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18/19

18 召喚術で

 今後の計画を立てる。密かに行動し、砂竜を退治してしまおうと話し合いで決めた。もちろん黄金竜の件は民衆に伏せて。


 格好つけて一緒に退治しようと言ったが、こっそり我々だけで倒すのもありと意見を出す。だが王子はい、外部の方が頑張ってくれているのに、きつい仕事を押し付け自分だけ悠々とするなんて出来ないと断った。


 ソンタが協力者を集め、砂竜討伐隊を結成。王都は王女とソンタに任せ我々は砂竜の討伐へ。住処の近くのオアシスに到着。物資を積み込み、いよいよ砂竜の住処へ。


「そろそろだ、皆気を引き締めてくれ」


 王子が皆を激励する。目的地に到着、皆緊張で会話がほぼないこともあり、辺りに不気味な静けさを感じる。作戦の実行を、まずは通常通りの「砂竜討伐作戦」を行なう。船員たちが大きな荷を運び出した。中には砂竜が食べると混乱し、共食いを起こす毒入の餌が。これを砂海に置き、後はしばらく放置する。船員が乗ると船は逃げるように毒の餌から離れる。


 少し離れたくらいで餌の近くで異変が。付近の砂が舞い上がる、砂竜だ。見た目は茶色で大きな蛇、胴回りが大きなサメほど、胴体が非常に長い、それが3匹。ファティマが緊張した声で俺に言う。


「私ではかないませんね」


 ファティマでも無理か。クリア後でもかなり鍛えないとダメそうだな。このまま毒の餌を食べれば問題なく終わりなのだが。当然そんなことはなく。


「出たぞ、黄金竜だ。で、でかい」


 黄金竜が現れた。緊張する船内。砂竜よりも二回りは大きいだろうか。黄金に輝く鱗を持ち、ひと目で砂竜とは違うことがわかる。黄金竜が動く。なんと尾で食料を吹き飛ばしてしまった。やはりダメか。


『グロォォォーーー!』


 黄金竜が地鳴りのような雄叫びを。すると船の進行方向上に砂竜が出現。潜ませていたのか? まさかここまで計算して? 


 船員さん達は慌てて転舵。いい腕だ。砂竜を足止めしてしまえばで問題なく逃げられそうだな。船から飛び降り、サンドデビルを合体能力召喚。


『ダークミスト』


 スキルを砂竜に放つ。地上から出ている砂竜の身体は吹き飛び、辺り一面が真っ黒に。能力は目潰しと極小ダメージだから、目潰しだけかなと思っていたが想像以上に威力が高く砂竜を倒してしまった。


 砂竜撃破を確認後こちらに船が戻ってきた。黄金竜を見る。身を引くと後ろの砂地に向かって飛び込み逃げ出した。


「黄金竜が敵わないとみて逃げ出した!?」


 ここで逃がすわけにはいかない。砂に潜られたら見つけるのに苦労するからな。しかも奴は賢い。俺を認識し逃げ続けるかも。そうなると最悪見つけられなくなる可能性がある。それだけは避けなくては。黄金竜に向かって大きく跳躍、空中でメガジェリーへ合体能力召喚。


『グゥーー!』

『グボーー!』


 砂竜が進路妨害を。勢いそのまま砂海に降り、移動しながら口を広げ触手の歯を発射。前方の砂竜に歯が突き刺さる。暴れる砂竜を構わずそのまま引きずりながら砂海を泳ぐ。歯を発射、黄金竜は必死に逃げるが俺の触手の歯が尾に突き刺さる。深く突き刺さっていき絶叫しながら砂から飛び出した。


『ライトニングトゥース』


 スキルを放つ。身体から電気が発せられ触手を通して歯に、そして黄金竜たちに電撃を浴びせた。


『グルルゥーー!』


 激しくのたうちまわりながら黄金竜は断末魔をあげる。口からは煙が。最後、大きく伸びをしたかと思うとそのまま大地に倒れる。倒したようだ。まわりの砂竜も事切れている。船に戻り乗船。船員たちは言葉にならないといった表情で俺を見る。


「この力で私を助けてくださったんですね」

「強いのはなんとなく感づいていたがまさかここまでとは」


 そうか、二人には見せたことなかったな。皆強いから力を見せる機会がなかった。二人に向かって微笑み、うなずく。


 今後のことを話し合う。黄金竜が居なくなったのだから毒の餌をここにおいて一旦退避することに。おっと、毒を置く前に、黄金竜をどうにかできないかな。毒を運んでいる船員たちを止め、死んでいる黄金竜に近づく。手の甲で黄金竜の鱗、皮を叩く。金属音がする。引っ張ってみる、ゴムのように伸びる。これは素材としてつかえそうだ。このまま放っておくのはもったいないな。


 王子と相談して黄金竜の死体は俺がもらうことに。ところで一般的に加工は可能なのか。試してみるか。


「ファティマ、斬ってみてくれ」


 黄金竜の前に立ち、鱗に向かって剣を薙ぎ払った。しかし弾かれる。今度は私がとクリスが力で千切ろうと傷がついているところに手を突っ込み、力を入れた。だが、黄金竜の皮はびくともしない。この二人で傷をつけることが出来ないとなると皮の加工は難しいかもしれない。まあそれでも貴重な品だ、いただこうか。


 肉と皮は簡単にはがせるようだ。ダナが実演してみせた。この肉は食べられるのかな。近くの魔物に肉を与えてみる。食べた瞬間に即死した。かなり毒性が強そうだ。食料としては使えないが他に使い道はあるかもな。全部は持っていかず肉は少し持っていくことに。骨も少し持っていくか。頭部を解体。角、髭等貴重な部位を収集。

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