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54.「やっと、終わったぞ」

 

 

 

「………」



 俺は光となって消えていくサーベラを見送ると、ヘナヘナと地面に座り込んでしまった。

 力が抜けた手からは、槍がカランと音を立てて地面に落ちる。



「お、終わった。やっと、終わったぞ」



 トドメの一撃を入れる過程で、また削られてしまった体力ゲージを確認して、俺はライフポーションを飲む。

 相変わらず栄養ドリンク的な不味いわけではないけど、好き嫌いが別れそうな独特な味が口に広がっていく。



 ポォーーン! 



 ライフポーションを飲み終えるのと同じタイミングで、頭の中にアナウンスを知らせる音が響く。



「ドロップアイテムか。確かガルムさんの依頼には、サーベラの牙がいるんだよな。ちゃんと出たかな?」



 俺はちょっと心配しつつ今回の戦闘のドロップアイテムを確認してみた。

 もしこれでサーベラの牙が一本も出なかったら、その分戦う回数が増えてしまう。



「どれどれ」



【サーベラの毛】

 サーベラから採れる硬い毛。

 生産素材として使用出来る。



【サーベラの血】

 サーベラから採れる血。

 生産素材として使用出来る。



【サーベラの牙】×2

 サーベラから採れる牙。

 生産素材として使用出来る。


 このアイテムは武器としてそのまま装備することが出来る。

 


「おお! ちゃんとドロップしたぞ。よかったぁ」



 幸先がいいことに一度の戦闘でサーベラの牙が二本ドロップした。

 このまま上手く行けば、あと二回の戦闘で納品目標数である六本揃えることが出来る。



「それにしても、これってそのまま装備出来るのか」



 俺はアイテムの説明欄に書いてあった最後の一文を読む。

 そこには確かに“そのまま装備することが出来る”と書いてある。



 一体どんなものなのか気になった俺は、【初心者の槍】と今ドロップした【サーベラの牙】を交換してみる。

 ステータスから装備欄を開いて武器を交換すると、今までそこにあった槍が一瞬にして消え去り、俺の右手にはいつの間にか白い牙が出現していた。



「おー、これはまた、なんというか……牙、だな」



 右手に持たれた牙をいろんな角度から観察してみた。

 当たり前のことだが、それは牙以外の何物でもない。

 若干日本刀のような()りがあり、先端に行くほど細くなっていて軽くノックするように手の甲で叩いてみると、軽いにもかかわらずなかなかに硬い感触が返ってくる。

 これなら突き刺したり切り裂いたり出来ていたことに納得だ。



「これって分類的にはどんな武器になるんだろう? 剣か? でも突き刺すなら槍だけど、短すぎるよな。まあいいか」



 もう一度牙を観察してから俺は元通り槍を装備し直し、牙を所持品へとしまう。

 


「さーてと。残りも早く集めるか」



 サーベラの牙はあと四本必要だ。

 今度は採取は控えてサーベラだけを探そうと心に決め、俺は森の中を探索するため歩き出した。



 ………………。

 …………。

 ……。





 ――それから二時間ほどが経った。



「これでっ、トドメだ! 《二段突き》っ」



 ファイアアローの直撃を受けてサーベラが木の幹を蹴り損ない、手足をばたつかせながら地面へと落下してくる。

 その落下予測地点に先回りして、サーベラを迎え撃つ。

 俺が繰り出した《二段突き》はまるで吸い込まれるようにサーベラを貫いた。



「ふぅー。さすがに四度目にもなると慣れてくるのかな。今回は殆どダメージを受けなかったぞ」



 実は今倒したサーベラは四体目のサーベラだ。

 一体目のサーベラで痛い目にあったので立体機動対策のため、木々が密集して生えている場所には近づかないようにした。

 それだけでも随分戦いやすくなり、サーベラばかり相手にしていたため動きにも慣れたおかげもあって、苦戦らしい苦戦はあまりなかった。



 最初の戦闘ではサーベラの牙が二本ドロップしたので、上手く行けば三体倒せば目標本数が集まると期待したのだが、二体目に倒したサーベラからは一本、三体目からは二本ドロップした。

 二体目に倒した際に一本ではなく二本出ていたなら予定通り三体目で終わっていたのだが、残念なことに一本足りない。

 そのため残り一本を集めるために四体目と戦っていたというわけだ。



 ポォーーン。


 

 今し方倒したサーベラが光となって消え去ると、アナウンスを知らせる音がした。



「お願いします。どうか牙が二本出てますように」



 左手で拝みながらドロップアイテムを確認する。



【サーベラの毛皮】

 サーベラから採れる毛皮。

 生産素材として使用出来る。



【サーベラの血】

 サーベラから採れる血。

 生産素材として使用出来る。



【サーベラの牙】×2

 サーベラから採れる牙。

 生産素材として使用出来る。


 このアイテムは武器としてそのまま装備することが出来る。



「やったっ、二本出たぞ。これで目標本数達成だな」



 六本必要なところ合計で七本集めることが出来た。

 ちなみに今回集まったドロップアイテムは、全部合わせるとこんな具合に集まった。

 最初に森を調べていて見つけた【石ころ】は除く。



【サーベラの毛】×3



【サーベラの毛皮】×2



【サーベラの血】×4



【サーベラの牙】×7



 血と牙は毎回ドロップしたのだが、毛と毛皮はドロップしたりしなかったりすることがあった。

 これは必ずドロップする物とそうでない物の違いなのかもしれない。



「じゃあさっさとヴァイスに戻るとするか。ライフポーションとマナポーションも結構使っちゃったし、アイテムでも売ってお金作るか」



 サーベラと連戦していたので動きに慣れ、最後の方では余裕すらあったがそれでもポーションは使わされた。

 ライフポーション、マナポーション共にまだ僅かに在庫が残っているが、残りが心許ないので街に帰ったら補充しないといけないだろう。



 サーベラを探したり戦闘中に出鱈目に移動したが、森の出入口の場所はマップで確認済みだ。

 マップは街の中――中立地帯――以外では一度行ったことのある場所しか表示されない。

 まだ足を踏み入れたことのない場所は、マップを見ても未表示となっている。

 俺はナビ機能を使って目的地を森の出口に設定し、【早駆け】スキルを使って通常よりも速い速度で森の出口を目指し駆け出した。



「そういえば結構戦ったけどスキルに変化はなかったな。ロックベアーを倒した時は【槍】と【火魔法】のスキルに技が増えたのに」



 おそらくスキルの熟練度がまだ足りないのだろう。

 もっと強くなるためには積極的にモンスターと戦わないといけないな。



「ガルムさんからの指名依頼をこなしていくうちに、なにかスキルに変化があるといいな」



 そんなことを考えながら俺は森の中を駆けて行く。

 






 =====================

 以下、現状主人公が保有するスキル一覧です。

 =====================



【槍】

 槍を使った攻撃が可能になる。

 

《二段突き》 《大車輪》



【蹴撃】

 蹴り攻撃に補正が掛かる。

 

《前蹴り》



【火魔法】

 火属性の魔法が使えるようになる。


《ファイア》 《ファイアアロー》



【早駆け】

 スタミナを消費して通常よりも移動速度を上げることが出来る。

  


【身体能力上昇】

 アバターのステータスを微上昇させる。



【隠密】

 気配を絶ち、身を隠すことが出来る。 



【薬師】

 アイテムの生産、加工が出来る様になる。


《調合》

 


【幸運】

 ?????





ご覧頂きありがとうございます。


更新に間が空いてしまい申し訳ありませんでした><;

リアル優先のためこの更新速度となってしまいました。


物語の方では主人公が依頼品を集め終わりましたね。

あとは街まで帰るだけです、ね?

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