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私のお兄ちゃんは完璧すぎる  作者: 朱雀 蓮
第1章 日常編
22/75

テスト返しと言う名の悪夢

更新しました!!

 教室に入った奏多はテスト前より暗い空気に押し潰されそうになった。

 何故なら、この学校は一気にまとめてテストの答案用紙と解説付きの答えを一緒に返すからだ。

 そしてその結果を廊下に貼りだし公開処刑と・・・悲しいシステムだ。

 「お、おはよう。月夜、大丈夫顔色悪いよ。」

 「ん?ああ、盟友か・・・我は先日の持久の試練で全ての力を使い果たしてしまった・・・その代償が今来ているのだ・・・」

 要は筋肉痛だ、ニーソ越しからその細い足の筋肉の振動が伝わってくる。

 すると、ニヤニヤした顔でチャイムと同時に京子が大きい封筒を何束も重ねてきた。

 「ふっふっふ・・・諸君、顔が死んでいるな~え?まぁ、先生には関係ないから縁了なく返すぞ~じゃあ出席番号で取りに来て!」

 皆不安な顔でテストを受け取り結果を見ていた。

 一方奏多はというと・・・テストの結果を見て特に何の印象も受けず、すぐさま鞄にいれた。

 「やったぞォォォォォォォ~!!盟友よ!!赤点ゼロだ!!!YHEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 うるさいが奏多には喜ばしい事だった。

 「奏多~!私も大丈夫だったよ~!!」

 加奈も遅刻してやってきた。

 「皆良かったわね、家庭科も私は辛うじて合格だったし、私達の班は・・・ああ、大前君以外は皆赤点回避だったのね。」

 それを聞いて大前を見ると、大前は・・・座りながら空っぽになっていた。

 「・・・よぉ、奏多・・・赤点回避できたの、4つだけだった」

 奏多はそれを聞いてもどうすることも出来なかった・・・

 そして、休み時間、皆廊下に行きテストの順位を見に行った。

 1位 靫空 奏多 700/700 2位 高ノ宮 恵里佳 660/700 3位 眼鏡山 学 633/700 ・・・・・・

 と2年生のトップは何時もと変わらず奏多も特に気にせず廊下を歩いていた。

 だが、その陰で唇を噛みしめながら奏多を睨みつける影があったのだ。

 「あいつさえ・・・あいつさえ・・・いなかったら!!」

 第3位の眼鏡山だった。何時も塾ばかり通っていてガリ勉の異名がついているが奏多に勝ったことはない。

 「じゃあさ、復讐しちゃう?」

 「復讐する?」

 いきなりの声に振り向こうとしたが、体が動かなかった。

 「動かない方がいいよ・・・」

 「動いちゃだめだよ・・・」

 と地面に紙らしいものを置き硬直が解けると2つの影は消えていた。

 紙を拾いじっくり読む。

 「これなら・・・靫空の奴を・・・・ククッ、誰だか知らんが有り難い!!」

 その紙を破きゴミ箱に捨て、そして破けた紙の一文には林間学校と書かれていた。

 

 昼休み、奏多と月夜は生徒会室に入った、生徒会室には珍しく草薙が座っていた。

 また珍しくテンションが駄々下がっており、顔は死んでいた。

 「高ノ宮先輩、草薙さんどうしたんですか?」

 「あのね、実は・・・」

  説明を聞くと赤点はギリギリ獲ってないのらしいのだが飛鳥が林間合宿の件は嘘だったと言った途端、こんな事になってしまったらしい。

 「草薙さん、大丈夫ですか?」

 「いや・・・超絶絶不調だ。昨日眠れなかったんだ。」

 というのも頷けるように目の下にくまが出来ていた。

 「珍しく、私が勉強して脳を使ったのに・・・うがああああああああああああああああああああああ」

 なるほど、騙されてたことにショックだったのか・・・

 「でも、結果的には赤点課題を一つも抱えずに林間合宿を迎えられるわけでしょう?よかったじゃないですか!!」

 「・・・それもそっか!!そういえば課題無いのは嬉しいな!良かったぜ!」

 単純すぎるな・・・

 「よっし!奏多!!今から林間学校で何して遊ぶか決めようぜ!!」

 ・・・小学生かな?だが、結果的に騙していたわけだから断ることができない。

 そして話し合いの結果、2泊3日の初日の自由時間でババ抜きをして草薙が勝ったら総合格闘技1ラウンド5分の試合を行うというものだった。

 「いや~楽しみだな~!!奏多とやり合うの中2以来だからな~」

 この話はまた後日に説明するとしよう・・・

 皆赤点は回避しておりいつもの様に何気ない話をしながら昼食を楽しむのだった。

 教室に帰ると、皆安堵の表情になっていた。

 事情を聴くと、草薙と同様、デマを信じ込んだ生徒が真実を知りガッツポーズをしていた。

 恵里佳は『姉がすみませんでした』と笑いながら皆に謝っていた。

 奏多はため息をつき席に着くと机の中に何か入っているのを見つけた。

 「何だこれ?」

 中には手紙が入っており差出人は書いておらず、中身をみると

 『今日の放課後、理科室に来てください・・・おひとりでお願いします・・・・』

 奏多は別に行ってもいいか・・・と手紙を丁寧にたたみブレザーの中にしまった。

 すると、月夜と恵里佳、加奈が席の周りに寄ってきた。

 「盟友よ、明日は、邂逅の日(開校記念日)!それでだ!我ら3人と明日の昼頃から共に遊びに行かんか?」

 「いいよ、何処で遊ぶんだい?」

 「最近できたばかりの大型ショッピングモール【オゾンモール】だ!」

 オゾンモールは全国に展開する大型ショッピングモールで、服、家電製品、日用品、要するに何でもある店で近くこの町にもできたのである。

 「いいね、行ってみたいとは思ってたんだ。多分奏も付いてくるんだが良いかな?」

 「構わんぞ、寧ろ縁了なく来てくれ。」

 奏多達は待ち合わせなどの時間などを決め細かい事はSNSで決めようとグループを作った。

 そして放課後になり、皆部活や、委員会で散っていったが奏多は理科室に向かった。

 理科室に入ると鍵は開いているが電気は付いておらず不気味な雰囲気が出ていた。

 「・・・あのー誰かいますか?」

 すると、理科室のドアが閉まりカーテンが掛かり視界が真っ暗になった。

 「・・・何の真似だ?」

 奏多は全神経を集中させ気配を察知しようとしたが気配は既に奏多の真後ろに来ていた。

 「ふふふ・・・捕まえた。遂にやったわ!奏多君。ああ、奏多君・・・愛しの奏多君・・・・」

 この声には聞き覚えがあった。かつて必要以上に奏多をストーキングしそれが理由で謹慎となり、謹慎が解けて3週間がたったがついに我慢の限界になり一匹の獣と化してしまったと思われる・・・彼女の名は

 「お久しぶりです、黒城(こくじょう)先輩・・・。」

 彼女の名は、黒城(こくじょう) (なぎさ)、見た目はモノ大人しそうな感じで男子からも人気が高く、かなりの美人だ。奏多と同じく風紀委員のもう1人の副委員長であり、要注意人物だ。

 「ええ、ホントにもう我慢できなかった・・・屋上でただ立っているあなたを見ているだけで私の胸は張り裂けそうになった。ホントに愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて!!ああ、あなた無しの人生なんて考えられない!!スンスン・・・ああっ!!あなたの香り・・・もう私・・・我慢できない」

 背中からがっちり抑えられているのでうまく抵抗できない。耳元で息遣いがドンドン荒くなり、これ以上はマズいと思い何とか振りほどこうとしたがその瞬間、耳にヌチュルヌチュルという音が聞こえてきた。

 「ああ~・・・奏多君の味、ああ、あああああああ」

 思いっきり耳を舐め始めたのだ。

 「止めてください!以前にも言ったように僕はストーキングしてくる人は苦手なんですよ!!って、聞いてますか?」

 「ふひ、ふひひひひひひひ!!ああ~貴方のそのちょっとだけ怒った声・・・可愛いわ~・・・」

 駄目だ、寧ろ逆効果だ・・・仕方がなく奏多は最後の手段を使う決心をした。だが、

 「おい!黒城!!!てめっ!!見つけたぞ!!って奏多!!てめぇ、またやってんのか!奏多から・・・はーなーれーろー!!」

 草薙のチョップが脳天に直撃し、渚は倒れた。

 そこに登場した草薙にによって何とか助かった。

 「大丈夫か!?何かされてないか?」

 「何とか・・・でももう駄目かと思いました。」

 「私の監視から逃れようとは・・・反省したかと思ったら、いい加減にしろよ!!」

 渚はハッと我に返ったのか、急にさっきとは180度性格が転換していた。

 「ご、ごめんなさい!私ったら・・・また、自分を抑えられなかったんですね・・・・ごめんなさい!!本当に、本当に・・・・」

 奏多も草薙も理解はしていた、普通どおりなら立派な淑女だが、我を忘れスイッチが入ると、先程の様な状態に陥るのだ。2人はこの状態を、狂乱化(バーサーク)と命名している。

 「はぁ、最近は落ち着いているかと思ったら急にスイッチ入ったからビックリしたぜ。ほら、行くぞ」

 渚はこちらに謝り続け、泣きながらその場を去っていくのだった。

 奏多はため息をつき一人バイクで家へと帰っていくのだった。

 

 

 

ストーカーのキャラがあれでいいのかわからないですが・・・アドバイスをください!!是非お願いします!!

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