絶望
僕が シンとサヤカを レインボーシティに 送り届け 戻ってきた時には
海さんは 微かに息のある状態だった......
今、僕を囲む 討伐部隊にやられたのか......そう思った瞬間
何故か 僕の中の 恐怖 焦りが...無くなり 海さんの微かに動く 唇に耳を預けた...数秒の時が 止まるように
「に...にげろ...」
その言葉が 僕のリミッターを ぶっちぎった......
「ウター!」
僕の声と共に ウタが 討伐隊員を一人 二人と空に打ち上げ...地に叩きつけた うめき声と罵声 発狂が入り交じり
銃声の音が こだまする中
僕は......忍ばせていたバタフライナイフで 討伐隊員の首を......
動脈から吹き上がる血を 顔面に浴びながら 僕は......次々と 容赦なく 殺した......躊躇なく
僕とウタの周りには 討伐隊員 数名の死体が 転がっていた......
僕は 微かな息のある 海さんを ウタに乗せベルトで固定させ
ウタに海さんを レインボーシティまで連れて言ってくれと頼んだ...
僕の背後に迫る 討伐隊員 ウタに
「いけ!」
ウタは 戸惑う事なく 走り出した。
頼むと胸で思い 振り向き様に 回し蹴りで 討伐隊員の顎を砕いた......
死体の側にある 銃をとり乱射 崩れ落ちる討伐隊員
血の匂いで 噎せかえる 戦場のような光景が......僕を突き動かす
それも もう長くは続けられないだろう...
その瞬間 僕の左腕が激しく燃えるような衝撃が走る 一瞬体のバランスが崩れた 振り向くと 刀を持った討伐隊員......
それと同時に 重い音が 足元から聞こえた......
足元に目をやると 僕の左腕が落ちていた...
(あれ?...僕の腕?)
理解できない状況の中の 刀を振りかぶる討伐隊員の お腹を バタフライナイフで突き刺した。
それが最後の討伐隊員......
僕の視界も真っ暗に そして、記憶も......消えた。
第二章 終わり 次回第三章 目覚め




