第19話 秘書とボディーガードの娘、サラ
ソフィアサイド
私とカノンは5時間目の授業は
受けないで、私がボコったアヤノ
のお見舞いに三鷹総合病院に行くため
早退することになった。
この学校の先生方は私の指先一つで
なんでも言うことを聞くくらい
従わせているけど、アヤノがいなくなった
今では、同級生の美咲だけは私の
取る勝手な行動について、いろいろと
感傷してきたり、監視したり
するのだった。
特にカノンを共に連れてる時とかは。
美咲はアヤノ程ではないが、
格闘センスもあり、私のことも
怖がる様子はない。
美咲は妹のように可愛がってた
カノンを私に取られた葛藤も
あったようだ。何かにつけて
自分は【私はクラス院長よ】とか言って
これからも絡んでは私の
邪魔をされそうだ。
美咲もいつか場合によっては
アヤノのようにボコって病院
送りにする必要があることも
考えてた。
私の専属運転手の高野が黒塗りの
リムジンのドアを開いてくれた。
高野は27歳の182センチの細身
の男性、黒髪の角刈りで数本前髪を
降ろしている。
レイバンのサングラスをかける
こともよくある。いまは外してるが
高野 「・・会長どうぞ・・・」
ソフィア「・・んん・・さあ、カノン
先に乗りなさい。」
専属運転手の高野は
私の指定席がある
左側のドアを開いてくれた。
カノン「・・う、うん・・」
カノンは先に乗り、右側にずれた。
私が移動に愛用している黒塗りの
高級車のリムジンは6輪式で
6ドアである。私は最後部の
座席が指定席としている。
席の前にはテーブルがあり
真ん中の席と向かい合わせになってる
時間がない時は車の中で
軽食したり、取引先の相手と
契約の話をすることもある。
カノンは私の右側で落ち着かない
様子で腰かけた。
私の秘書兼ボディガード
の直崎沙羅【なおさきさら】
は14歳で私よりも二つ年下だ。彼女は
助手席に乗った。都内の高貴な
女子学院に通いながら私の
秘書も務めてくれた。
サラはアヤノ程つよくないが
私の護衛の為にキックボクシングを
させていた。そしていざという時の
遠隔攻撃や私のヒーリングの為に
アヤノがつけてたような魔法の首輪を、
私がはめていた。
彼女が使える能力はサイコオーラ、
サイコヒーリング、
サイコキネシスであった。
彼女はワンピースの黒いドレス
を着ていた。そして銃創が6創式
の拳銃、マグナム44をフォルスター
に装備していた。
髪の毛は黒のセミロングだ、
背中の真ん中くらいまで伸ばしてた。
前髪は真ん中で分けて右側の顔を
良く出して。左側は降ろしてた。
少し目が隠れるほどだ。
まだあどけなさが残る
可愛らしい娘だ。
胸のサイズは85㎝でスタンダード、
大きすぎたり、小さすぎたりと
悩む必要がない理想的な大きさの
ように思える。
私はサラに言った
ソフィア「・・サラ、三鷹総合病院に
向かって。」
サラ 「・・了解しました。あのお
ソフィア様。」
ソフィア「・・どうしたの?」
サラ「・・ソフィア様の制服、血がついて
かなり傷んでいるようですが、
新しいの、用意してございなすが
お着替えなさりますか?」
ソフィア「・・ありがとう、でもいいのよ
これは私が傷つけたアヤノに
対する、せめてもの敬意よ。」
サラ 「・・分かりました。」
サラは私が話しかけない限り
何か報告する必要がない時はつねに
余計なことは喋らない大人しい
娘であった。
私のリムジンはアヤノが搬送
された病院にむけて発車した。
ソフィア「・・ねえ、カノン。」
カノン「・・な なあに?」
ソフィア「・・あなたも久しぶりでしょ。
こんな高級車の乗るの。」
カノン「・・うん、昔は私も、専属
運転手と秘書とメイドの娘
がいたのだけど
今は、落ちぶれちゃったから
メイドもいなく
バス通いになったけどね。」
ソフィア「・・フフフ・・」
私はサラに言った
ソフィア「・・サラ、ホットレティー二つと
なんでもいいからショート
二つ出して。」
サラ 「・・かしこまりました。
ソフィア様」
サラはフロントの席のドアを
開くと中央の席に来て。
車内に設置してあった
冷蔵庫からショートを二つ出し
ポットから紅茶とレモンを
入れてテーブルに置いてくれた。
ソフィア「・・ご苦労、」
サラ「・・では、ごゆっくり。」
ソフィア「・・ああ、待ちなさいサラ
、そこに座りなさい。」
サラ「・・はい・・」
サラは真ん中の向かい合った
席に腰をかけた。
少しうつむき気味に
ソフィア「・・紹介するわカノン。」
カノン「・・うん、」
ソフィア「・・この娘は直埼沙羅、
中学2年生の、14歳で
私の秘書兼ボディガード兼
専属メイドを務めてくれてる
娘よ。」
カノン「・・そ そう?初めまして
サラさん、私は相沢カノン
ソフィアさんのお友達です。」
サラ「・・初めまして、直埼沙羅です。
カノン様、あなたのお父様の
朝倉様には、大変お世話に
なりました。」
カノン「・・そうなんだ。」
サラ 「・・・・・・・・・」
ソフィア「・・このサラはね、とても賢い
娘で、私が学校に行ってる間は
私の事務的なお仕事は
全部やって貰ってるって
わけ。」
カノン「・・へええ、じゃあ
サラちゃんって
とても忙しんだ。」
サラ 「・・・・・・・・・・・」
ソフィア「・・このサラには23歳になる
兄がいてね。」
カノン「・・うん・・」
ソフィア「・・その兄の直埼司
【なおさきつかさ】
に現在90%完成している
天鵬山の頂上の
ホテルホロホークの
店長を任せるつもりよ
私はね。
カノン「・・そ そうなんだ。お兄さん
も優秀な人なのね。」
カノンサイド
ソフィアはまた薄気味悪く
笑った。
ソフィア「・・私が直埼兄妹を見込んだのは
以前の二人は腕のたつ詐欺師だった
からなのよ。」
カノン「・・えっ 詐欺師・・」
私はチラッとサラの顔を
見た。
するとまだ幼さの面影を
残すサラはうつむき少し
悲しそうな表情を浮かべた。
ソフィア「・・名前の通り、二人は
直埼 なおさき
あおさぎ、ウフフフ
素直な詐欺師とも読めるわよね。
フッフッフ。」
カノン「・・そんなこと言ったら
サラちゃんが可哀そうだよ。」
サラ「・・・・・・・・・・」
ソフィアは笑いながら
サラに言った。
ソフィア「・・ねえ、サラ」
サラ「・・はい・・ソフィア様」
ソフィア「・・こちらの相沢カノン
さんは私の大切な
お友達だから、今後、
彼女にも丁重にお仕え
するのよ。分かった?」
サラ「・・かしこまりました。
相沢カノン様、このサラを
これからもよろしく
お願いします。」
サラは私に
丁重に頭を下げた。
大人しそうだが可愛らしい
娘だ。
カノン「・・こちらこそね、
サラちゃん。」
サラ「・・・・・・・・・・」
カノン「・・サラちゃんって、
お休みとかのプライベート
な時間は、どんなこと
するのが好きなの?」
サラ「・・私は、自分のお部屋で
お人形さんを抱いたり
窓からお空を
ぼおっと眺めるのが好きです。」
カノン「・・・・・・・・・・」
サラ「・・・・・・・・・・」
ソフィア「・・・・・・・・・」
この娘、表情が変わらない
少しは笑ってくれてもいいのに
その方が、もっと可愛らしく
なるのに
カノン「・・そ そうなんだ、実は
私も、心臓が悪くて
部屋にいる時は、カルデラ
の空を、よく見ていたよ。」
サラ「・・カルデラの空は綺麗
ですよね。天鵬山も。クス・・」
カノン「・・サラ・・ちゃん・・」
サラちゃんがやっと笑って
くれた。可愛い、この、娘
いい娘なんだ。
ソフィアがサラに言った
ソフィア「・・サラ・・」
サラ「・・はい、ソフィア様・・」
ソフィア「・・私はカノンと
いろいろと話があるから
もういいから、助手席に
戻りなさい。」
サラ「・・了解しました。では。」
カノン「・・あああ。」
サラはまた助手席へのドアを
開けて戻った。
カノン「・・サラちゃんって、
大人しそうだけど、
いい娘じゃないの。」
ソフィア「・・だから、私の秘書を
任せてるのよ、当然
頭もいい、IQ,180くらいは
あるかしらねえ。」
カノン「・・そんなにあるんだ。」
ソフィアはサラが
持って来てくれたレモンの
紅茶を私に差し出して
くれた。
カノン「・・ありがとう、」
ソフィア「・・カノンはどちらの
ショートがお好みかしら。」
カノン「・・そうねえ。」
車のテーブルにはイチゴショート
とショコラが置かれていた
カノン「・・じゃあ、イチゴショート
貰っていいかしら。」
ソフィア「・・・・・・・・・・」
ソフィアは私にイチゴショート
を差し出して自身はのこった
ショコラを取った。
私は一口ショートを食べた。
カノン「・・美味しい、ありがとう。」
ソフィア「・・ところで、アヤノは
どうなったかな?」
カノン「・・・そうねえ・・」
ソフィア「・・私がオーラが尽きて
最後まで、治療してあげる
ことはできなかったから、
ね、」
カノン「・・私も、穴があいたおなかを
閉じてくっつけてあげた
だけだから。」
ソフィア「・・私はあんなに、アヤノの
おなかを殴らなくても
よかったと、後悔してるのよ。
もしかすると、あの娘の
体は、もう・・」
カノン「・・そう、なんだ。」
ソフィアは悲しそうに
うつむいた
カノン「・・じゃ、じゃあソフィア
ちゃんのオーラと体力が
完全に回復したら、もう一度
サイコヒーリングを掛けて
あげればいいじゃん?
痛いかもしれないけど
またアヤノちゃんのおへそを
こじあけてさあ。手をおなかの
中に入れてね。」
ソフィア「・・時間が経てば、いくら
おなかの中に手を入れられても
内臓の損傷は手遅れになるかも
しれないからね。
担当医師の腕次第ね。
オペがうまくいけば
いいのだけどね。」
カノン「・・ソフィアちゃんはアヤノ
ちゃんのこと・・本当に。」
ソフィア「・・・・・・・」
私たちを乗せたリムジンは
三鷹中央病院に到着した
駐車場に止ると運転手の
高野はドアを開いてくれた
私とソフィアはリムジン
を降りた。サラも立ち
私とカノンに頭を下げた。
ソフィアは二人に言った
ソフィア「・・じゃあ、ちょっと
かかるかもしれないから、
二人とも好きなことしてても
いいわよ。」
高野「・・では、会長お気をつけて。」
サラ「・・あのお、ソフィア様の
警護は宜しいのでしょうか?
この大きな病院には反対勢力
の組織の方々も入院していますし。」
ソフィア「・・警護なら、必要ないわ。
私オーラも体力もそこそこ
回復したから。」
サラ「・・分かりました。では
お気をつけて・・」
ソフィア「・・・・・・・・・」
カノン「・・け 警護って・・
なんか・・」
ソフィアは優しそうな表情で
私に言った
ソフィア「・・アヤノが、私たちを
待ってる、いきましょう
カノン・・」
カノン「・・うん・・」
私はソフィアの手を握った
私とソフィアは手を繋いで
三鷹総合病院のロビーに
入って行った。




