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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第1章 日常編
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夜這いと添い寝と攻防戦

間に合いました!予想以上のモノが出来たので是非ご覧ください。

 ナイトウォークの道案内人から戻り、奏多はフラフラと自室に向かった。

 自室に入ると、ソナタ (人間体)が置きっぱなしになっていたゲームをして遊んでいた。

 「おお、帰ったか主様!このげぇむとやらは面白いのう!いやー、すっかりはまったわ!」

 だが、奏多は思いつめた顔で座ったまま何も答えなかった。

 「・・・無視か、主様よ。」

 ほっぺたをつんつんいじるが反応なし、肩をはむはむ甘噛みするが、反応なし・・・すると、

 「今考えても仕方がないか・・・いづれ来るべきだったんだ。」

 とスッと立ち、スッキリした顔になっていた。

 「風呂でも入るか・・・あっ、ソナタ何してるの?」

 ソナタは何も答えず、猫の姿に戻ると爪を立てて奏多の肩に乗った。

 「痛いよ?どうしたの?」

 奏多は首を傾げながら部屋についている露天風呂に入るのだった。

 露天風呂は和風な感じがとても伝わり、都会では見難い満天の星空と満月がさらに露天風呂を引き立てた。

 まずは自分の髪と身体を洗い、その後ソナタの身体を洗い、ブルブルッと自身の体の水を払う仕草を露天風呂の壁の隙間から見るものが数人いた。

 「ね、ねぇ・・・ホントにいいの?こんな事?」

 「いいに決まってんだろ!風呂と言えば覗き!!それがこの国の伝統だ!」

 それは飛鳥と撫子だった。

 「いやー、ついてたぜ。男子の浴場は覗けない普通の風呂だからな。」

 「女子もでしょ。でも、先生に見つかったら・・・」

 と撫子が指を指した先には京子がいたのだった。

 「先生!何やってんですか!?」

 「しー!声が大きい!!今、頑張って写真撮影してんだから!」

 と良い感じの一眼レフを手に隙間からサイレントシャットを見事にこなしていた。

 「いやー、靫空君の写真、ファンクラブの会員で高値で取引されてるからね。いいおこづかいよ!ほほほ」

 聖職者とは思えない・・・

 「生徒のプライバシー侵害です!」

 「ほう、では貴様らは何をしているのかね小娘ども!いるのは分かっているぞ!その後ろの木陰の2人!」

 ガサッという音と共に現在入浴中の妹である奏とその隣人の加奈が現れた

 「わ、私達はお兄ちゃんの身の安全を確認しに来たんです!きっと誰かが来ると思って!」

 「ほう、ならばそのムービー用のカメラは何だ!」

 「こ、これは・・・」

 すると、撫子から肩をポンポンと叩き組まれた

 「分かるぞ!妹よ!お前も覗きを一回でも体験しておきたいという日本人の血が騒いだんだろ!」

 何も答えなかったが、実際は普通に興味本位で参加してしまった。加奈も笑いながら付いてきてくれたが、実際兄の大事な部分は湯気で見えないが上半身の肉体から出される謎の色気にやられて頬を赤く染めていた。

 一方奏多はソナタと共にお湯に浸かっていた。

 「あー、いい湯だな。」

 「にゃふーん・・・」

 露天風呂に浸かり、ふにゃ~となりながら満喫していた。

 すると、息を深く吸い、浸水。

 お湯の中で30秒。

 その後勢いよく出た姿はもはや鯱の飛ぶ姿だった。

 その瞬間、京子の連続シャッターが炸裂し、皆が小声でオオ~と声をあげた。

 そのまま奏多が出ると、のぞき見達はその場でドキドキしていた。

 「・・・予想以上だった。」

 「ああ・・・」

 「ええ・・・」

 「はい・・・」

 「そうですね・・・」

 そして、京子が写真をチェックしていると乱射した一枚に目が留まった。

 「あっ・・・映ってる。」

 「何がです?」

 「・・・靫空君の男の勲章・・・・」

 それを聞いた瞬間、奏がカメラを取り上げ、他のメンバーが京子を抑える。

 「削除。」

 その指がカメラの削除ボタンを押し、奏多の恥部の写真は無事消えたのだった。

 そんなことがあったとは知らず、奏多は自前の男性着物に着替え体の熱を水を飲み冷ましていた。

 ソナタはカルピスを舐め満足そうに寝てしまった。

 だが、落ち着いて部屋を見ると違和感を覚えた。直ぐに正体は分かった。

 「・・・どうやって入ったんだ?」

 と自分の寝るはずの布団にすぅすぅ寝ている澪を発見した。

 扉を見ると、鍵はピッキングされたらしくドアに針金が刺しっぱなしだった。

 関心と呆然の二つが重なり、意味が分からなくなりながら、澪を抱きかかえ女子の泊まる施設に向かって行った。

 女子の泊まる東館の戸を叩く。

 女子も学年ごとの大部屋に泊まっているようなので1年の寝る一回の大部屋へと向かった。

 「失礼します。この子引き取ってください。」

 と大部屋に入った瞬間、その場の女子は凍り付いた。

 『きゃああああああああああああ』

 別に誰も着替えておらず、雑談しているだけなのに悲鳴を上げられ、奏多は戸惑ってしまった。

 「じゃ、じゃあ、僕はこれで!お邪魔しました!!」

 逃げ腰で退散しようと東館の扉を開こうとした瞬間、高等部に衝撃が走り、流石の奏多も倒れてしまった。

 目を覚ますと、そこには土下座した撫子と女子に囲まれていた。

 「すまなかった・・・てっきり変態かと思って飛び蹴りしてしまった・・・」

 「い、いえ・・・大丈夫です。すいません・・・僕行きますね。」

 フラフラしながら、弱弱しくその場を去っていく奏多を見て、その後、撫子は3年生一同による大説教に頭を上げれなかった。

 と足をふらつかせながら、自身の部屋に戻り、時間は10時だが奏多は疲労困憊状態だった。

 先程の一撃で完全に体のエネルギーが切れたらしく歩くのもやっとだった。

 ドサッと布団に倒れこみ、そのまま目を閉じると、睡眠に落ちる感覚がハッキリと分かった。

 だが、そんな至福さえ、すぐさま奪われてしまった。

 奏多が寝て3分後、その魔の手は既に迫っていた。

 その手は寝ている奏多の和服下の真っ白い柔肌に触れる。

 その手は上半身を撫でまわし、すぐさま太ももに移る。

 魔の手は奏多の布団に入りすぐさま絡みつくように抱き着いた。

 息を荒げ、奏多の耳元にその吐息が掛かる。

 そして、次第にその体は奏多の上にのしかかり、さらに絡みつくように奏多の身体を支配していった。

 流石に疲れている奏多も目覚め、現在自分の置かれている状況に困惑していた。

 起きた瞬間、口に猿轡を噛まされ、声をあげれなかったが、犯人の顔ははっきり見えた。

 狂乱化し目の色が変わっている渚だった。

 そして、すぐさま、手、足を手錠でロックし、視覚も目隠しで奪われた。

 「起きちゃだめですよ・・・奏多君。今、私がゆっくり癒してるんですから・・・」

 そうとは思えない手つきで奏多の上半身を弄繰り回す。

 「んー!んんーんんんんん!!」

 喋れないので助けも呼べれないどころか、見えないが現在この部屋は音が漏れぬようあらゆる完全密閉の状態だった。

 「無駄ですよ~もう、誰も来ません。ふふふ、ここは私とあなただけの空間。さぁ、快楽に溺れてください。」

 胸の感触が心臓付近に感じる。

 「聞こえます・・・奏多君の心臓の音、ドックン ドックンて。」

 そして、渚は次に奏多の上半身に舌を伝わらせた。

 ―このままでは・・・僕の貞操に危険が・・・!

 首をブンブン振り必死に抵抗の意思を見せたが、首を抑えられ耳元に小声でささやかれた。

 「いいですよ。もっと抵抗してください。そうじゃないとイジメがいがありませんから・・・」

 と耳に舌を淹れ、クチュクチュと音が奏多の聴覚の全てを支配する。

 ―もう、駄目なのか・・・

 と、もう諦めようとした瞬間、外の戸が無理やりこじ開けられる音が聞こえた。

 「靫空!無事か!!!」

 撫子の声が神の声に聞こえるほど今は希望にしか聞こえなかった

 「おい!なんだ、この部屋・・・四方をガムテープで、頼む間に合っててくれ!!!」

 と横のふすまが壊れる音と共に大声が聞こえた。

 「おいぃぃぃぃ!黒城!!!お、お前!上着を脱いでんじゃねぇ!!!それと、奏多から離れろ!!」

 目の前が真っ暗で何が何だかわからなかったが、目の前で攻防が起きていることはわかる。

 数分後、音が静まり、奏多は緊張の空気に包まれていると、目隠しがとれた。

 「大丈夫か?もう大丈夫だ・・・」

 手錠と猿轡が外れ、奏多はようやく安静を取り戻した。

 「あ、ありがとうございました・・・もう、駄目かと思いました。」

 「ああ、私も、さっきのお前にキックした件で説教されていたが、黒城がいないことに気づいてな・・・でも、無事ならよかった。」

 「黒城先輩は?大丈夫なんですか?」

 「ああ、これから、連行だ。それと、ドアとふすまだが、はめたら治るレベルで外しといたから、お疲れの所悪いが、あと、宜しく。」

 そう言うと、目を回した渚を担ぎ女子寮に連行していった。

 奏多は直ぐに修復を終え、渚に舐められた箇所を洗うために風呂へ入り、身体を清めた。

 こうして、奏多はようやく安息の布団へと飛び込み明日に備えるのだった。

次回投稿は明日の21時から23時の間を予定しています。お楽しみに!!!

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