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11 マンドラゴラ

 その日の夜、食事をとりながら皆と会話を。にぎやかでいいね。自分のことを話すクリス。怪力のフォースドラゴンの子孫。怪力だがドラゴン族では珍しく飛べない、翼のない種族。力は鍛えたからだと思っていたが話からして遺伝子的な強さのようだな。


 後ろを向き、急に上着を脱ぎ背中を見せるクリス。焦るダナ、困った表情をして顔はそらしているが実際はガン見の俺。家族と映画を見ていてちょっとエッチな場面になり気まずいアレな状態に。翼のように見える痣がある。フォースドラゴンの子孫特有の痣だとか。


 楽しい時間が過ぎていく。食後、クリスが行き先について提案を。


「この近くにマンドラゴラを収穫している村があるんだ。行ってみないか」


 錬金術の素材として重宝されるマンドラゴラ。採れる場所が限られていて自生しているのは非常に珍しいのだとか。クリスがここに居たのもそちらに向かっているからとの話だった。そういうことならとその村へ向かうことに。移動しながら何匹か魔物を狩った後に、クリスが驚きながら話を。


「へぇ、魔界でも私より強いやつなんて指折り数えるほどだったのに。まさかこんなところに、しかも二人もいるとは」


 単純な強さ順はファティマ、クリス、ダナかな。それから力はクリス、速さはダナかな。俺はまあ、反則みたいなものだから。


 遠くに目的の村が見えてきた。移動途中、大きな葉を2つだがある植物をみつける。マンドラゴラだ。気をつけて進もうと周りを見回したとき、異変に気がついた。マンドラゴラが多すぎる。村を囲むように大量のマンドラゴラが生えていた。


 クリスの話では普通はここまで増える前にとってしまうらしいのだが。マンドラゴラには触れないように村の中へ。人はいるようだ。気になって調査していると村長さんが詳しいとの情報を手に入れた。村長さん宅へ向かい話を聞くことに。


「収穫してくれていた人が亡くなってね。かわりの人を探してはいるんだがなかなか見つからなくて」


 採っていた人が寿命で亡くなり、困っていた模様。このままいくと最悪村を放棄しなくてはならないのだとか。収穫法を聞いてみる。やり方は自体は簡単、ただ抜くだけ。難しいのは条件で、耳が全く聞こえない人でないと即死するのだとか。詰め物をするくらいではダメ。少しでも聞こえてしまうと死んでしまう。


 俺ならなんとかなりそうだ。全く聞こえなければいいんですね? と念を押し聞く。うなずく村長。クリスもマンドラゴラ採りは有名でどこもその条件だけと話す。なら大丈夫だな。俺がやりましょうと村長に告げる。驚く村長と3人。無理しなくてもとダナが言う。大丈夫だよと返す。


「なにか手があるようだね。お願いする」


 村長もかなり困っていたのだろう、俺の提案をすぐに受け入れた。

 翌朝、俺以外村から出る。お昼ぐらいから収穫開始。難しいことはなにもない。オプションから音関連を出しミュートに設定。これですべての音が俺には届かなくなった。


 まずは一本目。マンドラゴラを引き抜くと人形の根っこが現れ、大きな叫び声を発した。まあ聞こえないから多分発しただけれども。叫び終わると体をくたりとさせ全く動かなくなった。俺の体に異変はない、うん、問題ない。


 一応近くに人が居ないか警戒しながらマンドラゴラをとり続ける俺。もう少しで終わりというところで葉の色が違うマンドラゴラを発見。あー、こいつはもしかして召喚獣の。初出は3だったな。同じようにミュートして採らないとゲームオーバーだ。特殊すぎる故か、人気が出て4にも出ていたな。葉の見た目は3、4と全く同じ。今回も3、4のマンドラゴラと同じ抜き取り方で大丈夫そうかな。


 引き抜きに挑戦。一回り、二回りは大きな根が現れ同じように叫ぶ。叫び終わっても元気なままで、腕を組みじっくり俺を観察しだした。うなずくと満面の笑みを浮かべ地面に下ろすよう要求。下に降ろすと地面に文字を書き始めた。俺と契約する? と地面に書くマンドラゴラ。俺は「する」と書き、契約書を取り出し契約。


『キラールーツだ。よろしくな』


 召喚獣キラールーツを仲間にした! キラールーツは特殊な召喚獣で、召喚後、引き抜く動作がおこなわれる場所に設置でき、引き抜いた者を殺す能力を持っている。その際に葉の部分が特定の物に変化する。例えば人参に紛れた場合、葉の部分が人参の葉になる。そして引き抜いた者は死亡。ただ召喚獣には距離制限がある。俺もその近くに居なくてはならない。強力だが使い道は限られるであろう召喚獣だ。


 予定分を引き抜き、村へ戻って一休み。休憩後、外へ出てマンドラゴラを倉庫へ運ぶ作業を。次の日、引き抜いたマンドラゴラを見て村長は大喜び。報酬としてお金と乾燥マンドラゴラを頂いた。

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