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試作品

海さんが 作った塀を登る為の 道具は 巧妙で さすが海さんだと 尊敬を通り越して 崇拝の域で......

塀を登る道具は 安定を保つ為に 肩から腰に掛けて 設置するようになっていた。

腰の左右に スイッチが 2個づつ付き 左右の1つは ワイヤーに 特殊な装置......と言うべきなのか 塀に突き刺さる衝撃で その装置から 金具か何かが出て 固定される仕組みになっているらしい

ワイヤーが 腰の左右から 上に向かって 発射されるので 安定も保てる

後は、左右のもう1つの スイッチを押せば ワイヤーを巻き上げ 上へ進む事ができる それに伴い 体感を鍛えないと バランスを崩し 上に進むまでに 絶えれないらしい......


そして、海さんは 僕の為に 僕専用の物を作ってくれた。

僕の腕がない事を 考慮して できるだけ バランスが取れるように 腕のない分の重さと 僕の場合は ワイヤーは1つ 皆より少し太めで スイッチは左に2つ

そして、海さんが言うには 僕のは この試作品を試した後 更に改良する必要があると言っていた。


それは、塀の上までいけても 越える事ができないからだ......片腕だけで体重と衝撃を支え 更に 塀を越えられる力が 残されているか

今の段階では 確認できていなかった為だった。


いよいよ テスト開始

初めは 塀の半分の 高さのビルから挑戦する事に


最初に リョウさんが 挑戦

リョウさんは 少し上体を反り 左右の スイッチを同時に押した。

思った以上に ワイヤーが発射される衝撃は強く リョウさんは 両足で体のバランスを 取るのに少し苦戦してたけど さすが リョウさん 立て直しも早く ワイヤーの巻き上げ スイッチの入れる タイミングもよく

難なく リョウさんは クリアできた。

次に ユミとサヤカが 挑戦

サヤカは ユミと 一緒だった事で 緊張せず 上手くクリアできた。

ユミは 何をやっても 凄く......カッコよかった。


次にシン

シンは 運動神経もよく 身軽ですんなり クリアできた。

最後に僕の番に......皆のクリアする姿を見て 少し緊張するのを感じながら 呼吸を整え スイッチを押した......

僕の体が 物凄い勢いで 持っていかれる衝撃を 耐えるのに まず力を奪われ ワイヤー戻しの スイッチを押した瞬間 片手でワイヤーを掴む前に

ワイヤーの巻き上げが 一気に始まり体のバランスが崩れてしまった....


僕の体がほぼ横に バランスもとれずビルの壁に 小刻みに激突し 痛みより 体勢を整えるのに 必死だった。

ワイヤーを掴めても 巻き上げのスピードに 腕が悲鳴をあげ初め 僕は無意識に 両足を壁につけ 壁を走るように バランスをとった......巻き上げが 終わる頃には 全体力を使いきり ビルを越えるまでの 力はなく リョウさんの 差し出す両腕に 身を預けた。


海さんが 言うように 僕のハンデが体に こんなにも 負担がかかるんだと 僕自身 ようやく気づき 実感させられた。






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