褒美?
「メアリー、美咲、マリー。ちょっと大切な話があるから集まってくれ。」
家に帰り早速3人を集めた。
「俺は、君たち3人と一生一緒に居たいと思っている。冒険もそうだが、私生活でもだ。ずっと俺のそばに居てくれないか? 俺の人生にはメアリー、美咲、マリーの3人とも必要なんだ。俺と結婚してほしい。」
「今更ですか。あなたのお世話は私にしかできないでしょ。」 >メアリー
「私はあなたに助けられ、あなたに出会えたことに感謝しています。これからもよろしくお願いします。」 >美咲
「仕方ないですね。一緒に居てあげますよ。」 >マリー
良かった。
3人ともOKをもらえた。
その後、誰が正妻かということで話し合いが持たれたようだ。
結果、一番年上のメアリーが正妻になるそうだ。
正式には父さんの許可をもらってからだが、婚約が成立した。
Roomを出ると母さんとソフィアが待っていた。
「メアリー、おめでとう。これからもアオイのことよろしくね。美咲ちゃんもマリーちゃんも私の娘になるのね。ここだけの話だけど、ルーカスの婚約の時よりうれしいわ。」
「母さん、絶対ソニアさんの前で言ったらダメだからね。」
「仕方ないじゃない。ぶっちゃけ政略結婚なんだから。」
「ぶっちゃけすぎです!」
「マリーさん、おめでとう。マリーさんは私のお姉ちゃんになるんですよね? うれしいです。」
「そうよ。これからも仲良くしてね。」
ちっちゃなマリーとちっちゃなソフィアが抱き合ってキャッキャしている。
微笑ましいです。
俺にもその笑顔を向けてほしいです。
「俺に目標が出来たから聞いてほしい。俺は力が欲しい。戦闘力という意味じゃなく、政治的な意味でだ。そして、必要となるお金も欲しい。俺はスラムの子供たちのような親を亡くして路頭に迷ってしまった子供たちを助けたいんだ。着いてきてくれるかい?」
「「「はい」」」
「母さん、これからは嫌がらずに昨日みたいなパーティにも参加するようにするよ。よろしくね。」
「わかったわ。旦那様にも伝えておくわね。そういえば、カルロス兄さんがあなたの褒美に何がいいか悩んでいたわね。」
丁度ルーカス兄さんが帰ってきた。
「アオイ、明日謁見の間でお前に褒美が与えられることになった。王城に来るようにとの伝言だ。」
「わかりました。」
翌日、兄さんと母さんと一緒に王城の謁見の間に訪れた。
緊張しながら謁見の間の扉を開くと、正面に王と王妃様が座っていた。
王の隣には眼鏡をかけた宰相の人かな?が立っていた。
1段下がったところに大臣さんらしきお偉いさんが並んでいる。
その中にフルプレートメイルを装備した騎士やローブを着た魔導士さんたちも並んでいる。
緊張するなあ。
すると突然ローブを着た魔導士さんが「うぎゃあああ」と悲鳴を上げ転げ回った。
「おい、どうした。こんな時にふざけてるのか!」
「頭が割れる~。いたたたたあ。」
ああ、こっそり俺のステータスを覗いたな。
《レジスト》が発動したようだ。
「私のステータスをこっそり覗こうとするとそうなりますので気を付けてくださいね。」
これで誰も覗こうとしないだろう。
「アオイ、前へ。」
王の前に歩み出た。
「最果てのダンジョン攻略の褒美を与える。まず、爵位を与える。お前は今日から男爵だ。辺境伯の息子という肩書きではなく、男爵を名乗るように。領地を持つわけではないので自由にすると良い。それと報奨金として金貨1000枚を与える。他に望みはあるか?」
「私は親を失い路頭に迷っている子供たちを救いたいと考えております。力を貸してください。」
「自分のことではなく、親の無い子供たちの心配か。よかろう。我にできることならなんだも協力してやるから相談するが良い。」
「ありがとうございます。それでは私が子供たちを助ける力が着くまでスラム街の子供たちを守っていただけませんか? 追い出すようなことはやめてくださいね。このままでは飢える子もいると思います。食事の支援もお願いします。」
「宰相、わかったな。お前に管理を任せるぞ。」
「了解しました。」
当面はこれで何とかなるだろう。
王城から戻った俺はそのまま冒険者ギルドへ向かった。
それからAランクの依頼をこなし、資金を稼いだ。
インベントリ内のタンスの肥やしになっていた素材やアイテムを売り払った。
冒険者ギルドではさばききれず、商業ギルドの方へも流した。
それでも余ってしまった。
俺はどれだけ溜め込んでいたのだろうか。
ダンジョンで無差別に壊滅させてたからなあ。
こんなに溜まっていたとは思っていなかったよ。
肉類はスラムでの炊き出しに使うことにして多少取っておいた。
「マリー、スラムに炊き出しに行くから大鍋を作ってくれ。」
「美咲、料理を頼むね。」
「メアリーは炊き出しに行く許可をもらってくれ。」
まずは食事の支援から始めようと思う。
そして、2週間が過ぎた。




