外伝:ブレイドスターズ
外伝っす
ブレイドスターズ。
それらは過去に存在した探索者達のチームの話である。
「おい!ブレイド!なんで、この迷宮を選んだ!?」
「すまん、レリック!まさかこんなことになるとは!」
ブレイドスターズのリーダーのブレイドを筆頭に彼らは迷宮を探索していた。
ブレイド、レリック、ガードナー、イーニャ、スレイナの5人のチームである。
この頃はまだ、テンプレ的な戦闘方法、定跡、編成は決まってはいなかった。
剣士、プリースト、盾使い、弓使い、魔法使いの編成で組まれていた。
そして、彼らは大量のモンスターに追われていた。
「とりあえず、セーフティエリアに入ろう!!」
ブレイド達はなんとかセーフティエリアを見つけ、入ることに成功。
一見すると出る際にずっと待ち伏せされると厄介に見えるが、実際はそうはならない。
その理由は、モンスター達にも実は不利なことがある。
セーフティエリアにはモンスターが侵入出来ないだけで、中にいる探索者は中距離から遠距離が出来るような攻撃をし続ければモンスターはひたすら攻撃を受ける羽目になる。
では、入れないのならばモンスターもセーフティエリアへの中へ届く攻撃すればいいのでは?と。
残念ながら、モンスターの攻撃はセーフティエリアの中への攻撃は無効にされてしまうからだ。
更にそれだけではない。
他の探索者が来てセーフティエリアを目指して来て、中にいる探索者と手を組まれたら挟撃を食らって本当にどうしようもなくなる可能性もあるため、モンスターにとっては不利を押し付けられるのだ。
そのため、探索者達がセーフティエリアへ入った場合、素直にモンスター達は帰っていくのだ。
「危なかった。」
「ブレイド、頼むから無作為にスイッチを押すな!死ぬところだっただろ!」
「本当に申し訳ない。」
「これからどうする?この『竜人達の住処だった迷宮』は難易度高い。トラップを除いてもモンスターが素で強い。あいつらスキル関係なくステータス高いからこっちがゴリゴリ削られるしな。」
「そうだな、撤退するか。俺達ならクリア出来るかもしれないが、確率が低すぎる。こんな所で全滅するなら撤退する方がマシだな。何よりアイテムとかは良いもんある程度取れたしな。」
「帰りはどうする?」
「レリック、慌てるな。まずは休んでいこう。全員疲れてるだろうし、冷静じゃない状態で考えことや行動よりも休んでからの方がいい。」
「そうだな、休もう。」
ブレイド達は休息を取りながら、疑問に思ったことを話していた。
「しかし、いつも疑問に思うんだが∼セーフティエリアってHP、MP、SPが急速に回復していくよな。何でだろうな?」
「わからんけど、そういうほうが好都合なんじゃねぇか?迷宮の主も早く出ていって欲しいんじゃねぇか?」
「それを言い出したら、セーフティエリアが何であるんだよって話。」
「多分だが、利益のためじゃねぇかな?」
「利益?」
「そうだ。例えで聞くが、セーフティエリアのない迷宮とセーフティエリアのある迷宮、お前はどっちに入りたい?」
レリックは当然だと言わんばかりの顔で答える。
「それはセーフティエリアのある迷宮だ。」
「だろ?そうすると入場数が増えるわけだ。そして、迷宮の主が迷宮で利益になることってなんだと思う?」
「さぁな…考えたこともないな。」
「推測だが、探索者そのものじゃねぇかな。探索者の装備、あとは探索者の肉体とかじゃないか。」
「どういうことだ?」
「探索者が死亡時に装備を失われるだろ?それがリソースになり、で死んでる間に肉体もなくなるだろ?そういうのも含めて利益なんだろ。」
レリックは納得したような表情で頷く。
「それはあるかもな。もしかして、負の感情とかもそうなのかもな。」
「分からんけど、あり得る話ではあるな。そう考えたら探索者そのものがリソースになってるんじゃね?俺達にはまだ理解できてないだけで、自分で言ってた入場数を稼ぐ理由にも紐づくな。」
レリックとブレイドの話は休憩が終わるまで続くのであった。




