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母さんが別居?

「スーザン、ダンジョンの利用状況はどうだ?」


「アオイ様、おはよ。。。 いたたたあああああ!」


「ん? あっ! 鑑定眼鏡で俺を覗いちゃダメだぞ。俺と話すときは眼鏡を外すんだ。すまん、説明するのを忘れていたよ。俺には秘密が多いだろ? だからこっそりステータスを覗こうとすると頭が痛くなるようにしているんだよ。」


「ひどいですぅ。頭がパックリ割れるかと思いましたよ。」


「それで話を戻すがみんな使っているのか?」


「はい、特に門番さんたちが入れ替わりでやってきますね。そうだ。子供たちから武器を貸してほしいと言われたのですがお願いできますか?」


「そういえば、子供たちが魔物を狩る武器を持っているはずが無かったな。それじゃ、ダンジョンで戦えないな。すぐにマリーに武器と防具を作らせるよ。」


「それに門番さんたちから買い取ったお肉を食堂に回しても良いでしょうか?」


「構わんぞ。もし、資金が足りなくなってきたら姉さまに伝えてくれ。」


「わかりました。」


「メイプル、子供たちが無茶な魔物を要求したら拒否してくれ。」


「わかってるよ。任せといて。」


ヤギのエサやりを手伝っているマリーの元に向かった。


「マリー、子供たちがダンジョンで使うための武器と防具を作ってくれないか。重装、軽装、ローブと武器各種よろしくね。」


「わかりました。Roomの仕事場にしばらく篭りますね。」


夕方にはすべて揃った。

防具にはサイズ自動調整を付与し、アイテムコピーで10着ずつ増やした。

武器も同じく10本ずつ増やした。

これはレンタル装備としてスーザンに管理してもらう。

そして、小屋にはシャワールームではなく、クリーンルームを設置した。

魔物の血で汚れても小部屋に入ればクリーンの魔法がかかり綺麗になるというものだ。

一緒にレンタル装備も綺麗になる。

血だらけで帰ったら孤児院が汚れるからね。

必ずクリーンルームに入ることを義務付けた。


Roomに戻ると今生の別れをしたはずの母さんとソフィアがいた。


「お帰りなさい、アオイ。お邪魔してるわね。」


「え? なんで母さんが居るのですか?」


「マリーさんにつなげてもらったからよ。だってお風呂に入りたかったのよ。」


実は最近気づいたのだがRoomの出口ドアにはつなげたい場所を考えながら開けるとゲートのようにつながるらしい。

それで、念話でマリーにそのことを聞いた母さんはつなげてもらって風呂を楽しんだというわけだ。


「マリー、母さんをあまり甘やかすなよ。」


「そんな冷たいこと言わないでよ。ねっ、アオイちゃん。」


「・・・。 でも、ソフィアはいつでも来ていいからね。」


無言でプイってされたよ。

かわいいから許す。

そして、母さんは拗ねていた。


「ねえ。アオイ。エミリーが住んでる家にはここと同じようなお風呂とトイレがあるって聞いたのだけれど、なんで実家には置いてくれないのかしら?」


「それは父さんがいるからですよ。絶対父さんは周りに自慢するでしょ?」


「確かにそうね。ねえ、ソフィア。私たちもこっちで暮らすのはどうかしら? 一緒にエミリーの家で暮らさない?」


「私は構いません。マリーさんとずっと一緒に居たいです。」


「じゃあ、明日モーリスに別居の話をしてみるわ。エミリーの手伝いをするとでも言っておきましょう。でも、4週間かけてくるのは嫌だからアオイが迎えに来てちょうだい。」


「わかりましたよ。途中で忘れ物を思い出して俺だけ引き返したってことにしますよ。」


「私の専属メイドのベルとソフィアの専属メイドのララも連れて行くわね。」


「ちゃんと秘密厳守を徹底してくださいね。」


「わかっているわよ。」


ベルさんはエルフ、ララさんは兎獣人だ。

そして、念話で姉さまに状況を説明した。


『わかったわ。もう母さんったら。まさか離婚とかにならないわよね? あの父様ならそこまで考えないか。リサにも言っておくわね。おやすみ。』


「姉さまの許可もとりました。離婚にならないように気を付けてねと言ってましたよ。」


「大丈夫よ。まだ愛されてるから。え? 大丈夫よね? 何? その2人の不安そうな顔は。心配になるじゃない。」


姉さまの言う通り、あの脳筋な父さんだから離れて暮らすことになったとしてもそこまで考えないだろう。


翌日、話がついたそうで母さんから迎えに来いと連絡が来た。

仕方なく忘れ物を取りに帰った態で実家に戻った。


「父さん、恥ずかしながら戻って参りました。忘れ物を持ってまた向かいます。」


「ちょうど良かった。マーガレットとソフィアが王都に向かうのでついでに護衛してくれ。」


「わかりました。では、母さんを連れて行きますね。」


馬車を出して、母さんとソフィア、そして専属メイド2人を乗せて出発した。

30分ほど走ったあと、RoomキーでRoomを起動した。


「ベルさんとララさんも入ってください。俺のスキルで作った部屋なので内緒ですからね。」


Roomの中には全員勢ぞろいで待っていた。

ゲートではなくRoomを起動したのは、Room経由だと俺の魔力を使わないからだ。

ゲートを使うと魔力枯渇で1日何もできなくなっちゃうからね。


「え? メアリー? どうして、ここに? 王都に居るはずよね?」


「ベルさん、ここは俺のスキルで作った亜空間の別世界なのです。王都であろうが、離れ小島であろうが同じ部屋につながるのですよ。そして、このドアを開けるともう王都です。」


「ええ? 4週間はかかる距離を一瞬で行けるのですか?」


「だから、秘密にしてほしいのです。これが知られてしまうと大変なことになってしまいますからね。」


「わかりました。奥様から厳守するように言われたことが理解できました。」


「ララさんもお願いしますね。」


「わかったピョン。」


「普段はピョンって語尾つけていませんよね?」


「驚いて動揺しているのでふざけてしまいました。ごめんなさい。でも、かわいいかなと思ったのですが滑ってしまったみたいです。」


まあ、かわいいんだけどね。

でも、俺は知っているんだ。

ララさんの尻尾は丸くてフワフワしていることを。

一度触らせてほしいのだが、触ったことがバレるとソフィアに嫌われそうで怖くて言えない。


「アオイ様、私も隠し事をしたくないので今日は言わせてもらいます。私のお尻をジロジロ見るのはやめてくださいね。」


気付かれていたのか!

でも違うんだ。

お尻じゃなく、尻尾なんだ!

ソフィアの冷たい視線が痛いです。


本日、母さんとソフィア、ベルさんとララさんがアオイ村村民となった。


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