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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第1章 日常編
32/75

圧倒

最新話投稿です!

こちらの都合で遅くなってしまいすみません(´-ω-`)

ネタは組みあがっているので後は打つだけの作業を頑張ってしますので、また時間が開いてしまう事を前もってご報告させていただきます

 屋上で奏多からの決闘の申し込みに乙姉妹は笑っていた。

 「決闘?お兄ちゃんと?」

 「私達・・・舐めてる?」

 だが、次第に笑いは笑いではなく殺気に近づいてきた。

 「お兄ちゃんが実力の差が解らないほど馬鹿じゃないと思ってたけど・・・正直幻滅したよ。」

 奏多は屋上のフェンスにもたれかかり口を開いた。

 「ああ、そうかもな・・・馬鹿と思われるかもしれない・・・・けど」

 2人の顔を見た

 「僕らが物事を決めるにはこれしかないだろ?」

 そう言うと二人がにぃっと笑った。

 「・・・じゃあ、殺す気で行くね」

 「ソッコーでケリをつける。」

 詳しい場所や時間を書いた紙を2人に渡し奏多は屋上を後にした。

その帰り、乙姉妹は屋上からの階段を降りている時、すれ違ったものは皆二人を振り返った。

 「な、なんか、あの二人・・・怖い」

 そう、彼女たちの顔はこれ以上の無い笑顔で笑っていたからだ。

 不気味に、揃ってニヤリと笑いながらコツコツと廊下を歩いていくのだった。

 そして、放課後、何時もの場所、何時もの時間で奏と会い、一緒に帰った。

 不思議な事に緊張や恐怖は無かった。

 いや、多分、感じてはいる・・・けど、それよりも今は奏の顔しか見えなかった。

 現在の自分では確実に2人には及ばない・・・もしかしたら死んでしまうかもしれない。

 だが、今を、この瞬間を生きていたかった。

 「奏、今日は何が食べたい?」

 「ハンバーグ!しかもチーズインで半熟卵を乗せたやつ!」

 即答だった、何の迷いもなくハンバーグを指定した。

 奏多はニコッと笑い手慣れた手付きで玉ねぎを切って炒めて肉、パン粉、卵、小麦粉、チーズと混ぜペチペチペチと捏ね真ん中に窪みをいれると油を引いたフライパンにジュージューと良い音と匂いがリビングに漂い始めた。

 そして、其のフライパンで卵を割りタイミングを合わせて水を入れ蓋をしバッと蓋を上げると半熟の目玉焼きが綺麗にできており、ハンバーグの上に乗せ、デミグラスソースを掛け完成。

 「出来たよ。ほら、食べて食べて!」

 奏多はソナタ用のミニハンバーグをエサ皿に乗せ食べさせた。

 奏多は席に着き、一息つくと、奏の顔を見た。

 「おふぃふぁんはたふぇふぁいふぉ? (お兄ちゃんは食べないの?)」

 口いっぱいにハンバーグを頬張りながら笑顔で尋ねる。

 「ふふふ。ああ、食べるよ。いただきます。」

 1口食べてもう一度奏の方を見る、幸せそうな顔だ・・・

 「・・・お兄ちゃん?どうかしたの?涙出てるよ?」

 「・・・え?」

 と自分の頬を拭うと濡れていた。

 「・・・ああ!胡椒の塊があってね。ごほごほ・・・ア~染みるな~」

 わざとらしそうな演技かな・・・と不安に成った。

 奏は不思議そうにハンバーグを頬張ると奏も咳き込み始めた。

 「ハンバーグが・・・喉に・・・・」

 と急ぎお茶をガブッと飲ませ、背中をさすった。

 「大丈夫?急がずに食べなくてもハンバーグは逃げないのに。」

 と追加のハンバーグを皿に乗せた。

 「あ、ありがと・・・ごめん、お兄ちゃん。」

 「ハハハ、何時になってもおてんば妹だな。」

 「え~、何それ~?も~~」

 リビングには2人の笑い声が響き、食事を再開した。

 食事が終わり2人と1匹はソファに座ってぐだ~としていた。

 「ああ・・・食べ過ぎた。く、苦しい。」

 と待ってましたと言わんばかりに戸棚から薬を出した。

 「ほら、胃薬。」

 「ありがと」

 と受け取った薬をゴクリと飲みこみ、フーット落ち着いた。

 その数分後、奏多は奏の隣に座った。

 「奏・・・ちょっと良い?」

 真面目なトーンになった奏多に奏は少し緊張していた。

 すると、ギュッと奏を抱きしめた。

 「え?ええ?な、何!?どうしたの!?おおおおおおお兄ちゃん!?」

 不意に抱きしめてきた、優しく抱きしめられた。

 「今からいう事を黙って聞いててくれ。」

 すると、奏は口を閉じ、奏多の言葉を聞いた。

 「奏は・・・僕の事好き?」

 奏は無言でコクリと頷く。

 正直に頷くと恥ずかしい・・・だけど、初めてこんなシチュエーションに立ち会えた。

 「僕もさ、奏は僕の祐逸の家族だ、家族として、兄として愛してる。心から・・・」

 ・・・なんだろう、嬉しいのに悲しい・・。

 次第に兄の手が震え始めるのを感じた。ぶるぶると私の背中をギュッと握っている。

 「だから・・・僕はお前との居場所を守るから・・・絶対に。」

 何の事だか解らない・・・意味不明だし、何でか意識も薄れてゆく。眠たい・・・自分の抱きしめる手の感覚も次第に・・・兄が何か言っているが、聞、き、きれ、な・・・い。

 抱きしめた奏がすぅすぅと寝息をたてるのを聞き、奏を部屋に連れて行った。

 「主様よ、妹君に眠り薬を盛ったんじゃな・・・」

 奏を自室に寝かせた後、リビングに戻ると人間の姿で待っていた。

 「うん、今夜、何があるか分からないからね、もしかしたら最後かもしれないからね。頼みがある。」

 「どういうわけじゃ・・・訳を説明してくれ・・・」

 乙姉妹の事を説明した。

 「なるほどのぉ・・・で、妹君 (仮)勝ち目はあるのか?」

 「2:8で僕が不利だ。」

 きっぱりと言い張りソナタもガクッとしていた。

 「で、そんな無謀な戦いに出向くご主人様の頼みとは何じゃ?」

 と一通の封筒を出した。

 「もし、5時までに僕が帰ってこなかったら・・・これをテーブルに置いておいてくれ。」

 「なんじゃこれ?」

 「僕の全部が書いてある。以上だ。じゃあ、頼んだよ」

 それ以上は何も言わず、自分の部屋に戻った。

 部屋の鍵付きの鍵を開け、その引き出しから真っ黒に染められたジュラルミンケースを出した。

 服をコンバットスーツに着替え、部屋を出た。

 奏の部屋の前に着き、ドアを開ける。

 睡眠薬で眠っている奏の髪を優しくソッと触った。

 「行ってきます。」

 そして、ガレージからバイクを出し、またがった。

 エンジンをかけ、家を出た。

 決闘の場所から家は15キロ、その間の道のり、夜の春風が気持ちよく吹き荒れる。

 20分位で倉庫のある埠頭に着き、バイクから降りると深呼吸した。

 倉庫に入ると、そこには既に2人がいた、1つしかない照明に当たり、不気味な笑みを浮かべハンバーガーをむしゃむしゃと貪っていた。

 「お、早いね~!でも、ちょっと待ってね~」

 「照り焼き美味し・・・」

 と、かなりの量のハンバーガーを食べているのか足元はハンバーガの包みやポテトのゴミ、ナゲットの箱が捨てられていた。

 5分後、全てを食べ終わり、口周りのソースをペロッと舐め、身体を伸ばした。

 「じゃ、やろっか・・・」

 首をコキコキ鳴らし、特に前置きも無いまま2対1の決闘が始まるのだった。

 奏多の武器はナイフ一本、刹那もナイフ一本にハンドガン、永遠は謎の棒状の武器を持っていた。

 「あれ、お兄ちゃん武器(エモノ)それだけ?」

 「ああ、俺は俺のやり方で行かせてもらう。お前らも本気で来い。」

 奏多の口調が変わり、二人は微妙な表情になった。

 「兄ぃの・・・口調、戻った・・・」

 「中途半端だね~、戦闘時しか戻れないなんて。」

 すると、刹那が永遠をあっちへ避けときなと手をヒョイヒョイとし、奏多と刹那の1対1になった。

 「なんだ、2人で来ないのか?」

 「うん!だって、勝てそうだもん!」

 余裕そうな発言に反応してしまったが、どうなるか分からない・・・

 「じゃあ、行くね!」

 一瞬だった10メートルはあろう距離を一瞬で奏多の心臓目がけナイフが伸びる。

 バッと後ろに飛んだが、ナイフは奏多の肌に当たる。

 「グッ!!は、早い・・・」

 「ノロい、ノロい!欠伸が出そうだよ!」

 追撃を避けるために距離を取ろうとするが、あっという間に距離を詰められる。

 「キャハハハハハハハハハハハハ!!弱い弱い弱い弱い弱い!」

 ガードをしても回避しようとしても確実に一撃は入る。

 こちらの攻撃はするりと躱され、その隙にダメージをいれられる。

 「スピードの差が・・・違い過ぎる。」

 5分間の攻防でかなりのダメージを負った。

 その戦いを見る永遠は痺れを切らしていた

 「ねぇ・・・私もやりたい・・・。」

 Ⅲは顎に手を当て考えた。

 「う~ん・・・良いよ~!!」

 あっさり承諾し、永遠も参加した。

 さらに絶望的な状態になってしまった。

 刹那の攻撃を必死になって受けているが永遠の介入後、刹那は腰のホルスターに装備されたハンドガンを使ってきた。

 「ほらほら!お腕がお留守~」

 銃弾を避ける際に出る隙は奏多にとって致命的だった、だが、先程参戦した永遠はこちらに攻撃してこない。

 いや、攻撃は既に終了していた。

 「あれれれ~お兄ちゃん、もうおしまい?」

 奏多の身体は空中に吊り上げられ防御も攻撃も出来なかった。

 「糸か・・・やるな、永遠。」

 永遠の持つ武器から、蜘蛛の巣を張る様に糸を張り巡らせ、小さい糸が一本一本、絡まると共に収束からの拘束、正に操り人形。

 「・・・地獄の操り人形(ヘルパペット)。」

 直ぐに糸を解こうとしたが糸は一切緩まることなく、どんどん締め付ける。

 「ワイヤー解こうとしても無駄だよ・・・これはダーウィンズ・バーグ・スパイダーの蜘蛛の糸をベースに炭化ケイ素を使用したモノ・・・絶対に切れない。それに・・・」

  武器の柄のボタンを押した瞬間、奏多の拘束された、腕、足、胴体の箇所から出血が始まった。

 「糸に細工してるから、今、無理に動くとバラバラになっちゃうよ・・・」

 なるほど・・・ボタンを押すと糸に仕組まれた小さな刃が束と成ることで今、自分の腕や体には円形の刃物がはまっている状態だった。

 そこからはただのリンチだった、最小限の振動で済むように少し離れたところからハンドガン当てゲームが始まった。

 掠っただけでも体が揺れ、確実に自分の肉が斬れていくのが分かった。

 それが10分続き、奏多は血まみれになっていた。

 凄まじい出血量、人間の致死量1.5リットルは出てはいないがこのままだといずれ失血死してしまう。

 「もしも~し?意識ある?」

 「・・・死んじゃった?」

 だが、奏多は意識も失わず目を開いていた。

 「・・・やっぱり、敵わないな。」

 二人を見て奏多はニッコリ微笑んだ。

 「だから、言ったのに~」

 「エッヘン・・・<(`^´)>」

 すると、奏多は目をつむった。

 『よう、やべぇな・・・想像以上だったな』

 何時もの馬鹿にしている態度ではなく、焦っていた。

 「使うよ。()()

 『いいのか?もう、後戻りできねぇぞ?』

 目の前にいる自分が心配することは珍しいのでちょっと笑ってしまった。

 『な、何だよ?気持ちワリィ!』

 「ありがと。」

 向こうもそうストレートに言われるのが恥ずかしいのか・・・若干照れている。

 『さっさとやれよ!じゃねぇと死ぬぞ!』

 とそっぽを向いたので手をヒラヒラと振り、分かれた。

  そして、再び目を開ける。

 口をもごもごさせる、奥歯に仕込んだカプセルを前歯あたりに持ってきた。

 「何それ?」

 「薬?」

 気付いた2人を見て奏多は二ィとニヤケながらその薬をかみ砕いたのだった。

 

 


次回投稿は未定です、できればすぐにでも投稿します!

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