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カノンのカルデラ  作者: ジェノヴァnovel


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4/15

第4話 カノンとアヤノ

カノンサイド



  ミツキが学校の裏門まで車

 で送って貰えた後、私と美咲

 は裏門から校舎へと向かった・・・

  私は勉強はもとも

 できる方ではなかった。

       

   そのうえ、体のハンディにより

  学校には月,水、固定、金曜日

 が月に2回という半分以下しか登校

 できてないので成績はいつも

  底辺付近にいた。


  自身で言うのもなんだけど自分は

 可愛らしいことから、男子生徒には

 親切にして貰えてるけど、


  一部の女子生徒のグループからは

 成績のこと馬鹿にされたり、いじめ

 られたりする。


  だから、以前は登校拒否してた

 時期もあったが、将来、夢であった

 保育士になるためには、ちゃんと

 卒業資格をとらないといけないと

 と思い、つらくても登校

 しなければと思っていた。


  こんな時に、ミツキがいてくれたらと

 いつも思ってしまう。彼は私に

 優しすぎる人だったから・・・彼が

 隣にいてくれたから 生きてこられた

 のかも知れない・・・しかし


  この学校では 彼はいない・・・

 だから、彼に頼ってばかりではなく

 学校では一人で前に進まなければ

 いけないのだ、辛くても・・・


  親友の美咲には本当に感謝している

 彼女がお友達になってくれたおかげで

 ミツキがいなくても、私はなんとか

 学校でやるべきことができるように

 なったのだ・・・


  私は美咲の背中に隠れるように教室に

 入った。私の席は 左後ろの角席で

 その右隣が美咲だった・・・はずだが

 美咲は 右側の一つ前に座った。



カノン「あれ、美咲の席はここ

    じゃなかったの?」



  私は右側の空いてる椅子を

 両手で動かしながら不安そうに美咲に

 言った。美咲は 椅子を斜めに向けて

 私に体を向けて言った。




美咲 「・・・実はカノンが特別休暇の先週の

   金曜日に転校生が来てね・・・私が

   一つ前にズレたってわけ」


カノン「えええ!?・・・なんでそんなこと

    するのよ・・・美咲が隣じゃなければ

    不安だよ・・・」


美咲 「しかたないじゃない・・・先生が

   決めたことなんだから・・・」


カノン「・・・それはそうだけど・・・ 

    美咲は言ってくれたら

    よかったのに私の気持ちを

    考えてさあ。」


美咲 「・・・私は言ったよ・・・カノンの

   隣にいてあげたいって・・・

   あなたの不安な気持ちを

   考えてね・・・」


カノン「・・・・・・・・・・・・・・」


美咲 「・・・でも先生は・・・その転校性

   の女の子の言うことにはどうも

   逆らえないみたいなの・・・

   それでこうなったのよ」


カノン「・・・その転校生って

    女子生徒なのねそれで、それって

    どういうこと?まさかその転校生って

    有力者か上級国民の娘なの?」


美咲 「そんなとこかしら・・・まあ 

   そういうことだから、カノンも

   私にばかり頼っていないで、

   そろそろ自立する時かもね・・・」


カノン「・・・美咲・・・グスン・・・」

      

美咲 「・・・・・・・・・・・・・・」



  私はいつもと違う美咲の厳しい態度が

 ちょっとショックで寂しくもなった

 少し涙ぐんだ。私の両肩を持って美咲は

 優しく言った




美咲 「・・・カノン・・・私はあなたの

   お姉ちゃんじゃないのよ・・・

   今まではあなたのこと好きだったから

   かばってきてあげたけど・・・

   こんなこと続けてたら、あなた、

   卒業できても、保育士の学校には

   いけないよ・・・だから・・・

   少しずつでいいから 自分の足で

   歩けるようにならないと・・・」



カノン「・・・わ 分かったよ・・・でも

    私とはこれからも親友でいて

    くれるのでしょ。」



   美咲は一瞬ニヤッとしたが

  ほほ笑みながら私の両手を握って

  言ってくれた。



美咲 「もちろんよ・・・」



   私は以前から思っていた・・・美咲が

  私に親切にしてくれるのは何か他に

  理由があるのではないのかと・・・



   そうだ・・・私には読心術

  【マインドリーディング】のような

  ことができるんだ・・・わたしは

  心臓病をわずらい、自身の部屋で

  ふさぎ込むように療養するように

  なってからは、感受性が強い 

  自分は、人の心を覗き込む

  ようになっていったんだ・・・


   みんな私のことどのように

  思ってるのか、そしていつの間にか

  人の心が分かるようになった・・・


   相手の鼓動を手で感じ取って、瞳を

  見透かせば、相手の体を乗っ取った    

  ように・・・私は繋いでた美咲の

  両手をそっと放した・・・

 

   そして美咲の左手首を右手で握り

  親指で慎重に脈を探った・・・



美咲 「・・・か カノン・・・どうしたの?」

カノン「いいからじっとしてて・・・」

美咲 「・・・・・・・・・・・・・」


     


   そして左手で美咲の左胸に手を

  当てた・・・柔らかい美咲の胸は

  ムニュっとなったが胸はあまり

  大きくないから心臓の鼓動もよく

  読み取れた・・・

  美咲は体を固くした・・・



美咲「・・・キャ・・・なによ・・・

   エッチねえ・・・そんな

   とこ触って?」


カノン「・・・じっとしててって

    言ってるでしょ!」


美咲「・・・なんか・・・気持ち

   いいようなアハ・・・」




  私は美咲の両目の瞳を見透かした・・・

 美咲の想いが私の中に流れ込んで

 来るのを感じた・・・

    

  私は美咲の心を読み取ることが

 できたようだ・・・やはりそうだった


  美咲が私に親切にしてくれてたのは

 半分私への思いやりであり、もう一つは

 そう ミツキと会いたかったから・・・


  送迎の時に自然と会えるから・・私の

 親友であるなら・・・ 私はため息を

 ついて 美咲の左手首と左胸を放して

 あげた・・・




カノン「やっぱり そうだったのね」


ミサキ「・・・ええ?? やっぱりって

    なによ!?」


カノン「・・・ミサキはミツキと裏門で

    会いたかったから今まで 私に

    親切にしてくれてたんだね」


ミサキ「・・・カ カノン・・・

    なんてことを・・・

    あなたは・・・まさか、

    わたしの心が・・・」



   美咲は頬を赤らめて うつむいた・・・

  しかし賢いミサキだから、私に心を

  見られたことは何となく 

  受け入れたようだ・・・



ミサキ「・・・うん・・・わたし、カノンが

    うらやましかったの・・・ミツキさん

    のような優しくて素敵な 年上の

    彼氏のような人がいることが・・・」




  私はこのようなことは今に始まった

 ことではないから、ミツキは女性受け

 がよくて、彼と接した女性はだいたいは

 彼のこと興味持つのだ・・・美咲も

 ・・・そうだと思ってたけど


  私は それは一番つらいことだった

 ミツキが他の女の子と接することが、

 そのたびにミツキが自分から遠い人

 になるんじゃないかって・・・


  でも 美咲は最初は私を本当に

 助けようとしてくれてたのも 

 彼女の心から分かった。私は無理に

 笑顔を作って明るく言った。



カノン「なんだ、ミサキもミツキの

    ことがね・・・

    ミツキは優しそうな顔立ちだし

    かっこいいし・・・背もたかいし   

    大学でも私に黙って

    なにしてるのかね・・・」


ミサキ「・・・ごめんなさい・・・カノン

    あなたにそのような能力が

    あったなんて・・・そう・・・

    私は ミツキさんに会いたくて

    あなたに親切にしてきたのかも」


カノン「・・・フフフ・・・じゃあ 

    今までのお礼としてミツキ

    貸してあげようか?」 


   私は心にもないことを

  言って冷やかしたが・・・



ミサキ「・・・それ 本当?・・・

    じゃあ ミツキさん     

    の素敵な車に乗せてもらって

    カルデラまでドライブに

    つれてってほしいなあ」


カノン「・・・くうううううう!!」


ミサキ「あれ・・・やっぱダメなの?」


       

   前置きもなく、

  こうもあっけらかんと、はいと

  言われるとは思わなかったけど

  でも一度言ってしまった

  から しかたがない



カノン「・・・もおおおおお・・・

    じゃあ 本当に一回だけだよ・・・

    ミツキ貸してあげるの

    ミツキがなんていうか分から

    ないけど話しといてあげるよ・・・」


ミサキ「・・・やたあ・・・なるべく早く

    お願いしますね・・・アハハハ」


カノン「・・・ミツキの変なとこ

    触ったらダメよ・・・」


ミサキ「・・・んん?・・・わ 

    分かってるって。」


カノン「・・・もおお・・・あっ 

    それで その私の右側に来た

    転校生ってどんな娘なの?」


ミサキ「・・・ああ あの方ね・・・」


カノン「・・・あの方って・・・」




   私のその質問には アヤノが

  答えてくれた。後ろからリオとメイが

  ニヤニヤしながら歩いて来て。


   学力が遅れてる私をよく

  馬鹿にしたりいじめたりしてた

  娘たち3人組だ・・・アヤノが

  いつも真ん中に立ち 先頭を歩く

  リーダーだ


   アヤノの父親は都内に大きな

  ホテルを経営する成功している

  大起業家だ、同じお嬢様でもあった

  私に対抗意識を持っていた・・・



   そんなおり美咲がよく私を

  かばってくれたのだが私は朝から

  またヤな奴らが来たと 彼女らを

  フンとばかりに横をむいて 

  無視したような表情をした・・・が



アヤノ「・・・あら・・・カノン・・・

    あんた金曜日はまた学校さぼって

    知らなかったようだから私が

    教えてあげるわ・・・その前に

    ちょっと立ちなさやいよカノン」



   またアヤノが私をいじめるんだ

  私は無視して机にうつぶせになった。


   そんな私の両側にリオとメイが

  立ち、それぞれ私の腕をとり

  ゆっくりと立たせた。         

  

 

カノン「・・・あああん・・・

   なにするの?」


リオ 「いいからいいから」


メイ 「私たちと遊ぼうよ

    ね カノンちゃん」


カノン「・・・んんんん・・・」  


アヤノ「・・・・・・・・・」



   アヤノは左手で私の背中を

  持ち、右手で私のおなかの

  あたりを、探るように

  抑えた。みぞおちから

  おへその辺りを



アヤノ「・・・相変わらずプニプニ

    した腹だな・・・体育も

    免除されて家でゴロゴロと

    怠けてばかりいるから

    こうなるんだよ。

    情けない・・・」


カノン「・・・そ そんなこと

    言ったって

    私、心臓悪いし・・・

    女の子のおなかなんて

    みんなこんなもの

    じゃないの?」



   アヤノは冷たそうに私を見下ろす。

  アヤノと私とではかなり身長差が

  あり、威圧感があり向き合うと

  とても怖い・・・

  アヤノは右手で私の頭を

  撫でた



   アヤノ「カノン・・・お前

       可愛いな・・・」


   カノン「・・・そうかな・・・

       アハハハ・・・」


   アヤノ「おなかもちょっと

       撫でてやるよ!」


   カノン「・・・えっ?」



      アヤノはポチっとかるく

     私のおなかを殴った・・・

     グーで・・・


      アヤノのパンチは私の

     おへその辺りに食い込んだ

     アヤノの拳は私の腸を

     すり抜けて背骨に

     達するくらい食い込んだ。

     さすが、プロのパンチだ

     軽く殴っただけなのに。


      痛い・・・アヤノにまた

     おなかを殴られた・・・

     私はリオとメイに両腕を

     持たれてるから倒れは 

     しなかったが・・・



   カノン「・・・うぶブブ・・・

       ゴホ ゴホ・・・痛い・・・

       グスン・・・何するのよ!?」


   アヤノ「・・・運動不足のお前を

       ちょっと鍛えて

       やったのさ・・・」


   リオ 「・・・そうそう・・・」

      

   

   ミサキ「ちょっとやめなさいよ

       アヤノ・・・!!」



    美咲が振り向き、一応私をかばって

   くれようとするが、また前を向き 

   知らない顔をする・・・



   カノン「美咲・・・グスン・・・痛い

       うええ・・・」


   リオ 「・・・あらあら・・・

       カノンちゃんの目から、

       なにか出てきそうよ。」

     


      私は 椅子に座り、また机に

     覆いかぶさった。

     そして右手で殴られたおなかを

     痛そうに押さえる。

       

      リオはボーイッシュなショート

     カットの娘、147㎝という小柄な

     可愛らしい娘であったが、

     私からすれば全然可くない


      リオは後ろから右手を私の右肩

     に回し、ニヤニヤと私の顔を

     覗き込んだ。


      私は涙が零れる前に左手で目を

     こすった・・・私はいつもの

     ように黙りこくった。それを

     見たメイが嬉しそうに言う。

    


    メイ 「・・・泣かないでね・・・

        可愛いカノンちゃん・・・

        ウフフ」


    アヤノ「・・・ちょっとやめなさいよ

        メイ・・・

        そんなこと言うと余計

        泣いちゃうのよ・・・

        この娘はね。

        クスクス・・・」


    リオ 「・・・ウフフ・・・」


    メイ 「・・・私はカノンちゃんの

        そういう可愛らしいところ

        好きよ・・・」



      メイは私を軽く抱きしめた



    カノン「・・・グスン・・・・・・」



      メイは157㎝くらいで私よりも

     少し背が高い・・・髪の毛は、深い

     戻り色でポニーテールにしていた。


      いじめっ子3人の中では 

     なぜか優しく感じる・・・

     がうざい娘であることには

     変わりない


      いつものように私が3人の

     いじめっ子にからかわれてる時に

     美咲は彼女らをジーっと見つめて

     るか睨みつけてるけど

     今日は 椅子を前に向けて

     1時間目の授業の準備を始めた

     不機嫌そうに・・・




  カノン「・・・美咲・・・」


  アヤノ「・・・美咲も、あんたの

      ようなのろまな娘の面倒

      ばかり見てられなくなった

      のよ きっと・・・」


  リオ 「・・・アハハハ・・・きっと

     そうだ・・・」


  メイ 「・・・・・・・・・」



     アヤノは171㎝の背丈があり、

    女性としては大柄で、威圧感も

    あった・・・

    極真カラ手もやってって、

    立ち技競技キックボクシングの

    もやっている。そして現代、

    フェザー級のベルト保持者だ。 


     髪の毛は明るいピンク色で 

    光があたると桜の

    ように輝いて綺麗だ・・・

    ストレートで

    お尻くらいまで

    伸ばしてるロングヘアだ。

     体つきは、少し筋肉がついてて

    勇ましいが

    顔は童顔で小学生のようにも

    見えて可愛いが


     男子生徒からも姉貴とか呼ばれて、

    子分のようについていく子もいる

    このクラスでは番長的な存在だ


     そんな彼女に対抗できるのは

    気が強い美咲くらいだ・・・

    実は美咲も

    ムエタイを習っていて、

    キックボクシング

    の試合では 一度だけ 

    アヤノと対戦して


     その試合はドロー判定だった。

    アヤノはフェザー級のランク1位だ

       

    美咲の身長は165㎝で女性と

    してはやや背がたかいほうだ・・・


     体重はアヤノと同じのはずだから

    すこしぽっちゃりしてるかんじだ。 

    美咲は茶色の髪の毛で、肩くらいまで

    伸ばした、おさげにしていた。


     そんな美咲を見てアヤノは

    呆れたように言った・・・



 アヤノ 「・・・フン・・・あんたとは

      今度こそ決着をつけてあげるわ。

      美咲。あんたは

      あの試合では逃げまくって

      判定に持ち込んだけどね・・・

 ドローではチャンピオン

      の私にベルトが戻ってくるし

      私の強さを認めたって

      ことにもなるけどね・・・」


 美咲  「・・・本当に強い娘は弱い者

      いじめなんてしない

      と思うけどね」


 アヤノ 「・・・私はカノンみたいに病気を

     いいことに 科目の単位を一部

     免除にして貰ったり、

     さぼって出てこない

     ことに不公平感を感じてる

     だけなの・・・いじめてる

     わけじゃない・・・だから罰を

     与えてるだけなのよ・・・

     正義のね。」


 カノン 「・・・グスン・・・

     ウエエ・・・」



とうとう私の目から涙が

   零れてしまった。

   心臓病であることを

   いいことに、学校に行か

   なかったり

   単位の一部免除にしてもらってる

   ことは事実だ。


    私は楽してると思う、そのことに

   うしろめたさは感じていた、だから

   そのことを指摘されるととても

   つらいのだった。


    他の生徒たちも、言葉で言わずとも

   心の中でそのように思ってると

   思えば。


    その様子を見たリオは嬉しそうに

   私の頬に流れてる涙を一指し指

   で救ってペロッと舐めた。



 リオ 「・・・キャハハハ・・・ついに

    カノンちゃんの目から宝石

    のような光るものが出て

    きちゃったのね・・・

    最近何言われても、泣かなくなった

    からね・・・カノンちゃんの

    涙、しょっぱい・・・アハハ。」


 カノン「・・・・グスン・・・・・」



    私は慌てて両手で目をこすって

   泣いてるのを隠そうとした・・・

   私が声をあげて泣くと、3人とも

   とても喜んで、余計に意地悪

   するから・・・ 



 アヤノ「・・・そんなのなめるのやめなよ

     リオ・・・汚いし・・・それに

     あんたまで この娘の

     ようにトロくなるわよ・・・」

 


    メイが優しそうに

   私を抱きながら言う


   

 メイ 「・・・カノンちゃん・・・リオも

    アヤノさんも 意地悪ばかりして

    ごめなさいね・・・ 

    もう泣かないで・・ 

    クス・・・」



   私は慌てて泣いてるのを否定した



 カノン「・・・私は・・・グスン・・・

     泣いてなんか、ないよ・・・」



     そしてリーダー各のアヤノの目を

    ジッと見た アヤノは私の反抗的

    な視線を跳ね返してる・・・



     そして不快感を覚えたように

    言った。」



  アヤノ「・・・なんだよ?・・・その目は

      ・・・まさかこの私に不満でも

      言いたいのかしら?・・・」



     リオも不快そうな表情で私の

    首に右手を巻き付けて耳元で

    ささやくように言った。



  リオ 「・・・カノンのくせに、

      アヤノさん

      を睨むなんて生意気ね・・・

      私たちに不満なんて

      あるわけないよね

      あるなどと言ったら、

      椅子から

      叩き落とすよ。」



     リオはそう言って私の胸ぐらと

    背中を掴んだ・・・机にへばり

    つくように

    座ってる私を椅子から

    叩き落す体制

    のようだ・・・


     リオは3人の中では一番乱暴で

    以前にも、アヤノに言い返した時に

    おなかをグーで殴られたことがあった


     しかし、リオは小動物のように

    小さく、147㎝のちび助だ・・・

    体重も軽く、腕力もなく

    おなかに少しくらいパンチ

    されても、殆ど痛くない。


  私はアヤノを見上げて言った。



 カノン「・・・私は心臓の病気なの

     それで、学校がいけなくなる

     日があることが、そんなに 

     いけないことなの?」


  リオ「・・・カノン・・・お前・・・」


  メイ「・・・カノンちゃん よく言った

     偉い・・・」


  アヤノ「・・・・・・・・・・・」



    リオはアヤノの表情を見た。

    するとアヤノは私をじっと見て何も

    言わなかった。


     その後にっこりと、

    ほほ笑んで

    右手で親指を床と並行に

    差してグッドの

    ポーズをとった・・・



 カノン「・・・アヤノちゃん・・・・」



    しかしアヤノは再び、冷酷そうな

   視線で私を見下ろすと、グッドの

   親指を下に向けてバッドに

   切り替えた・・・


    それは、死刑執行の指示だろう。

   親指を上に向けたら許すことを

   示すのだが、


    それを見たリオは本当に私を

   椅子から叩き落した・・・


     ガシャン・・・どしん・・・



 カノン「・・・キャアア・・・痛い・・・」



    私の椅子は横に倒れて、机の中に

   入ってたノートや筆箱も落ちて、

   筆記用具がばらばらと床に散らばった。


    私は椅子から叩き落とされた。

   拍子に背中と腰を打撲した。


      


 カノン「・・・痛い・・・グスン・・・

     酷いよ・・・ウエエ・・・」



    そんな私をリオがやりすぎたような

   表情をして、抱き起した・・・

   私はもう、泣くもんかと 涙を

   振るって、また アヤノを睨んだ・・・


    リオは戸惑うように私に言った。



 リオ「・・・おい カノン・・・ アヤノ

    さんに誤りなよ・・・だったら

    今回はこのくらいで許して

    貰えるからさ・・・」


 メイ「・・・そうだよ・・・アヤノさん

    怒らすと怖いのよ・・・」



    しかし私はリオの手を振りほどいて

   立ち上がると、少し大きな声で

   アヤノの目を見て言った



 カノン「・・・意地悪言われて、乱暴な

     ことされた私がどうしてあなたに

     誤らないといけないの?

     グスン・・・

     私があなたたちに何したって

     言うの!!」


 アヤノ「・・・カノン・・・

     お前・・・」



   アヤノは初めて自身に向かって来てる

  私に戸惑ってるような表情を見せた


   それを見たリオが怒って

  私のおなかを以前のように

  右手でパンチした・・・


   

 リオ 「・・・てめえ・・・」ドム・・・


 カノン「・・・ぐううう・・・」



    リオのこぶしは私の急所である

   みぞおち辺りに、胃がある場所に

   食い込んだ・・・しかし

   急所に当たっても、リオのように

   体重も腕力もない娘のパンチなんて

   大して痛くもない・・・


    私は体をくのじに曲げておなかを

   押さえたが、すぐに背を伸ばして

   また 何も言わずに

   アヤノを睨んだ・・・



 リオ「・・・こいつ・・・効いて

    ないみたいね

    よし・・・もう一発・・・」



    リオはまた右手でこぶしを作って

   私のおなかをまた殴ろうとした・が

   アヤノはリオの右手首を掴んで

   やめさせた・・・



 リオ「・・・アヤノさん・・・」


 アヤノ「・・・お前のような腕力のない

     ちび助のパンチなんて、全然

     効かないんだよ・・・それに

     誰が殴れとまで 

     言った!?・・・」


 リオ 「・・・はい・・・すみません

     アヤノさん・・・・」



     アヤノはリオの胸ぐらを掴むと

    彼女を睨みつけてた。


    リオは怯えた表情でアヤノを

    見上げる。リオは釣り上げられ

    つま先だけで立たされた。

 

    プニプニしたおなかが露出した。



 アヤノ「・・・ボディブローは

     こうやるんだよ」


 リオ 「・・・・・・・・・・・・」



     アヤノは軽くリオのみぞおち辺りに

    右手でポチと軽くパンチした・・・

       

      ポチ・・・



 リオ 「・・・うぶブブ・・・」



     しかしリオはその1発で

     ノックアウト

     したようだ・・・殴られた

     おなかを抑えて

     丸くなって床に

     寝転がってる。



 メイ 「・・・ちょっと・・・

     アヤノさん・・・」



     メイは慌ててアヤノに抱きついて、

    いさめるように言った。

    アヤノは何も言わずに

    乱暴ぎみにメイを振りほどいた・・・

    

      そして背が高いアヤノは私を

     見下ろすようにじっと見た

 

      私も彼女を見上げるようにじっと

     見た。


      美咲は席について ノートに何か

     を書くようなしぐさを

     始めた・・・


      そうか 美咲は私を

     褒めてくれてるのが

     分かった・・・よく言ったと。


      こんなことがあれば 私はいつも

     美咲の背中に隠れてたから。


      アヤノは優しそうな表情に

     で私を見た。


      アヤノって、こんなに

     可愛かったんだ

     普段は猟犬のような

     鋭い眼つきで

     いたから



 アヤノ「・・・いい目をするようになったな

     弱虫のお前が・・・」


 カノン「・・・アヤノちゃんだって・・・

     優しそうな目をすることも

     あるんだ。」


 アヤノ「・・・その勇気に免じて今日は

     これくらいで勘弁して

     あげるわ・・・それと

     ご褒美に、あんたの右側に

     来た転校生の娘のこと

     教えてやるよ・・・」


 カノン「・・・えっ 転校生・・・」



     私はちらっと右側のまだ誰も

    来ていない机といすを見た。


     そうだった。美咲が一つ

    前の席に移動したときに

    言われたんだ。


     転校生の娘が先週の金曜日

    から来たことを・・・

    その日私は特別休暇

    で休んでたから知らなかった。


     アヤノがその転校生のことを

    話してくれた。」



   



     

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