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カノンのカルデラ  作者: ジェノヴァnovel


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9/18

第9話 金の首輪の力

   私は強烈な右ボディーストレートで

  ソフィアのおなかを打ち抜いたアヤノ

  がメイに持ってこさせた金色の首輪をつけて

  口から血を流してあおむけに倒れてる

  彼女のそばで右ひざをついて

  ソフィアの顔色と、露出させた

  腹部を見ていた。


  私も駆け寄りその場にしゃがんで

  ソフィアのおなかの紫色のあざを

  見ていた。


   おへそを中心に、そのあざがついていた

  かなり強烈な右ストレートを受けたのが

  素人目の私にもわかった。


   私はハンドタオルをポケットから

  取り出すとソフィアの口から流れてる血を

  拭って、傷ついてる腹部に当ててあげた

  アヤノが私に言った



アヤノ「・・そんなことしてももう

    手遅れだ。こいつはもう」


   

   アヤノはソフィアはもう既に

  死んでるとでも言いたいみたいだ

  私はアヤノが先ほど身に着けた

  金色の首輪のことが気になって

  もう一度聞いてみた



カノン「・・アヤノちゃん、あなたが

    先ほど首にはめた首輪をはめると  

    自身の血を吸われることで

    ソフィアちゃんのような

    超能力が使えるって言ってたよね。」


アヤノ「・・・・・・・・・・・・・・」



   アヤノはまた何も言わない。

  私はもしそのような力が使えるの

  だったら、なんとかソフィアを

  助けてほしいと思った



カノン「・・アヤノちゃんがソフィアちゃんを

    憎む気持ちは知ってるわ。だけど

    今は、彼女のこと助けてあげて。

    もし、怪我した人を癒すことが

    できるのだったら。」


    

   アヤノは、寂しそうな表情をして

  首を横に振った。



アヤノ「・・私がはめてる首輪に、鎖で

    吊るされた二つのペンダントの

    ようなものがあるだろ。」


カノン「・・あっ これ?」 



   私はソフィアの首輪に掛けられてる

  鎖で吊るさせたペンダントのような

  物を手に取った。


   二つともなにか絵と文字のような

  物が刻まれてたが私には

  どういうものか分からなかった

  アヤノが答えてくれた。 



アヤノ「・・この首輪をソフィアから貰った

    時に、その二つのペンダントが

    ついていたのだ、

    ソフィアが言うには、その首輪は

    天界の神が作ったもので、

    吊るされてるペンダントによって

    人間は超能力が使えるらしいんだ。

    私は最初は、ソフィアのたわごとか

    ただの迷信と思ってたのだがな。」


カノン「・・でも、違ってた。」


アヤノ「・・ああ、ソフィアは現に

    サイコオーラやサイコキネシスと

    いった能力を使ってるからな、

    この首輪も、それらしく思えたんだ」



    私はだったら、その力で

   早くソフィアのおなかの傷を

   直してあげて欲しかった。



カノン「・・ねえ アヤノちゃん

    だったら早くソフィアちゃんの

    おなかを見てあげてよ。

    内臓が破裂してると思うし、

    このままだったらソフィアちゃん

    死んでしまうよ。」



    私は殴られたソフィアの腹部を

   さすりながら懸命にアヤノに言った

   アヤノが私に言った。



アヤノ「・・こいつは内臓を損傷してるんだ

    腹を触らないほうがいい。」


カノン「・・う うん・・それで

    アヤノちゃんは・・ソフィアちゃんを

    助けてあげられるの?」



    リオとメイも恐る恐るアヤノの背後に

   立ち、心配そうにソフィアを

  見下ろしていた。

    

    アヤノはその私の質問にやっと

   答えてくれた



アヤノ「・・それはできないし、例え

    できても、私はこいつを助ける

    気はない。」


カノン「・・・・・・・・・・」


アヤノ「・・この首輪についてるペンダントは

    使える、魔術を表してるんだ。

    一つが、読心術、マインドリーディング

    だったな、」


カノン「・・マインドリーディング・・」



    それは、私も使える、私が唯一使える

   超能力だ、アヤノは一つのペンダントを

   手に取って私に見せた。


    そのペンダントは心を表す

   ハートの絵が描かれて、その下に

   6母星、つまり二つの正三角形の頂点を

   上と下に向けて重ねて、6つの頂点が

   ある星を円で囲ったような魔法円の

   絵と私には読めない文字が刻まれていた


    そのペンダントを首輪に

   吊るすことによって

   アヤノもマインドリーディングが

   使えるのだろう。


    私はもう一つのペンダントも

   手に取った。そのペンダントも

   一番上のマークと文字以外は

   真ん中に同じような魔法円が

   刻み込まれてた


    私はアヤノに尋ねた。



カノン「・・じゃ じゃあもう一つのこの

    ペンダントは?なんか太陽のような

    マークに見えるけど。」


    

    その太陽のマークは顔がついてる

   円から8方にラインが伸びている

   よく見かけるような太陽の絵だった


    アヤノは答えてくれた



アヤノ「・・このペンダントはサイコオーラ、

    がつかえるのだ、」


カノン「・・サイコオーラ、ソフィアちゃんが

    怒ったような顔をしたときに

    体から金色の光が出てた時の

    ような。」


アヤノ「・・そうだ、このペンダントがあれば

    私もこのようにな・・」



   アヤノは目を閉じて体を震わせて

  オーラを体から発するのを私に

  見せてくれた。



カノン「・・アヤノちゃんも・・」



   アヤノの体からはソフィアのようには

  強くないが、ピンク色のオーラが出てるのが

  私にもよくわかった。



アヤノ「・・はあああ、ふう・・こんな

    感じだ。」 


リオ「・・・・・・・・・・・」


メイ「・・アヤノさんが首輪の力

   使うところ見るの久ぶり

   ですよ。」


アヤノ「・・この首輪は、ソフィアをこの

    屋上でいつでも倒せるようにと

    思い、時計台に隠しておいたんだ。

    こいつがもし超能力を使うというのなら

    私も同じ力で対抗しないと

    いけないからな。


     だが奴が正々堂々と、

    素手だけで戦うと

    言ったから、私もあえて 

    オーラのような

    戦闘系の能力は使わなかったんだ。」


カノン「・・じゃあ、アヤノちゃんが今

    ソフィアちゃんから貰ったその

    金の首輪をはめたのはなぜなの?」


アヤノ「・・それは、マインドリーディングの

    方でこのソフィアの想いを見てやろうと

    思ってな、こいつの想いによっては

    とどめを刺す必要も

    あると判断したんだ。」



    私はアヤノが瀕死に追い込んだ

   ソフィアを

   助ける為に、魔法の首輪をはめたのばかり

   思っていたけど、


    アヤノは、本気で、

   ソフィアを殺すつもり

   だったようだ。

   アヤノは私に言った



アヤノ「・・ソフィアから聞いたがお前も

    人の心が分かるみたいだな。」


カノン「・・な・・なんだ、知ってたの?」



アヤノ「・・ああ、じゃあ、今からソフィアの

    心を覗くから、集中するから、

    お前ら静かにしてろよ。」


リオ「・・了解しました、アヤノさん」


メイ「・・・・・・・・・・・・・・」


カノン「・・うん・・分かった。」



   アヤノはソフィアの左手首を

  握り親指で脈を慎重に探った。



アヤノ「・・かすかだが、こいつはまだ

    心臓は動いているようだ、脈は

    ある。」


カノン「・・そ そう良かった。息は

    してるの?」


アヤノ「・・ああ、先ほどは息もしなくなった

    が、こいつの肉体は生命力も

    強いみたいだ。」


カノン「・・そう、ソフィアちゃんの顔色も

    少し良くなってるみたい。」



    アヤノは左手でソフィアの

   左胸に手を置いた、心臓の鼓動を確認した

   その後左手で眠ってるように目を閉じてる

   ソフィアの右目を開かせて、瞳を

   見透かした。



   アヤノサイド



    私は首輪の力のマインドリーディングで

   ソフィアの心と想いを覗くには

   いい機会だと

   判断した。


    父親のクリストファーはカルデラ大陸を

   買い上げて、街と国を作ろうとはしてたが

   天鵬山の頂上に、巨大ホテルとさらに

   大きな、城塞都市、ソフィアパレスの

   建設は、ホロロバの会長になり権力を

   握った、ソフィア独断で始めた計画だ。


    カルデラ大陸の中心部にある天鵬山が

   あった場所はもともと海底だった。


    何千年も前に巨大な海底火山で、

   2万メートル  

   もの巨大な円すい形の山になり、その

   大きさに耐えられなくて、

   カルデラ破局噴火

   を起こし、陥没して今の9500mの高さに

   収まったわけだ、


    巨大な山だっただけに、そのカルデラは

   南極大陸くらいの大きさになったんだ。


    天鵬山の頂上の広さだけでも

   北海道くらいは

   あるという。その広大な頂上の

   上に建設されてるホテルホロホークと

   ソフィアパレス、その建設の全権を

   任されたのが私の父親、立石健吾【

   たていしけんご】だった


    父親の健吾はカルデラ大陸に現れて

   降りて来るという、恐ろしい暗黒の

   雲に、母親のサトミと共にさらわれて

   現在、行方不明になったことが私が

   ソフィアを憎む理由だったが、


    もう一つは、ソフィアは標高が

   9500mもの高さにある天鵬山の

   頂上に城塞都市など作るのは

   なにか、理由、たくらみがあるのではと

   疑っていた、


    ソフィアをここで殺しておかないと

   私の両親のようにカルデラ大陸に

   建設工事などで行かされた多くの

   行方不明となった犠牲者が、これからも

   続くのだ、そして


    私のような孤児となってしまう子達も

   当然増えてしまう。


    そしてソフィアパレスが完成すれば、

   ソフィアはなにか恐ろしいことを

   するのかもしれないと 疑っていた。


    例えば天鵬山のような標高が9500m

 以下の場所で暮らしてる世界の人たち

   が、なにか壊滅的な災害、および

   人災を引き起こして、ソフィアパレスに

   いる人たちだけが生き残る。


    これはまだ確証はないが、私が

   そのように思うのは 父親だった

   立石から、ソフィアにはそのような

   動きが疑われると聞かされたことが

   あったから、


    私の両親が失踪したのはそのすぐ後の

   出来事だった。


    それらのことを探るために私は今

   ソフィアの心を覗こうとしてた。


    私の想いに少しずつソフィアの想いが

   流れてきた。



アヤノ「・・ソ ソフィア・・」



    私はソフィアの心はだいたいは見えたが

   彼女が本当に見られたくない

   部分はどうしても

   見ることができなかった。


    それは、夜明けの向こうに

   かすかに広がる

   光のようで、いくら飛んでも その光の

   向こうに行けないような感覚だった。


    私は首輪の力を使いすぎたようで

   血も吸われ続けて少し貧血気味にクラっと

   なった。



アヤノ「・・クッ・・」



    私のマインドリーディングは

   そこで途切れてしまった。 カノンが

   心配そうに私に言った。



カノン「・・大丈夫、アヤノちゃん、顔色が

    悪いようだけど。」


アヤノ「・・大丈夫だ・・」


カノン「・・それで、ソフィアちゃんの

    心は、見えたの?」


アヤノ「・・・・・・・・・・・」



    全部ではないがソフィアの心は

   つかめた、ソフィアは私の両親を

   死なせたことをすごく

   悔いているようだった。


    ソフィアパレスやホロホークの建設に

   命を懸けて貰えた感謝や凄腕の

   建築部門の片腕を失くした悲しみも

   背負ってたようだ。


    ソフィアパレスを建設してるのも

   これから、世界中で起こる災害とかから

   救済する為のようだ。


    この部分は、マインドガードが

   掛かっていてどのような災害か

   そしてどのような救済なのかは

   分からないが


    ソフィアはそのために、現在の

   犠牲を強いてでも カルデラ大陸内の

   事業をつづけてるようだ。


    私はソフィアを少し誤解していたようだ

   だからと言って、両親にしたことを

   今更許す気はなかったが。


     

    私はソフィアの左手首を離し

   開かせてた右目もまた閉じてあげた。

   

    そして露出させてた腹部を制服を

   降ろし、スカートもあげて覆い

   制服の乱れも直してあげた。


    ソフィアの血反吐は若干まだ

   続いているようだが・・私はハンカチで

   ソフィアの口元の血をぬぐってあげた

   

  

    その後、立ち上がりこの場にいた

   リオとメイ、

   そしてカノンにそれぞれ指示を出した。




アヤノ「・・リオとメイは先に教室に

    戻ってろ、」


リオ「・・は はい・・・」


メイ「・・・・・・・・・」



   リオがメイの手を握る



リオ「・・じゃあ 教室に戻るよ

   メイ・・」



   メイが私に言った



メイ「・・ア アヤノさんは・・」



   私は苛立ってメイを怒鳴りつけた



アヤノ「・・いいから早く戻れっ

    つってんだよ!!」


メイ「・・は はい、すみませんアヤノさん

   では、失礼します・・」

  


   

   リオとメイは慌てて私に頭を

  下げると、言われたように教室に

  屋上の扉を開けて中に入り教室に向かった。

  なんでもよく言うことを

  聞く子達だ


   私は残ったカノンにも指示を出した。




アヤノ「・・おい カノン、」


カノン「・・は はい、アヤノちゃん・・」


アヤノ「・・ソフィアをお姫様抱っこ

    できるか?・・」


カノン「・・えええ?できるかな?」


アヤノ「・・たくもう・・」



    私はソフィアを軽々と抱きかかえて

   お姫様抱っこした そして少し

   乱暴にカノンに渡した。


    カノンは赤ちゃんを落としそうに

   するように 何とかソフィアを

   お姫様抱っこに抱える

   ことができたようだ。



アヤノ「・・持ち上げるのは無理でも

    抱えて歩くくらいはできるだろ。」


カノン「・・う うん・・」


アヤノ「・・お前は ソフィアを早く

    保健室に連れてってやれ・・

    助かるかどうか分からないが

    武士の情けだ・・」 


カノン「・・でも、保健室は一階だし

    アヤノちゃんも一緒に来てよ。

    途中でソフィアちゃん、

    落っことしてしまうかも

    しれないし・・」


    

    私は苛々してカノンを怒鳴りつけた



アヤノ「・・・私はこれから屋敷に戻って

    調べないといけないことがあるんだ

    だから、自分の筋トレの為にも

    ソフィアはお前一人で

    保健室に連れってってやれ

    分かったな。」



    カノンはしぶしぶ承知した



カノン「・・う うん・・分かった   

    それで、ソフィアちゃんの

    心はどうだったの?」


    

    私はそんな空気も読めず、

   カノンの悪気がない天然な

   のろまさに怒りがこみ上げた



アヤノ「・・お前なあ・・また

    ぶん殴られたいのか?」



   カノンは慌てて言った。



カノン「・・ごめんなさい、今はそれどころじゃ

    なかったんだね・・じゃあ 私

    保健室にいくね・・」


アヤノ「・・・・・・・・・」



    カノンはアヤノを抱えて

   よろよろと屋上のドアに

   向かった。


    私は先回りして、屋上の

   扉を開いてやろうと思い

   扉に向かった。


    そして扉のノブを掴んで開こうと

   したが なぜか開かなかった



アヤノ「・・んん?開かない・・」 


カノン「・・・あああ・・・!?」

     

    

   











 

   

    

  

    

    

    

 

   

    

   

       

    













  

  

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