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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第1章 日常編
35/75

変化

最新話更新です、次回は生徒会室での物語の為短くなりますが、ネタをぶっこんでいくのでどうぞお楽しみに!!

それと!この小説のPV数2万、ユニーク数が5000人を突破しました!!皆様のお蔭です!!!!本当に感謝しています!これからも【私のお兄ちゃんは完璧すぎる】よろしくお願い致します!!!!

 決闘が終わって数時間後、学校に着いた士狼の足つきはまだ若干だがふらつきが残っていた。

 「おはよー・・・って、奏多、なんだか顔色悪いよ?朝ご飯食べてる?」

 奏多の変化に気づいた加奈が寄ってきた。

 「ああ、大丈夫。ちょっと貧血気味なだけ。」

 実際昨日今日の戦闘によるダメージの痛みはソナタのお蔭でだいぶん良くなったが、大量出血のせいで全く血が足りていないのだ。

 「どれどれ・・・見せてみ」

 と奏多の瞼の下をグッとすると、真っ白になっていた。

 「こりゃあ酷い・・・ちゃんと飯食べてる!?」

 正直に言うと朝飯は喉を通らなかった。

 数時間前まで血に濡れていた食事を奏に食べさせてしまった事に対する罪悪感もあるが、何故か一向に腹は空かなかった。

 「ちょっと今日の朝バタバタしてたからさ・・・朝ご飯抜いちゃったんだ。」

 「そっか・・・じゃあ、気分が悪くなったりしたら先生に言いいなよ!」

 コクリと頷き自分の席に座ったと同時に、ガラガラと扉が開き、乙姉妹がやってきた。

 だが、全員がギョッとした。

 そのわけは頭、腕、足にぐるぐるに包帯がまかれていたからだ。

 この二人には再生能力が備わっていないので当然の処置だ。

 「おはよ~!!」

 「・・・おはよ」

 その状態で席に座ると皆が群がり、訳を聞いた。

 「いや~昨日帰ってたらさー自転車とぶつかっちゃってさ、そしたら運悪く二人一緒に土手の坂をゴロゴロと下っていちゃってさ~」

 「インディ・ジョーンズも真っ青な転げっぷりだった・・・」

 笑い話の様に聞こえるが包帯の量を見ると結構な重症の度合いだった。

 そして、事情を聴き皆がその場を立ち去ると、奏多に話しかけていた。

 「ねぇ、お兄ちゃん、今日さお兄ちゃんのバイト先行ってもいい!?」

 「行っても良きかな~?」

 クラスの皆は奏多は絶対に拒否すると思っていた・・・が

 「ん?ああ、良いよ。おいで、刹那と永遠に僕から何か奢るよ。」

 まさかのOKしかも下の名前で呼び合うとは・・・・昨日から今日に掛けて何があったのか皆、皆目見当がつかなかった。

 そして、午前中の授業は奏多が珍しく寝息をすぅすぅと立て寝てしまっていた。

 こんな事は滅多にないので、みなケータイやスマホでパシャパシャと写真を撮っていた。

 すると、3限目の生徒指導の担当もしている社会の教師の時間、その教師が声を掛けても全く起きない奏多の胸ぐらをつかんだ瞬間、奏多はバッと目を開け、その手を凄まじい握力で握った。

 めきめきと音を立てその音がバキッと変わった瞬間、悲鳴が上がり、皆もビックリした。

 その教師の悲鳴でハッと我に返ると、奏多は全力で謝罪をするも、その昼は生徒指導室で反省文の刑に処せられてしまった。

 午後からは真面目に授業を受け、放課後になると怪我をさせてしまった教師と午前中に担当した教師に授業中の居眠りの謝罪をすると頭を抱え出てきた。

 「どうしちゃったんだ・・・?」

 自分の手を見る、戦闘後の疲れがあったとはいえ、長時間寝るほど体力は減ってはないし、寝ぼけて教師の腕を粉砕ギリギリまで握り潰すなど・・・明らかに異常だった。

 だが、それを気にする余裕はなく、急ぎバイクに乗るとバイト先に向かった。

 遅れてバイトに来たため店は店長1人で忙しそうに廻っていた。

 「すいません!遅れました!!!」

 急ぎ店の制服に着替えると、主に女性客しかいない店の注文や、応対などで大忙しで体にどんどん負担が掛かるだけだった。

 そして、ラッシュピークが過ぎ、時刻は6時。

 すると、店の扉が開き、乙姉妹と加奈、月夜、恵里佳、奏、蛍と1、2年生の集団でやってきた。

 「いらっしゃい。カウンターが開いてるから座りなよ。」

 と皆その通りにカウンターに座ると皆心配そうに奏多を見ていた。

 「お兄ちゃん、今日寝ぼけて生徒指導担当の先生の腕怪我させたんでしょ?大丈夫?」

 「うん、学校出る前に先生に怪我の様子を聞いたけど、大丈夫だって・・・」

 「違う!そうじゃなくて!お兄ちゃんが!!」

 奏の真剣な言葉に乙姉妹以外は真面目な表情になっていた。

 「うん。大丈夫、お兄ちゃん多分疲れてるんだ。今日は早めに寝れば良くなるよ。」

 そう言って微笑むと、心配そうな顔が少しは安心していた。

 「お兄ちゃん!私このデンジャラス・パフェ!!」

 「私、マキシマム・ショコラ・DX。」

 真面目な話から一変してすぐさま注文に入ったので皆笑った。

 その後、約1時間、雑談などをして喫茶店で話した。

 マスターはコーヒー豆を挽き、コーヒーカップを拭きながら、コーヒーを2人分入れる準備をしていた。

 「じゃあ、ごちそうさま~!!また来るね!!」

 奏を残し皆が店を出ると、店長が奏多にコーヒーを出し、カウンターに座った。

 「奏多君、いい友達が一杯いるね。」

 「はい・・・とても助かってます。」

 コーヒーを一口すする。

 「でも、無理をしちゃあいけない。何があったかはわからないけど、無理はいけないよ。休む時は休んで、元気でいなくちゃ!君の笑顔で周りの人間が元気になるんだから。」

 「ははは・・・店長は僕を買いかぶりすぎですよ。僕はそんな太陽みたいな人間じゃないです。」

 コーヒーをグビッと飲み終え、帰る準備をした。

 「それでは、お先に失礼します。コーヒー美味しかったです・・・」

 奏をつれ店を出ると、奏が背中からギュッと抱き着いてきた。

 「・・・無理しないで。」

 それを聞いた瞬間、涙が出てきた。

 「お兄ちゃん、辛そうに見える?」

 無言で背中で頷く感触があったので、普通通りだと思っていたが、まさか辛そうに見えたとは・・・

 「そっか・・・ごめんな、駄目なお兄ちゃんだ。」

 するとぐりぐりと背中で首を横に振る感触が伝わる。

 「違う!お兄ちゃんは私にとって最高のお兄ちゃんだよ!!だからこそ、私は、私は・・・」

 と鳴き声が聞こえてきた。

 奏多は後ろを振り向きなく妹の頭をポンポンと叩いた。

 「ありがと。元気出たよ。」

 とにっこりと笑い頭をワシャワシャと撫でバイクにまたがると、奏もヘルメットを被り共にわが家へと変えるのだった。

次回更新は来週中に致します!

同時に執筆中の【5人揃って!!】もよろしくお願いします!

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