽい事を言え。犯人・・・アイツのことを聞かれたら顔は見てない、見た目も覚えてないって答えろ、特に年取った男の警部には気をつけろ、かなり鋭いし厄介だ。」

 「ふむ、公務員バースゥス!JKぇぇぇィ!的な」

 「〇暮警部には負けない!!」

 ここでス〇ブラとコ〇ンを出すな・・・と、突っ込むのも疲れるが、とりあえずはこれで安心だろう・・・

ラジャーと敬礼をし、二人は病室を後にした。

その後、鞄の中に着替えが入っている事を確認し、とりあえず一安心、病院食を食べ、本を読み、歯を磨き、寝た。

とりあえず、今は身体を休ませるべきだ。

奏多は目をつぶり無理やり眠った。

「よぉ、俺。」

「やぁ、僕。」

寝ると偶にこの場所にいる。夢のような現実のような場所。

 だがいつもとは違い何だか嫌な気がしない。

「昨日は張り切り過ぎたな、まさか背中を人叩きでバタンキューとはな。なぁ、惰弱、脆弱、虚弱君」

 相変わらず口は悪いが楽しそうに見える

「ああ、久々に疲れた。それにしても、何の用だい?何かあるんだろ?」

すると、『俺』は何故かあたふたし始めた。

「い、いや〜、お、お前が不甲斐ないから偶には愚痴でも聞いてもらおうかと・・・」

「なんだ、話し相手になって欲しいのか?素直にそう言えよ。お前顔に出てるよ。」

奏多はクスッと笑い、『俺』は顔を真っ赤にしてうるせぇ!と怒鳴った。

それからは他愛ない話をした。

主に昨日の戦いの互いの反省会に近かったが、自分自身と話し合うというのはおかしいが楽しく思えた。

「あん時、上からの攻撃がダメなんだよ!対応されてたし!!バイクを使うって考えは良かったが、相手の力量を見誤るなよ。」

「なら、どうすりゃ良かったの?」

「俺だったら、ぐるぐるアイツの周りを回転して混乱した隙をバイクと挟み撃ち!的な」

「でも、それじゃ挟み撃ちの際に片腕ずつでガードされるよ。あいつの筋力は凄いんだし」

「それもそうか・・・だったら!」

この日は回転する刃の攻略法を考えるだけで終わったが中々楽しかった。

「ん?もう朝か。ん〜早いな。」

「寂しいのか?もっと話したかった?」

「その口ワイヤーで縫うぞ。」

「ここにはないだろ・・・ああ、ごめんごめん。じゃあ行くね。またね。」

「おう、俺は寝る。」

そうして奏多は目を覚ますと身体は軽く、疲れを一切感じなかった。逆に何かすがすがしかった。

奏多は予定より退院手続きをとり夜中のうちに自動操縦で来ていたバイクにまたがり家に戻った。

時刻は既に9時、家にはソナタがいた 「おお!主様、ぶっ倒れて病院に運ばれたと聞いて心配したぞ。」

 「すまん・・・健康には気を使っていたつもりだったんだが・・・」

 「まぁ、良い。元気そうな顔が見えてよかったわい。で、これから学校か?」

 「ああ。行ってくる。」

 制服に着替えピシッと襟を整えネクタイを鏡で確認する。

 荷物を入れ替えたスクールバックを持ち、奏多は家を出た。

 バイクのエンジンと昨日からずーっと切りっぱなしだったアイの電源を入れてやると画面端っこにしょんぼりと座っている女の子がいた。

 『あ!マスター!!酷いよー昨日は急に切って!!』

 「お前が妹の前で戦いの事を話そうとしたからだ・・・でも、僕も言っておけばよかったなすまない、考えてみれば僕に非がある、謝ろう。」

 バイクに向かって頭を下げた。

 『いやいやいや!止めてよ!!ごめんってば!!ねっ!頭上げて!ねっ!!』

 反応が面白いので頭を下げたままにした。

 『ごめんなさい~!!もう、かんべんしてください~!!言い過ぎました~』

 いつの間にか敬語になっていた。

 「じゃあ、口調をそのままで、敬語で話せ、一部からちょっと痛い目で見られてたから・・・」

 『了解しました~マスタ~!!改めてよろしくです~!!!』

 後輩が出来た気分だったが悪い気はしない。

 「じゃあ、行くか。アイ、適当に音楽流して。」

 『了解!!』

 ヘルメットをかぶり、耳元からロックなBGMが流れ始めた。

 風の様に思い切りスピード違反をしながら奏多は学校へ機体を走らせた。

 学校に着くと、3限目の授業が始まるチャイムが鳴り響いた。

 奏多は誰もいない静かな校庭を眺めながら校舎へと赴いた。

 教室に堂々と入ると皆が心配そうな目で見てきた。

 「おはようございます。すいません、昨日は僕の健康への配慮を怠っていたせいです。ご迷惑を掛けてすいませんでした。」

 頭を下げると全員がいやいやいやと言ってきた。

 「なんで、靫空君が謝るのよ!」

 「そうよ!何にも迷惑掛かってないし!!」

 「心配はしたけど・・・無事だったんだからそれだけでいいじゃん!!」

 皆の優しさに奏多は感銘を受けた。

 「か、奏多!!き、昨日はスマン!!」

 大前がかなたの前で頭を下げると奏多は肩に手をポンと置いた

 「気にするな、お前と僕の仲じゃないか」

 「奏多ぁぁぁ・・・」

 涙と鼻水を流して抱き着こうとしてきたので華麗にスル―

 「すいません先生、授業再開してください。」

 切り替えを素早く行い、奏多は授業に集中した。

 そして昼休み・・・

 今日は週数回ある生徒会室での昼食の日、奏多は購買でいち早く誰も来ないうちに、焼きそばパン、BLTサンド、カレーパン、数量限定きな粉揚げパンと人気のパンをチョイスし生徒会室に向かった。

 生徒会室に入ると、飛鳥、曙が心配そうな顔で見てきた。

 「あ!靫空君!大丈夫だった!?」

 「ええ、ただの過労です。すいません心配をおかけして。」

 奏多が入って数分後に月夜、零、撫子が来たのでとりあえずご飯を食べることになった

 「それにしても、お前が過労でぶっ倒れるとはな~!何やってたんだよ!!」

 「いえ、個人的な事でちょっと根を詰めすぎちゃって・・・でも、もう大丈夫です。一日寝たら治りました。」

 パンをモグモグと口にくわえ話すところを見ると元気そうと判断されたのか皆ホッとしていた。

 「ああ、そういえば、靫空君、ハイこれ。」

 と一枚の紙が渡された。

 「これは?」

 「見た方が早いわ。」

 飛鳥の言う通り見て見ると其処には【ラジオのゲストに選ばれました!】と大きな文字で書かれていた

 「ああ・・・校内ラジオですか、そういえば流れてますもんね地味に。」

 奏多は正直気にして聞いたことはなかったがこの学校は放送部が行っている毎日昼休みの放送があるのだ。

 パーソナリティは放送部部長と副部長の女子二人組、最近の話題や行事に関しての連絡、音楽の放送や、偶に運動や成績で功績をあげた生徒をゲストに迎えての回もあるのだ。

 「へぇ、呼ばれるのは初めてです。ええっと、日にちは・・・明日か。」

 「落ち着いてるわね・・・」

 「ええ、ラジオゲストって滅多にできませんからね、貴重ですもん。」

 奏多は笑顔で応える、だが、奏多は知らなかった・・・この放送で奏多はとある悲劇を迎えてしまう事に・・・

あらすじを変更しました、気になる方は見てみてください

次回はラジオ回です

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