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産まれたばかりのダンジョン

洞窟の入り口に来た。


「ここですか? ただの洞窟のようですが?」


「いやいや、魔力が漏れているでしょ。ちゃんと魔力を感じなよ。」


結構鈍感なマリーだった。


「それじゃ、入るよ。」


中に入ると真っ暗だった。

ライトを唱え、明かりを確保し進んでいく。

スライムが居た。

突き刺すと地面に吸い込まれ消えていった。

やはりダンジョンで間違いない。

さらに進むとコウモリやラットが現れた。

初級ランクの魔物ばかりだ。

最奥まで進むと扉があった。


「ボス部屋か? 階層ごとにボスがいるタイプなのかな?」


扉を開くとブツブツ呟きながら何かを操作している少女が居た。


「え?! えええええ! なんでもう入ってきているのですか。まだ準備中ですよ!」


「誰? 何してるの?」


「誰?はこっちのセリフですよ。私はここのダンジョンマスターで、今ダンジョンのオープン準備をしていたところですよ。なんでもう入ってきているんですか。入り口は隠してあったでしょ!」


ああ、俺が開墾で農地を広げたおかげで、隠していた入り口が露出してしまったわけか。

それは済まないことをしたな。


「準備中だったのか。済まなかったね。とりあえず、君がボスで君を倒せばいいのかな?」


「え? マジで言ってます? 私を倒す気ですか? 産まれたばかりのか弱い幼女を殺す気ですか? 血も涙もない人ですか?」


「君次第かな? 協力関係になれるんだったら倒さないよ。」


「協力いたしますから、殺さないでください。」


「わかった。俺はアオイだ。君の名は?」


「私はダンジョンマスターのメイプルです。よろしくお願いします。」


「俺からの要求はここを初心者用ダンジョンにしてほしい。この土地には孤児を守るための施設と農地を作りたいんだ。そこに巨悪なダンジョンがあったら危ないだろ? 子供たちのレベアップのために使わせてもらいたいんだ。」


「私としてはおいしくない条件なのですが、殺されたり、潰されたりするよりはマシです。協力しましょう。まあ、難関ダンジョンなんて私の能力で作れるか怪しいですしね。子供たちの相手をしていた方が楽しそうです。」


「致命傷のダメージを受けたら入り口に戻す仕様にできるかい?」


「可能、不可能で言えば可能です。ただ、DPダンジョンポイントがたくさん必要なのです。冒険者がたくさん入場してくれればすぐ溜まりますが、人気が無いと難しいですよね。高レベルの冒険者であればあるほど溜まります。でも、高難易度のダンジョンじゃないと高レベルの冒険者は来ないですよね。だから難しいのですよ。」


「なら、そこそこ溜まったんじゃないか? 俺たち結構ステータス高いぞ。」


「そんなはずが。って、なんでこんなに溜まっているんですか。まだオープンしていないのに。えっと、設定可能のようです。」


ダンジョンマスターのメイプルと協力関係を結んだ。




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