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カノンのカルデラ  作者: ジェノヴァnovel


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18/26

第18話 アヤノの入院と回復への道

ソフィアサイド



    私は自分よりもずっと体が

   大きなアヤノをお姫様抱っこしながら

   4階の屋上から一階の保険室までの階段を

   降りて、保健室に向かった。


    私の後ろからカノンもついてくる。

   


カノン「・・大丈夫?ソフィアちゃん・・」


ソフィア「・・正直、自分よりも体が

     大きなアヤノを抱いて

     ここまで降りて来るのは

     さすがに骨が折れたわ。

     でも大丈夫、保健室は

     もうすぐだし。」


カノン「・・・・・・・・・」



    保健室のドアの前にくると

   カノンがノックしてくれた。



先生「・・どうぞ・・」



   保健婦の西野先生だ、まだ

  25歳と若い女性の保健婦さんだ。

  

   カノンは私とアヤノの為に

  引き戸のドアを大きく開いて

  くれた


   西野先生は私がお姫様

  抱っこしているアヤノを見て

  慌てて言った。



西野「・・ああ、その娘、体が

   大きな娘?どうしたのよ。

   制服も、ボロボロで、

   血がついているみたいだし

   それに、あなたの制服も・・」



   カノンは不安そうにうつむいた。

  私は西野先生に少し怒ったように

  言った



ソフィア「・・そんなことよりも

     空いてるベッドはどこでも

     いいのね、この娘、

     早く寝させてあげたいのだけど・・」


西野 「・・そうだったわね、じゃあ

    今は生徒は誰もいないから

    そこのベッドにその娘を

    寝させてあげて・・」



    私は丁重にアヤノをベッドに

   仰向けに寝させると、布団を

   掛けてあげた。そして

   西野先生に言った



ソフィア「・・その娘、あなたのような

     保健婦程度のレベルじゃあ

     手に負えない程の

     重傷を負ってるから

     早く救急搬送させてあげて。」



     私の横柄な言い方により西野は

    少しムッとしたような表情になった



西野 「・・・・・・・・・・・・・」



     カノンが慌てて私の腕を

    掴んで私を叱った



カノン「・・ちょっとソフィアちゃん、

    先生に対して、そんな言い方は

    良くないよ。」


ソフィア「・・私はアヤノの為に急げと

     命令しただけよ。この

     先生にね。」


カノン「・・あああ、またそんな言い方

    するのだから。」



    西野はソフィアに歩み寄り

   ジイと目を見た。


    ソフィアも彼女の目を見る。


    西野はソフィアに言った。



西野 「・・あなたのボロボロになってる制服

    と血を見ると、あなたが、抱いて連れて

    きた娘と喧嘩をしたのね?

    さあ、正直にいいなさい。」  


ソフィア「・・そうよ・・・」


西野 「・・じゃあ、ベッドに寝かしつけた

    娘の名前とクラス、そして

    あなたの名前とクラスを言いなさい。」



    私は少し怒ったような

   表情で答えてあげた



ソフィア「・・そのベッドに寝かした体が

     大きな娘は、立石アヤノ

     1年7組、そして私は

     ソフィア・アーデル・ヘルゼン、

     同じく1年7組よ。」


     

     西野は私の名を聞くと急に

    かしこまったような態度をした。

    そして床に正座をして

    深々と頭をさげた。



西野 「・・・あああ、あなたが、ソフィア

    ヘルゼン様でしたのね、

    気が付きませんでした、なんせ

    この学院には、富豪の外人の娘

    いや、留学生の娘も多いので、

    この度は大変、ご無礼を

    いたしました。」


    

     ふん、この保健婦たら、調子が

    いいのだから、私は薄気味悪く笑うと

    西野に言った



ソフィア「・・もういいのよ、そんなことよりも

     早くその娘を見てあげて、そして

     大きな病院に早く

     救急搬送させなさい。」


西野 「・・わ、分かりました、ソフィア、

    ヘルゼン様・・」



    カノン【ソフィアちゃんってやっぱり

        ホロロバの会長さんだけあって  

        アヤノ以外の誰もが彼女のこと

        怖がってるんだ。

        威厳もあるし】


    西野は布団をめくりアヤノの

   制服を上げておなかと胸を露出

   させた。そして聴診器を胸に

   当てて、慎重に心臓の音を聞いた

    その後、血圧を測った



西野 「・・んんん、この娘、顔色も悪いし

    鼓動も弱ってますね。それに

    血圧もかなり下がってるようですし

    貧血気味のようですね。

    ヘルゼン様。」



    私は付け加えた



ソフィア「・・この娘、それに内臓も

     いろいろと痛めてるかも知れないし

     肋骨や骨盤も少し骨折  

     しているかも知れないわよ。」


西野 「・・そ そうですか・・でも

    なぜ、このような酷い体に?」


ソフィア「・・さっき私が言ったでしょ!!

     私が、そのアヤノをボコボコに

     してあげたって。」


西野 「・・そ そうでしたね・・では

    担任の先生と、立石さんの

    ご家族にはなんと申せば

    宜しいでしょうか?ヘルゼン様」


    

    西野は左手をこすりながら

   申し訳なさそうに私に言う。



ソフィア「・・この娘には家族はいないわ。

     孤児よ。私の責でね。」


西野 「・・は はあ。」


ソフィア「・・それと担任には、私が

     気に入らなかったからアヤノを

     ボコボコにしたとそのまま

     言えばいいわ。そして私と

     この、同じく1年7組の

     相沢カノンはアヤノの付き添いで

     病院に行くから早退したと

     伝えておいて、分かった?

     西野先生!!」



西野 「・・は はい、了解しました

    で では、そのように・・」


カノン「・・わ 私も 早退して

    アヤノちゃんに付き添うのだね 

    ソフィアちゃん。」


ソフィア「・・そうよ、あなたが施した

     サイコ・ヒーリングがどれ程の

     効果があったのか見届けなさい。

     それも、超能力を学ぶための

     勉強よ。」


カノン「・・は はい、分かりました。」



    カノン【・・な、なんかソフィアちゃん

        ちょっと怖いなあ】


    その後、保健婦の西野先生は

   救急車を呼んでくれて、アヤノは

   カノンたちが暮らす都心から

   少し南に離れた

   街である、三鷹町で

   一番大きな総合病院の

   三鷹中央病院に

   搬送された。私とカノンは

   アヤノを見送った。




カノン「・・アヤノちゃん、

    行っちゃったね

    無事だったらいいけど。」


ソフィア「・・アヤノ、早く元気に

     なってね・・」 


    

     5時間目が終わるチャイムが鳴った


    

ソフィア「・・さあ カノン、教室に

     戻って、帰宅の準備をするわよ。」


カノン「・・そ そうだったね。

    私達、今日早退するんだ。」



    私とカノンは4階の教室に

   戻った。そして教室に入り

   私たちの席がある左後ろに

   向かった。


    私の一つ前に次の授業の

   準備をしていた美咲が

   不思議そうに立ち上がり

   私に声を掛けた



美咲 「・・ソフィアさんとカノンは

    5時間目はどこにいたのよ?

    アヤノもいないし、

    先生も心配してたわよ。

    それにあなたの制服、ボロボロ    

    じゃないのよ?血もついてるし。」


ソフィア「・・美咲、あなたには

     関係ないことよ!!、そうだ

     私とカノンは今日は

     最後の6時間目は

     出ないで早退するから・・」


美咲 「・・ねえ ソフィアさん

    私は一応このクラスの

    クラス院長だからね。

    勝手に授業を抜けたり

    早退すれば、先生には

    私がいろいろと

    尋問されること

    を忘れないでね。」


ソフィア「・・その点だったら

     保健婦の西野先生にちゃんと

     伝えてあるから、大丈夫よ

     じゃあそういうことだから

     私達いそぐから。」


カノン「・・・・・・・・」



    カノンは複雑そうに私と

   美咲のやり取りを聞いていた。 

   私はそんなカノンに言った



ソフィア「・・カノン、なにボケっと

     してるのよ!?早く帰る支度を

     しなさいよ!!」


カノン「・・ん、んん、ごめんなさい。」



    そういってカノンは

   少し悲しそうな

   表情で帰宅の用意を始めた。 


    そんなカノンを見た美咲が

   彼女の腕を掴んで言った。



美咲 「・・ねえ カノン、あなたと

    ソフィアさん、なぜ

    今日、早退するの?」


カノン「・・そ それは・・」



    カノン【私は自分より背が高い美咲が

    少し怒った顔で責めるように言うのが

    怖かった、私はソフィアの顔を見て

    言った】


カノン「・・ねえ ソフィアちゃん・・」 


   

    私は仕方がないから美咲には

   周りの生徒に聞こえないように

   静かな声で言った。



ソフィア「・・私とカノンはこれから

     病院に行くのよ!!・・

     私がボコったアヤノの

     お見舞いにね。」


   

     美咲は驚いた表情をした



美咲 「・・ボコったってあなたが?

    あの、国内に敵はもういないと

    言われたフェザー級の

    チャンピオンのアヤノを

    信じられないわね・・」


ソフィア「・・信じるのも信じないのも

     あなたの自由よ、でも、あなたに

     取ってはいい話だと思うけどね

     フフフ・・」


     

     私はいつものお得意の相手を

    バカにしたような薄気味悪い

    笑い方をした。


     美咲は怒ったような表情で

    私に言った



美咲 「・・どういうことよ?

    ソフィアさん・・」


ソフィア「・・アヤノはおそらく

     キックのプロとしては

     当分の間、復帰はできない

     と思うわよ、徹底的に

     ボコってやったから、この私が。

     だから、今彼女が持ってる

     フェザー級のベルトは

     ランク1位のあなたの手に

     渡ると思うわよ。

     だから朗報でしょ?美咲に

     とってはね。」


美咲 「・・そうだね、でもアヤノがいない

    フェザー級のベルト貰っても

    もう価値はないわ。」


ソフィア「・・甘えたらダメよ美咲

     下がったベルトの価値は

     あなたが上げるべきよ、

     アヤノのような偉大な

     前女王のようにね。

     わかった?じゃあね。」


美咲 「・・・グスン・・・」



     美咲は私にガツンと痛いこと

    言われて涙ぐんだ、

    カノンは美咲に言った



カノン「・・じゃあ、またね、美咲・・」


美咲 「・・うん・・気を付けてね

    カノン・・」 



   美咲【・・・ああ、カノンは私を

      お姉ちゃんのよう

      親って頼ってたのに

      もう離れてしまったのね。

      今度はソフィアさんが

      新しいお姉ちゃんか・・

      なんだか寂しいけど

      カノンも強くなって

      ほっとしている。頑張ってね

      カノン・・・保育士になる

      夢を叶えてね。】



    私とカノンは教室の引き戸を

   開けて廊下に出た。カノンが

   私の左手を握った。 



ソフィア「・・もう、カノンたら、

     小さい娘じゃないのだし。」


カノン「・・フッフッフ、いいじゃない

    ソフィアちゃんて、なんか

    頼りになる私のお姉ちゃん 

    みたいなんだもん。」

ソフィア「・・・・・・・・」



     私がお姉ちゃんか・・まあ

     いっか・・


ソフィア「・・フッフッフ・・」


     私はまたお得意の薄気味悪い

    表情を浮かべた。


     カノンが不思議そうに私に

    聞く



カノン「・・ソフィアちゃんってなんで   

    よくそんな、ええっと」


ソフィア「・・何よ?」


カノン「・・んん、うまく言えないのだけど」


ソフィア「・・・・・・・・・・」



     私は繋がれてるカノンの手から

    彼女の想いを読んだ。

    私は答えてあげた



ソフィア「・・私がよく相手のことを

     バカにしたように薄気味悪く

     笑うことが気に入らないのね?

     そうでしょ?カノン。」


カノン「・・いや、そういうわけじゃ

    ないのだけどね。」


ソフィア「・・私はね、相手を見下した態度

     をすることが大好きなの・・

     それだけよ・・」


カノン「・・そうなんだ、でもそれって

    良くないことだと思うよ。。」


ソフィア「・・どう思おうと、あなたの

     勝ってよ!!・・」


カノン「・・んん・・」


ソフィア「・・フッフッフ、カノンって

     やっぱり可愛いわね。」


カノン「・・そ そう?・・

    フッフッフ。」



   なんかカノンには本格的に

  懐かれたようだ。まあそれは

  悪くはなかったが


   私たちの背後から二人の

  女子生徒がついて来た


   私はその気配を感じて

  立ち止まった



ソフィア「・・何か私に用かしら?

     リオにメイ・・」


カノン「・・えッ!?カノンは

    振り返る。」


リオ「・・・・・・・・・・・」


メイ「・・・・・・・・・・・」


カノン「・・リオちゃんにメイちゃん・・」



    私は背中を向けたまま

   二人に問いかけた。


    リオとメイが回り込んで

   私の顔を真剣に見つめて

   言った。



リオ「・・あのお、ソフィア様、

   私とメイは先ほど、教室で美咲と

   あなた様の会話を聞いてたの

   ですけど、そのお・・」


ソフィア「・・ああ、私がアヤノを

     ボコったって話ね。」


リオ 「・・は はい・・」



    もう、うとうしいなあ。

   だから教室には戻りたくなかった

   のよ、私は少し苛々しながら

   答えてあげた



ソフィア「・・私、あなたたちに屋上

     でも言ったよね、こそこそと

     人の話を盗み聞きするのは

     感心しないと。」


メイ 「・・それは分かっています。

    私たちもあなたとアヤノさんの

    戦いは途中までは見ていました。

    アヤノさんはやはり・・」


ソフィア「・・そうよ、あの娘は

     気に入らないから徹底的に

     叩きのめしてあげたわよ 

     この私がね・・」


メイ 「・・やはりそうですか、ソフィアさんの

    そのボロボロに破れて血がついてる

    制服を見ると、戦いのすさまじさが

    分かります。それで アヤノさんは?」


ソフィア「・・あのさあ、それ私、保健婦の

     先生と、先ほどの美咲と、そして

     今度はあなたたちに、

     何で3度も同じ説明をしないと

     いけないわけ?いい加減

     うざいわよ二人とも・・」



     メイが泣きながら言った



メイ 「・・じゃあ アヤノさんはやはり。」



ソフィア「・・心配はいらないわよ

     あの娘はたくましいから

     きっと良くなるわよ・・」



     メイも泣き出した。



カノン「・・リオちゃんにメイちゃん・・」



    二人を見てると本当に

   アヤノのこと心配してる

   ようだ。


    私は二人に問いかけた



ソフィア「・・あのねえ、あなたたちは

     本当にあのアヤノが大けがして

     ることが辛いの?」


リオ 「・・どういうことですか?」


ソフィア「・・本当はさあ、あんな横暴な

     アヤノがいなくなって嬉しいのじゃ

     ないの?あなたたちは」



     リオとメイは怒ったような

    表情で言った



メイ 「・・確かにアヤノさんは怖い

    面も持てったけど、私達3人だけに

    なると、とっても言葉使いも

    行動も、優しくなって、

    いい人なのですよ。」


リオ「・・そうです、私たちを屋敷に

   泊めてくれたり、高い料理を

   よくおごってくれたり、

   だから、私たちはアヤノさんのこと

   心から慕っているのです。」



ソフィア「・・・・・・・・・・・」



     それは私も分かっている

    アヤノは二重人格のような

    面をもっていることもね。

    


ソフィア「・・分かったわ・・あなたたちの

     気持ち、アヤノは当分の間

     登校できないかもしれないけど

     大丈夫だから、もう教室に

     戻りなさい。」


メイ 「・・はい、ではお嬢様、失礼

    します。


ソフィア「・・それとね、アヤノのお見舞いに

     行くのなら明日以降にしなさいよ

     今日は初日だからバタバタしてると

     思うからね。」

     


リオ 「・・はい、では失礼します

    ソフィア様・・」


ソフィア「・・ちょっと待ちなさい

    二人とも」


リオ 「・・・」


メイ 「・・・なんでしょうか?お嬢様。」


ソフィア「・・二人とも、カノンと仲よく

    してあげてね。」


リオ 「・・・・・・」


メイ 「・・・はい、お約束い

    たします。」


カノン「・・ソフィアちゃん・・」




    そういってリオとメイは

   教室に戻った。


    私とカノンはまた手を繋いで

   校舎を後にした。


    学校の表には私が手配した

   室塗のリムジンが止まっていて

   私の秘書の直埼沙羅と

   黒服を着た運転が私を出迎えて

   くれてた。



直埼沙羅「・・お待ちしておりました

     ソフィア様・・」


運転手 「・・お待ちしてました

     会長・・」     

    

         

  

     



      

    


     

     

     

          

   









 


   


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