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霊と少女

 ヨリコは眠れずにいた。冬休みに入ってから毎日だ。かと言って昼寝をしているわけでもない。この歳で、この若さで不眠症? 学校に行かないというだけで体力が有り余っているのかもしれないが、原因は自分でもはっきりとわかる。直視したくないし、口にもしたくないが、気がつくとリフレインする流行歌のように頭の中でその原因の事を追っている。始まったのだ。あの人が言っていたことがついに現実の事となったのだ。

 だが、あの人はその事に触れない。今日も遊びに来てくれた。だが、最近は決まって赤いロボットに憑依する。厳密に言うと、あの人と赤いロボット仕様のあの人は別物だ。赤いロボットに憑依すると、あの人はひょうきんになる。それはそれで楽しいけれど、ヨリコが本当に好きなのは、まっさらな何も着ていないあの人だ。ありのままの姿のあの人は、真っ白なあたたかい光そのもので、やさしくてしかも頼り甲斐があって、まるで本当の神様みたい。でも神などではないことをヨリコは知っている。かつては本当に神のような力を持っていたことも事実として知っている。でも今は……だいぶ弱ってしまった。

 こんな眠れない夜にこそ、あの人に会いたいのに。バカ話なんてしなくていいから、ただそばにいてそのやわらかい光で照らしてくれればいいのに。どうして、いつかの日々のように、一緒にいてくれないの?

 やはり、あの人の言う通りになるのだろうか。私たちはまだ、その輝かしい人生をスタートさせたばかりだと言うのに、その他大勢の人たちの人生を背負って立たなくてはいけないと言うのか。想像もできないような過酷な戦いに身を投じなくてはいけないのか。そんなこと、あまりにも不公平なのではないか。もちろんヨリコは承知している。不公平こそがこの世で唯一の秩序だということを。だから、考えても仕方がない。孤独で不安な夜は誰にでも訪れるわけではないのだ。こんな夜はとことん堕ちるしかない。我慢くらべだ。隙あらば、孤独も不安も喰ってやる。

 窓の外に霊がいた。何も珍しいことではない。カーテンを開ければたいていはいる。何しろヨリコには視えるのだから。そして視えるということは、余程の神経を使わない限り、視られる側にバレる。実体を持たない彼らにとって視える人間は貴重だ。この世とあの世、表裏一体のこの世界をつなぐ唯一の扉であり類い稀なる代弁者。しかし彼らは得てして不器用である。貴重な霊媒に対してのコミュニケーション能力が皆無だ。ひどくなるとその身を乗っ取り、内側から精神を破壊する。彼らは病気なのだ。ひどく精神を、その魂を病んでいる。医師に噛み付く危険な患者だ。

 ヨリコはもう、そんな彼らを視たくない。日に日に彼らのおぞましい姿を怖いと思うようになった。幼い頃は平気だったのだ。交通事故、火災、水死、自ら命を絶った者……。彼らは決まって肉体の欠損がひどい。だけど、子ども心に怖くはなかった。きっと、あの人の光が守ってくれていたのだろう。どんなに残酷な死の瞬間を見ても、人形が壊れてしまったように、ただ物理的な損失、そして彼らの不便さを憂う乾いた憐れみだけが幼いヨリコの心を満たした。でも今は怖いのだ。きっと、ヨリコ自身、彼らの世界に近づいたからだろう。死が、絶対的な磁力となって子どもたちを大人の世界へ引き寄せるのだ。

 だが、この霊はとてもきれいだ。まるで生きているよう。ひとつも怖くはない。むしろ、懐かしさ、親近感、安心な私たちとでも言いたくなる一体感。この霊の存在は、今を形成する上でどこまでも自然。待って、ひょっとしてあなた……ジンケ?

 ーーそうだよ。とでも応えるかのように霊は微笑んだ。そして窓のガラスに両手を合わせ、押すような素振りを見せた。

 霊は入って来た。

 こんなことは今までになかった。ヨリコの知っている霊は無力だ。無力こそが霊であり、場合によっては哀れみを感じるほど、物理的干渉とは無縁の存在。誰が言い始めたか知らないが、壁をすり抜ける霊などありえないのだ。霊は、ただそこに留まり、静止した時の中に閉じ込められる。いわば、時の囚人なのだ。

 この霊には意志がある。自由で、しかも頑なな信念によって、時の牢獄をこじ開けることができる。こんな霊は見たことがない。

 ーーやあ。

 霊が言った。言ったというのは語弊がある。月並みな表現だが、ヨリコの頭に直接思念を飛ばしたのだ。

「ジンケなの?」ヨリコは聞く。

 ーーそうだよ。

 ジンケと思しき霊は言った。言われてみれば確かにジンケだが、何かが違う。そう思えば何もかもがジンケではない。だけど、ジンケに限りなく近いのだと感じる。とても奇妙だ。感覚が戸惑う。未知の更に上を行く未知に遭遇しているのだと理解するしかない。

 ーー言いたいことはわかる。

 ジンケは言った。

 ーー僕もまだ戸惑っている。僕自身、自分が自分だという実感があるとは思えない。それはきっと、僕が死にかけているからだ。向こう側の僕が消えそうだから、こっちの僕が濃くなる。だから今までできなかったことができるようになった。こんなふうに……。

 言い終えると同時に霊は完全に入室した。まるで奇術師のイリュージョンだった。氷の壁をすり抜ける。それも目の前で。個体と個体が混ざり合う様を惜しげもなく見せつける。限りなく物質に近いハードな霊体は、窓ガラスと融和し、そして今乖離した。結果、少女は少年と対峙する。

 ヨリコは急に恥ずかしくなった。深夜、同年の異性と自室に二人きりでいるのだ。たとえ相手が霊であろうとも、その存在がやけに生々しい。ひょっとしたら誰にでも見えるのではなかろうか。そうだ、ごく稀に存在する。霊界の常識を超えた霊が。それは決まって不特定多数に目撃される。歴史に名を刻む数多の超常現象としてーー。

 ーーこんなこともできる。

 ジンケは言った。そして後ろ手で窓のロックを解除した。乾いた金属音が少年の微笑と重なる。次に窓が開いて、冷たい風が入ってきた。

 もし、少年の姿が見えなかったら? これは言うまでもなく霊現象だ。ポルターガイスト……。それを起こせる霊は少ない。霊の中でも上位な存在。物理干渉を引き起こせる精霊。こちらの世界で言うところの、奇跡だ。

「寒いわ、締めてくれる?」ヨリコは言った。

 霊は再びポルターガイストを起こし、窓を閉めた。

「やるじゃない」ヨリコは言った。「それで、死にかけているってどういうこと?」

 ーーショートしたんだ。あいつに会って、接触した。触れば何か探れるかもしれないと思った。だけど、逆にこのざまさ。戻れなくなっちゃった……。

「だけど今のジンケ……強そう」

 ーー霊としてはね。でもこれだけでは何もできない。あいつに接触してそれだけはわかったんだ。僕らはとことん無力だ。だから、あの人に会わなくてはいけない。ねえ、教えて欲しい。あの人は誰なのか。そしてどこにいるのかーー。

 そこまで言ってジンケは妙なものを感じた。何かが部屋の中にいる。いや、いるというより残り香のように強い気配がする。気配だけだ。気配を残して行った者はすでにいない。そこまでは霊的な直感で理解した。ここからはサーチ。その強い気配の在りかを知る。

「ねえ、どうしたのーー」

 ヨリコの声を無視してジンケは移動する。音もなく、だが確かな足取りできっかり大股三歩で目的の位置へ到達。ーーここだ。残り香はこの中にある。空気で中和されることなく、固形物のように留まっている。

「ちょっーー」たまらずヨリコが駆け寄る。

 ジンケは開けた。クローゼット。女子の自室のクローゼットが自動的に開いた。しつこいようだがこれもいわゆるポルターガイスト。

 赤いロボットーー。クローゼットの中、かくれんぼをしてそのまま寝入ってしまったような姿勢でうずくまるものは、一年前にジンケ本人の手によって製作された赤いロボットであった。

 ーーどうして……。ジンケは言った。

「拾ったの」ヨリコが答えた。

 ーーどこで? 僕は捨てた。バラバラにして捨てたはずだ。

「ごみ処理場。電話して取って置いてもらったの」

 ーーどうしてそんなこと?

「あの人の指示よ」

 ーーあの人!? 声を荒げそうになると同時に、気味が悪いほどの静寂がジンケの心を支配した。わかったような気がする。僕が赤いロボットを作った理由。いまだイヌ科獣族のマーキングよろしく残留する気配。これは媒介なのだ。霊を留めるための容れ物。純度の高い銅のようなもの。ここに誰かがいた。誰かというのは霊、それも気配から察するに相当に強力な霊だ。

「あたしたちの味方であることは間違いないわ」ヨリコは続けた。「だけど今はまだ言えない。それもあの人の指示で、時が来るまでは言ってはいけないの。だいじょうぶよ。ちゃんとわかる時が来るから。あたしはそう思っているの。だから、まあ、座ってーー」

 ーー君は知ってる。だけど僕は知らない。このことが僕は不満だ。

 ジンケは言った。ヨリコが用意した椅子は古い揺り椅子だった。西洋の骨董品だと見て取れる。とても座ってみたくなった。アンティークが霊にとって心地良いものだとしても、それほど不思議ではない。むしろ組み合わせとしては好ましいと言えそうだ。だが理由がない。遺物と霊との関連性、その方程式のようなものがきっとあるはずだ。座ればそれが理解できる。あわよくば証明できる可能性もある。とても魅力的だ。時の経過が、霊の存在理由を強化してくれるかもしれない。だけどジンケは座らない。この話に決着がつくまで、断固拒否する。

「電気は小さくていいでしょ」ヨリコはシェードのランプを取り出す。これもまた年代品だ。普段は使っていないようで、大事そうに木箱から取り出す。まさかと思ったが光源はロウソクだ。徹底している。霊の扱いをわかっている。これもあの人の指示なのか? とにかく霊であるジンケは、魂が着実に安らぐのを実感した。

 ーーでも、僕はあの人のことを何も知らない。

 魂の懐柔に必死で抵抗しながらジンケは言った。

「まあ聞いて」ヨリコは言う。「知らないってことが知ることを上回ることもあるってことよ。これ、あの人の受け売りだからあたしもいまいちわかってないけど、とにかくこんな風に言ってたわ。『彼は、誰もが知っていることを知らないが、誰もが知らないことを知り得る者だ』とね。きっと、何でも知っているより、大事なことを一つだけ知っていることの方が良い、みたいなことじゃない?」

 ーーなんか、バカにされているみたいだ。

「違うわ。きっとね、誰もが到達できない場所に、唯一手が届く存在だってことよ。それって、確かにバカにしかできないのかもしれない。だって、世の中の偉人天才ってどこか狂ってるでしょ。じゃなきゃ無理なのよ。何でも知って、何でもわかってたら一つのことに集中できないじゃない。現にさ、ジンケはこうやって幽体離脱なんてことやっちゃってるじゃない。これってよくよく考えたらありえないことだわ」

 ーー確かに。そうかもしれない。

「あたしみたいに早い段階であの人と関わってしまえば、そこで成長が止まってしまうのよ。わからないことは聞けばいいって考えちゃう。だから、ある意味師匠の存在って問題なのよね。だけど正直、ジンケの場合師匠がいようがいまいが関係ないのよ。あなたひねくれてるもの。自分では素直だと思っているんでしょうけど、相当ねじれてるわ。だからこそありえないことをやってのけるの。あの人はその邪魔をしたくないの。あなたが一人ぼっちで伸び伸びとできる環境を壊したくないの」

 そんな環境、欲しいと思ったことは一度もない。声には出さないが、ジンケは強く思う。

「答えを知ってしまうと、一気に冷めちゃうタイプでしょ?」

 ーーまあね。確かにそうだね。

「だから知らないままでいようとする」

 ーーテストの答え合わせには興味がない。

「それってちょっと冷酷よね」

 しんとする。元々音などしていないが、ランプの影さえ静かになる。

「だから、まだいいのよ、あの人のことは。その時が来るまでね」

 ーーあれのことは? 教えてくれてもいいだろう?

 ジンケはクローゼットの中の赤いロボットを指した。

「もう予想ついてるんでしょうけど」ヨリコは言う。「あの人があれの中に入るのよ。いつもじゃないわ。調子が悪い時にね。あの人、時々とても薄くなるの。そういう時にはあれが便利なんだって。宇宙服みたいなものだって言ってた。こっちに出てくるのが、すごく楽になるそうよ」

 ーー僕、そんなつもりで作ったわけじゃない……。

「わかってる。だからジンケは知らない方が良いのよ」

 悲しいよ。そうジンケは思った。それではまるで、珍味だからと言って唾液で固めた巣を奪われるアナツバメではないか。独特の風味が生まれるからと言って排泄物の中から未消化のコーヒー豆を採取されるジャコウネコではないか。それではまるで、僕自身の笑ったり怒ったりする感情的な面にはには誰も興味がないようではないか……。

 ーーじゃあ僕の知ってることを話すとするよ。君の言い分だと、僕は知ったことを全部吐き出して忘れてしまった方が得策みたいだしーー。

 ジンケは三日前の事件のこと。今日(日付としては昨日になるが)の夕方、瞑想中に船着場で体験したこと。付随して水色の子どもという存在のこと。そこに三人の少年がいて、彼らと一緒に水色の子どもと対決したこと。彼らはよく知った存在であるが、あくまで観念的なものなので確かなことは言えないということ。自分は水色の子どもに接触した時点で意識を失っており、その後の彼らのことはわからないとのこと。今も彼らのことが心配でならないとのこと、を話して聞かせた。

「その三人って本当にあいつらのことなの?」ヨリコが聞いた。

 ーーうん。でもこの目で見たわけではない。僕が瞑想している時はまた別の感覚なんだ。幽体離脱とは全く別のね。感覚は全て消える。自分が空気に溶けてしまったみたいで、心がうんと広くなって、地球上の全て、いや宇宙そのものとつながる感じ。だから、三人を見たわけではない。彼らの本質に触れたんだ。それで彼らだとわかった。

「すごいのね。私もやってみたいな」

 ーー練習すればいいよ。

「そうね」ヨリコの目に悲しい色がよぎった。みんながみんな、あなたのようにできるわけではない。そう物語るような目だった。

 ーーあの人は何て言ってる? 次の指示は? それくらいあるでしょ? これから僕らはどう動くべきか、いや待って……僕ら? いや、そもそも僕に何ができるって言うの? こんな体だし。多分、ヨリコ以外には見ることすらできないんだろうし……。そうだ、いっそ警察にーー。

「とは思っていないでしょ?」ヨリコは言う。「弱気にならないで。あなたとあの人の考えは同じだと思っていいわ。むしろあなたの閃きをあの人は優先する。それだけは言えるのよ。とにかくこれは警察とかの手に負える問題じゃない。何か手があるとしたら、それは私たちなの。私たちに降りかかった火の粉は、私たちで払うのよ」ランプの揺れる灯の中、ヨリコの表情が流転する。今までは毅然とした大人の顔だったが、突然今にも泣きそうな幼児の顔をする。しかし本当に泣くわけではなく、むしろ声に微笑を含ませながら続ける。「あたしは役割を見つけたの。あの人との橋渡し。通訳とまで望まない。港のようなもの。あの人がこちらの世界と接点を持とうとする時に、どうしてかあたしを通過するの。その方が塩梅がいいみたい。塩梅って言うのよ、あの人、おかしいでしょ。きっと、思ってるよりも年上なのね。だから、あたしはあたしの役割をこなす。それ以上のことは考えない。他のメンバーに全面的に委託するわ」

 ーーじゃあ、僕はどうすればいい? こんな状態だよ。病院で寝てる僕はそりゃあひどいもんさ。お父さんが横で寝てるんだ。ずっと心配してるんだ。まったくひどいダメージだよ。こんな状態じゃ戦線離脱は当然だろう? あの人だって内心焦ってるはずだよ! こんなの失敗じゃないか! 仕切り直してくれなきゃ僕は無理だ!

「考えるの」ヨリコは鞭を打つように言った。「得意でしょ? 一人で考えるの。いい? ジンケらしくコツコツ考えて。どんな状態でもジンケはジンケよ。今のあなたはジンケらしくない。珍しく戸惑っている。だけどだいじょうぶ。あたしがいる。あたしにはちゃんと視えている。いい? こんなに美しい霊は視たことないんだから。あなたとても輝いているわ。それにね、あの人はちゃんとあなたを気にかけてる。悲劇のヒーローを気取らないで。ある意味、とても過保護なんだから」

 お母さん! 一瞬そう思った。そうであって欲しいと願った。しかしどうも印象が噛み合わない。もちろんジンケは母親の記憶がほぼないに等しいが、夢の中の現実で出会ったあの人は、母親というよりは、何か外来的な親切心で構築されているようなエネルギーだった。イメージとしては無償の愛を享受する隣人。まるで友好的な宇宙人のような言い方だが、あながち外れてはいないのかもしれない。こうなれば何でもありだ。とにかく、あの人から母性を感じなかったのは、むごいようだが事実だった。

 ーーサイン……。

 その言葉に含まれる意味を理解するよりも先に、まるで英語が母国語であるかのような欧米的思考から、その言葉が口を突いて出た。前兆である。そして未知。未知からのメッセージ。コンタクト。それらをひっくるめてサインという単語に凝縮できる気がする。何かあったはずだ。未知からのサインが。霊的な世界にどっぷり浸かったジンケ少年ですら不可解に思える何かが……。

 風が吹いた。閉め切った室内で、である。ありえない風が窓に向かって一直線に吹き抜けた。ランプシェードの中のロウソクも消え、獣脂の焦げるような匂いが立った。ヨリコの前から霊は消えていた。なんて霊らしい去り方なのだろう。まさに、どろんだ。ひゅーどろどろだ。これだから本当に視てしまった者も、何かの間違い、白昼夢や幻覚の類としてなかったものにしてしまうのだ。まったく、霊というのは総じてせっかち。そして自己中心的。扱いづらいことこの上なし。でもいいなぁ。一度でいいからあたしも霊になってみたい。もちろん死ぬ前。死んでから霊になるなんて最悪。そんなのただのバッドエンド。本当にジンケって、うらやましい……。

 ヨリコはしばらく窓の外の透き通った夜空を見つめていたが、やがて寒気に肩を震わせベッドに入った。窓のカーテンは開けたままだった。月明かりが肌をチクチクと刺したが、眠りはすぐに訪れた。たっぷりと、翌日の正午過ぎまで泥のように眠った。

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