第23話 サラの大切な人
ソフィアサイド
私とカノンはようやく4階の
アヤノのオペ室の手前の
長椅子までたどり着けた。
正直、私は、今日はアヤノと
長い間、屋上で、戦いそして
襲ってきた4人の刺客とも
戦い、オーラも体力も
殆ど、ない状態で、ぐったりと
してカノンの体にもたれかかった。
そして目を閉じた。
カノン「・・ねえ ソフィアちゃん
大丈夫?」
ソフィア「・・ううん、大丈夫よ
ちょっと疲れただけ。
今日は、一日中、戦い
続けてきたから。」
カノン「・・ソフィアちゃん、
あなた、少し眠った方が
いいよ、」
ソフィア「・・でも、また新しい
刺客が来るかも知れないし
ボディーガードのサラも
いないから、私が今
眠るわけにはいかないわ。」
しかしカノンは自分の
膝の上に私を寝かした。
ソフィア「・・カ カノン・・」
カノン「・・私が、しばらくの間
膝枕してあげるから。
ここ長椅子だし、
休むといいよ。ソフィアちゃん」
ソフィア「・・・・・・・・」
カノンの膝枕はとても
暖かくて柔らかだった。
もし刺客が現れたら私は
殺気で目が覚めるから、
ここはカノンの言葉に甘えて
少し眠らせて貰うことにした。
ソフィア「・・じゃあ 少しだけ
眠らせて貰うわね。」
カノン「・・うん、お休み、
ソフィアちゃん
私も、幼い時に、今もだけど
お母さんに膝枕してもらった
ことがあるんだ。」
ソフィア「・・お母さん、ママ・・」
私には、誰かに膝枕して
貰うのは初めてだった。
カノンは私の頭を撫でながら
言った。
カノン「・・私、嬉しかったの。」
ソフィア「・・嬉しかった?何がなの?」
カノン「・・ソフィアちゃんが、
ルミナちゃんを助けて
あげたことや、優しく叱って
あげた、こととか。」
ソフィア「・・ルミナ・・・私は
優しくなんてなかったわよ
思いっきりビンタしてルミナを
ベッドからぶっ飛ばしたし・・」
カノン「・・ルミナちゃん、あんなにも
嬉しそうに、あなたが助けて
あげる前は、死んだような目を
してたのに、」
私は、カノンに言われた通り
優しい娘なのかも知れない
カノンがそうなら、私も・・
そうだから、でも素直ではない
所があった。
ソフィア「・・誰だって一億円の
小切手を貰うと
嬉しくなるわよ。」
カノン「・・またそうやって
意地を張るの
だから、でも、私は
ソフィアちゃんの
そういうところ、好きよ。」
ソフィア「・・そう、・・」
ルミナは私の母がいない
寂しい心を、温めてくれようと
したんだ。私が母がいない
ことをつい話してしまった時に。
ルミナ【あなたにもお母さんは
いるでしょ?。
あなたを生んでくれた
お母さんがどこかに
いるのよ。】
ありがとうルミナ、温かだった
あなたの優しさ。
ソフィア「・・ママ、グスン、
ウエエ」
カノン「・・んん?フフフ、」
カノンは何も言わずに膝枕
で抱いてる私の頭と頬を
撫でてくれた。
お母さんに抱かれているのは
これ程、温かいものなのだ。
私は涙を流しながら少しの
間、眠った。安心しきって
しかし無線で呼び出される
音がして目が覚めた
ソフィア「・・きゃああああ」
カノン「・・んん?むにゃ。」
どうやらカノンも私を
抱いて、眠ってたようだ
私はカノンの膝枕から
起きると、長椅子に座って
無線機のイヤホンを
つけなおして応答した
サラ「・・こちら病院から北側の例の
タワーマンションの入り口付近
に到着したサラです、ソフィア様
どうぞ。」
ソフィア「・・あらら、こちら、4階の
長椅子で、居眠りしている
ソフィア、サラどうぞ、むにゃ。」
サラ「・・あ、あのお?」
ソフィア「・・ああ、どうでもいいことよ。
それより、あなたは例のタワマン
に到着したのね。」
サラ「・・はい・・」
ソフィア「・・それで、私達を狙撃
して来た、狙撃手が
脱出した痕跡はある?」
サラ「・・いえ、非常口の鍵が
開いていました。
内側の防犯カメラにハッキング
した所、スナイパーらしき
狙撃銃を詰めたケースを
持った。黒服、半田帽子
サングラス
そして付け髭をつけたと
思われる不審な男性が
侵入して階段を登っていく
様子を確認、しかしその男は
マンションを出た様子は
ありませんでした。」
ソフィア「・・そうね、私の最大出力の
オーラライトニングの
直撃を受けたからね。
かなり、深手を負ってるはず。」
サラ「・・その男を発見した後
いかが対処いたしましょうか?」
ソフィア「・・確保しなさい。手錠を
かけてね。私はその男に
聞きたいことがあるから。
じゃあ、気を付けるのよ
サラ。」
サラ「・・了解しました。」
ソフィア「・・ピッ・・」
私はサラとの無線機での
交信を終えた
カノンは私にもたれかかって
眠ったようだ。彼女も朝から
いろいろと大変な一日
だったようだ
朝は、アヤノにおなかを
殴られて虐められて、私には
訳の分からないことに
一日中付き合わされて
私はカノンをそっと
抱いてあげた
サラサイド
私は、防犯カメラにハッキング
して映像を確認し、例の男がまだ
マンション内にいる確信が
持てた。もし脱出したのなら
同じルートを通るはずだ
そして非常口の扉も施錠するはず
私は彼がもしいるのなら
階段ではなくまだ屋上の
どこかに潜んでる可能性を
疑った。
階段を降りる体力が
なければ、階段で力尽きれば
ソフィア様の追っ手に捕まる
ことは明らかだから
だったら屋上の身を隠せるところ
で、銃やナイフなどの武器を
装備して待ち構える方法を
取るだろうと。
私は、銃銃を胸のホルダーから
抜き取って慎重に階段を登った
そして屋上の扉の前まで来た
屋上の扉は開かれたままだ。
サラ「・・この扉が一番の
難所ね・・」
私はこの扉の陰に
例の男が潜んでる可能性
を疑った。うかつにくぐるのは
危険だ。私は、ショルダーバック
から、来るときに拾ったコーヒー
の空き缶を手に取ると
それを扉の外へ投げた
【カランカランカララララーン】
私は空き缶を投げるて屋上で
跳ねる音を立てて、犯人の
反応する音や振動を探ろうと
したが、何も反応はなかった。
サラ「・・扉付近にはいない・・
しかし狙撃してくるかも。」
私は思い切って扉から走って
抜けた。そして振り返り、扉
の付近に銃口を向けた
しかし、誰もいなかった。
サラ「・・ふう、でも抜けたわ
難所を」
しかし次の瞬間私の後ろ髪に
銃口を当てられて例の男から
あることを指示された
狙撃手「・・両手を上げろ・・」
私は墓穴を掘ってしまった。
投げた空き缶で逆に男に
自分の存在を知らせてしまったのだ
そう、男は少し離れた所から
扉を監視していたのだ。
私は指示された通りに
両手を上げた。
男は右手に握られていた
拳銃を没収した。
次の瞬間、男が銃を奪った
安心した隙を見逃さずに
男のみぞおちに肘打ちを
入れた。男は私に背中を
向けてうずくまった。
狙撃手「・・ぐおおおお・・はあはあ」
私は男の背後から、前蹴り
を食らわせて男を吹き飛ばした。
その男は距離をとり振り向く
私はさらに前進して
左リードジャブ、右
顔面フック、左ハイキック
の3連打を打ち込んだが
その男は格闘センスも
よく、左リードジャブ
を右手でガードして
右顔面フックをかがんで
かわし、左ハイキック
を左手で掴むと
私のみぞおち辺りに
強烈な右ボディーストレート
を打ち込んだ。
サラ「・・ぐううううう、」
この狙撃手、強いわ。でも
なんだか懐かしい、匂いがする
ような
私は膝をつき、右手で
殴られたおなかを押さえて
その男の顔を見た。
その男は拳銃を私に
向けていた
私の負けだ、申し訳ありません
ソフィア様。私はその男に
撃たれて、おしまいだ。
ソフィア様からは例の
超能力の首輪をつけられては
いたが私はアヤノさんのように
サイコオーラもサイコキネシスも
まだ使いこなせていないのだった
練習はしていたが、基礎体力が
なければ、すぐに貧血して
倒れてしまうから、銃だけで
いつも対処していた。
私は目をつぶった
しかし男は拳銃を屋上に
落とした
そして私の手前で転がった。
私はその拳銃を手に取ると
彼に向けて言った
サラ「・・あなたはなぜ、
私を撃たなかったの?」
その男は私に言った
狙撃手「・・君は、はあはあ
サラなのか?」
サラ 「・・えっ、あなたは誰なの?
あなたを見ていれば
なんだか懐かしいような」
私はつい涙を流して
しまった。
狙撃手「・・大きくなったなサラ。
君はもう14歳か・・」
サラ 「・・あなたは、もしかすると
あの森林公園の孤児院、ラピス
で、一緒だった」
その男は付け髭を外し
半田帽子を取った。
そしてサングラスも取って
屋上の床に落とした。
サラ「・・やっぱり、露紀【ロキ】
ロキ兄ちゃん、グスン
なぜあなたが、こんなことを。」
ロキ「・・はあ、はあ、君こそ
なぜ、ホロロバなんかに、
ソフィアなんかに
従ってるのだ。」
サラ 「・・・・・・・・・」
私はラピスで一緒だった
ロキとこんな形で再開したくは
なかった。
ロキは左手で右の
胸を押さえて、口から血を
吐いてた。
そして膝をついて倒れた
サラ 「・・ロキ兄ちゃん・・」
私は銃を捨てて彼に駆け寄り
ロキを抱き起こした
ロキは私よりも4つ年上で
ラピスでは、新入りの私の
ことを妹のように遊んでくれたり
いじめっ子から、
かばってくれたのだ
私はロキが大好きだった。
ロキ 「・・はあ はあ、」
サラ 「・・ロキは、ソフィア様の
オーラライトニングを
食らったのね、その傷跡は」
ロキ 「・・ハア、ハア、折れた
肋骨が、肺に刺さったようだ
ホロロバのソフィアは、化け物
だな、この距離から、
エネルギー波
を放てるのだからな。」
サラ 「・・しっかりしてロキ、
一緒に三鷹総合病院まで
行きましょ、手術すれば
助かるかも知れないから。」
ロキ「・・例え、手術して助かっても、
俺は、組織に消される運命だ。
任務に失敗した俺は、はあはあ
組織から死のペナルティーを
受ける。」
サラ 「・・ロキ・・」
ロキは私にあるスイッチのような
物を渡した
サラ 「・・これはなに?」
ロキ 「・・これは俺の体に取り付けた
プラスティック爆弾の起爆装置
だ、電波の有効距離は
100mって所だ
君が、屋上の扉を閉めた後に
スイッチを押して俺を
骨のかけらも見つからないように
バラバラに吹き飛ばしてくれ。」
サラ 「・・何言ってるの?
私は許さないわよ
そんなこと。」
ロキ「・・君ができないのなら、
ハアハア、自分でふき飛ばす
までだ、さあ、俺から
離れるんだ、サラ・・」
サラ「・・・・・・・」
ロキは拳銃の銃口を
胸に仕込んだプラスティック爆弾に
向けて発砲しようとした。
私は右手で思いっきりロキの左の
頬をビンタした
【・・パアアアアン・・】
ロキ「・・あああ、」
ロキは拳銃を放して
拳銃は屋上を転がった
サラ 「・・ロキのバカ・・グスン、
約束を忘れたの?私を
お嫁に貰ってくれるって
言ってくれたのに。グスン
ロキのバカアア・・
あああん、うええ。」
ロキ「・・ゆ、許してくれ、サラ・・
あああ。」
ロキは気を失ったようだ。
サラ「・・ねえ、ロキ?・・」
私はロキの体を揺すった。
私はロキの体中を探って他に
拳銃やナイフ、そして胸やおなかに
取り付けられていたプラスチック爆弾
などの武器を全部取り外して没収した
襟首には円環型のリングが
取り付けられていた。
何の装置か分からないが
それも取り外し、没収する。
上着のポケットからは
リモコンのようなボタンもあった
はいそれも没収と。
その後に無線でソフィアに連絡した
ソフィアサイド
私はサラの動きが気になって
彼女から無線で連絡が入るのを
病院の4階の長椅子でずっと
待っていた。無線がなった
【ピイイイイ、ロロロロ・・】
私は無線に応答した
サラ「・・こちら、例のタワーマンション
屋上のサラ、ソフィア様、どうぞ」
ソフィア「・・こちら、病院の4階の
アヤノがいるオペ室の前の
ソフィア、サラ、どうぞ」
サラ「・・例の狙撃手の男を確保
しました、グスン。」
私は胸を撫でおろした
安心した。サラが無事で、
例の狙撃手も確保できて
でもサラが何か泣いてる
ような、何かあったのだろうか?
ソフィア「・・そう、ありがとう、お手柄ね
サラ、ところであなたは
大丈夫なの?なんか泣いてる
ようだけど。」
サラ 「・・あっ いえ何でも
ないのです。」
ソフィア「・・では、その男の
詳細を教えて?」
サラ 「・・はい、年齢は18歳、
185㎝くらいの背が高い細身
髪に毛は黒色で耳が隠れる
くらいの長め。前髪は
目が少し隠れるくらい、
彼は黒幕ではないようですが、
4階に現れた3人の少年たちに
指示を出した指示役と思われます。」
サラは、細かいところまで
聞き出したようだ
ソフィア「・・分かったわ、それで
その男の名は、」
サラ「・・は はい、その男の名は
身分証明書から判別しました。」
ソフィア「・・そう、それで?」
サラ 「・・・・・・・・」
んん?サラの様子がおかしい、
なんかその男に気を使ってると
いうか?まさか・・いや
私はサラの心理はよく分かってる
つもりだ、その男は沙羅に取って
無関係な者ではなかったのだ。
私は強く言った
ソフィア「・・どうしたのよサラ?
その男の身分証明書、
見たのでしょ?」
サラ 「・・は はい・・」
ソフィア「・・あなた、この私に
隠しごとができると
思ってるの?」
サラ 「・・い いえ、申し訳
ありません。」
私はサラを叱った
ソフィア「・・早くその男の名前を
言いなさい!!」
サラ 「・・分かりました、グスン、
その人はロキ、
襟元露紀です。
【エリモト ロキ】」
襟元露紀、私もその男に
会ったことが何回かあった。
私よりも2つ年上だ
アヤノが経営する孤児院ラピス
で、かつてサラが兄のように
したってた孤児、のロキだ
細面でハンサムな少年だった。
私はサラに言った
ソフィア「・・先ほどは、大きな声を
出してごめんね、サラ。」
サラ 「・・あっ いえ、」
ソフィア「・・そっか、ロキお兄ちゃんか
懐かしいわね。」
サラ「・・あのお、ロキは私が
殴って現在気を失って
います。それにソフィア様の
遠隔攻撃を胸に受けて
肋骨と右の肺を負傷してる
ようですけど、命に別状はありません
早く救助をお願いします。」
ソフィア「・・分かったわ、その人が
本当にあのロキなら、あなたを
絶対に殺せはしないわね。
では、高野君を手配するから
三鷹総合病院に搬送させて
あげて。彼から聞きたいことが
山ほどあるからね。」
サラ 「・・了解しました。」
私は無線を切った
【ピッツ】
そっかロキか、優しくて
いい人だった。でも何で彼まで
そのような組織と関わったのか。、
でもロキだったら、私やアヤノと
面識があったから、彼が
今日、私とカノンが4階のアヤノがいる
オペ室に来るという情報を提供した
のかも知れない。




