失敗を許す投資
海翔は、次に2つの考え方を比較しようとしていた。
一見すると目的は違う。
しかし、どちらも最終的には、
政府の金をどうするか
という問題だった。
一つは財政再建。
もう一つは経済成長。
VOICEでは、財政再建についても繰り返し議論されていた。
ところが、この問題は細かくなるほど普通の利用者から離れていった。
国債。
金利。
中央銀行。
貨幣供給。
名目成長率。
インフレ。
財政乗数。
専門用語が増える。
それでも、ときどき素朴だからこそ鋭い疑問が出た。
*
「日銀が国債いっぱい持ってるんだったら、それ1回チャラにすればいいんじゃない?」
「俺も前から思ってた」
「政府が日銀に借金して、政府が日銀に利子払ってるんでしょ? 同じ国じゃん」
「1回だけならいけそう」
「政治家が怖くてできないならVOICEで決めようぜ」
少しして、経済関係の仕事をしているらしい利用者が入ってきた。
「その疑問、すごく自然だと思うよ」
「お、専門家?」
「専門家というほどじゃないけど、金融関係」
「じゃあ教えて」
「まず、“政府が日銀に利息払ってるの無駄じゃない?”ってところからね」
「うん」
「日銀が国債で受け取った利息は、日銀の経費とか必要なものを引いたあと、最終的には国庫納付金として国へ戻る部分が大きい」
「え、戻ってくるの?」
「そう。だから、普通の銀行とか海外投資家に払う利息とまったく同じではない」
「じゃあ実質借金じゃないじゃん」
「そこが次」
金融関係者は続けた。
「国債を帳簿から消したところで、日本に工場が1軒増えるわけでも、働く人が増えるわけでも、食料やエネルギーが増えるわけでもないんだよ」
「でも政府の借金減るじゃん」
「数字は減る。ただ、その代わり日銀の資産も減る」
「国全体で見れば?」
「国全体の実力が急に豊かになるわけじゃない」
「じゃあ何で駄目なの?」
「1回だけなら世界が終わる、みたいな話ではないと思う。ただ、“政府が苦しくなったら中央銀行が国債を消せばいい”って前例を作るのが怖い」
「なんで?」
「次もやると思われるから」
「ああ」
「そうなると、“この国は税金で返す気がなくて、最後はお金を作って処理するんだな”と思われるかもしれない」
「インフレ?」
「そう。通貨への信用とか、物価とか、国債の信用に影響する可能性がある」
「でも絶対そうなるの?」
「絶対とは言えない」
「じゃあやってみれば?」
「そこなんだよ」
その人物は少し間を置いた。
「VOICEが得意な、“駄目なら戻そう”が使いにくい」
「どういうこと?」
「道路の制度なら失敗して元に戻せる。でも通貨への信用を壊してから、“やっぱり前の信用に戻してください”って言っても戻るとは限らない」
「なるほど」
「だから金融は実験が難しい」
「1回チャラにして楽になる金額と、失敗したときのリスクが釣り合わないってこと?」
「俺はそう思う」
*
似たような案は、ほかにもあった。
日銀保有国債を永久債に変える。
超長期国債へ借り換える。
インフレで実質的な債務を減らす。
政府資産を売却する。
国有資産を担保に新しい基金を作る。
どれも一定の効果はある。
だが魔法ではない。
どこかに副作用がある。
最後には誰かが書く。
「なんか財政再建って、小手先のテクニックじゃどうにもならんか」
「結局、国民の負担増やすか、国民向けの支出減らすか?」
「それだけじゃない」
「あと何?」
「景気良くして税収を安定的に増やす」
「ああ」
「それが一番痛くないな」
「できればな」
「それができないから30年くらい苦労してるんだろ」
「正論やめろ」
*
そのころ、政府側から一つの構想が示された。
経済産業省だけではない。
財務省。
総務省。
文部科学省。
デジタル庁。
複数省庁にまたがる政策だった。
報道では、
「村田官房長官の肝煎り」
とされていた。
海翔は、その構想を説明したニュース番組の文字起こしを保存していた。
「これ、分かりやすかったんだよな」
ファイルを開いた。
*
「早速ですが村田官房長官。政府が検討している、VOICEの仕組みを産業政策へ応用した新しい経済活性化制度について伺います」
「はい」
「専門的な制度だと思いますので、まず視聴者向けに簡単に説明していただけますか」
「分かりました」
「特に、これまで政府が行ってきた経済政策と何が違うのでしょう」
村田は少し考えてから答えた。
「日本ではこれまで、さまざまな成長政策が行われてきました」
「はい」
「高度成長期には所得倍増計画、日本列島改造論。時代はかなり違いますが、その後も構造改革、成長戦略、アベノミクスなど、政府は何度も経済を成長させようとしてきました」
「今回も、その一種なのでしょうか」
「目的は近い。ただし方法には大きな違いが2つあります」
「2つ」
「一つは、全部を成功させるつもりで始めないこと」
キャスターが少し驚いた顔をした。
「政府が最初から失敗を認めると?」
「はい」
「かなり思い切った言い方ですね」
「もう一つは、政府だけで投資先を決めないことです」
*
「まず一つ目から伺います。失敗を許容するという意味でしょうか」
「そうです」
「ただ、税金ですよね」
「もちろんです」
「税金を無駄にしないために、失敗しないよう十分準備する。それは当然ではありませんか」
「当然です。事前審査を適当にするという意味ではありません」
村田は答えた。
「ただ、政府には政府特有の問題があります」
「どのような?」
「失敗した政策は批判されます」
「それも当然では?」
「当然です」
村田は笑った。
「ですが人間というのは、批判されると分かっていると、失敗と言われにくい計画を作るようになります」
「例えば?」
「ある新産業へ投資するとします。本当の最大目的は、世界市場で競争力を持つ産業を育てることだったとしましょう」
「はい」
「しかし計画書には、地域雇用の維持、供給網の安定、技術者育成、地域経済への波及、研究基盤強化、といった複数の目的が並びます」
「それ自体は必要では?」
「必要です。ただ、最初に狙っていた成長が実現しなくても、“雇用は維持できました”“研究者は育ちました”と言えば、完全な失敗とは言われにくくなる」
「なるほど」
「もちろん、それらにも価値があります。ただ、その説明を繰り返しているうちに、本来は撤退すべき事業へ追加支援してしまうことがある」
「過去にも見られたということですね」
「はい。官僚も専門家も非常に優秀です。しかし未来を完全に予測できる人はいません」
「だから最初から複数へ投資する?」
「そうです」
*
村田は手元の紙へ簡単な図を書いた。
「仮に百の案件があったとします」
「100件」
「最初から1件に1,000億円入れるのではありません。まず小さく投資する」
「種をまくようなものですか」
「そうです」
「その後は?」
「半年、1年、2年と見ていきます。技術が進んだ。顧客が付いた。輸出が伸びた。生産性が上がった。そうした案件へ次の段階の資金を入れる」
「逆に見込みがなければ?」
「国からの追加投資は止めます」
「事業そのものを潰す?」
「いいえ。そこは重要です」
村田は首を振った。
「国が支援をやめるだけです。その事業を続けたいのであれば、企業自身のお金や民間投資で続けていただく」
「つまり政府が延命しない」
「そういうことです」
「かなり厳しいですね」
「税金ですから」
*
「ただ、100件、1,000件と扱えば、審査する側の人手が膨大になります」
「その通りです」
「官僚だけでできますか」
「できません」
村田は即答した。
「そこで2つ目の特徴です。企業、大学、研究機関、投資の専門家などに参加してもらいます」
「民間が審査する?」
「はい」
「そこもVOICE方式だと?」
「そうです」
「しかし一般国民が、量子コンピューターや新素材の将来性を判断するのは難しいですね」
「非常に難しいでしょう」
「そこで企業?」
「はい。実際に事業を行い、収益を出し、技術を見る力がある企業に参加してもらいます」
*
「一つ気になります」
「どうぞ」
「大企業が圧倒的に有利になりませんか?」
「なりにくい仕組みにします」
「具体的には?」
「原則として、一つの認定企業グループにつき1票です」
「トヨタのような巨大企業でも1票。地方の優良中小企業でも1票?」
「基本はそうです」
「子会社を100社作れば100票になりませんか」
村田が少し笑った。
「当然、その質問は出ました」
「どうします?」
「実質的に同一資本・同一支配下にある企業群は、一つの企業グループとして扱います」
「なるほど」
「また、自社が投資対象になっている案件について、その企業自身が投票することはできません」
「利益相反ですね」
「はい。同業他社を落とすために投票する問題もありますから、投票パターンも公開・監査対象にします」
「そこまでVOICE的ですね」
「透明性は重要です」
*
「参加企業はすべての会社ですか?」
「いいえ」
「資格があります?」
「あります」
「どんな会社でしょう」
「まだ細部は検討中ですが、一定期間、安定して事業を継続していること。税や社会保険料を適切に納めていること。重大な不正がないこと。一定の収益性や技術評価能力を持つことなどです」
「大企業だけになりませんか?」
「規模は条件にしません」
「利益額ではなく?」
「継続性や経営能力を見ます」
「法人税をたくさん納めている企業ほど票を重くすべきだという意見もあったと聞きました」
「ありました」
「採用しなかった理由は?」
「VOICEでは、所得100万円の人も、1億円の人も1票です」
「はい」
「企業版でも、金を持つ者が政策決定力まで多く買える仕組みにはしないほうがよい、という意見が優勢でした」
「株式会社とは逆ですね」
「そうですね」
「株主総会なら資本を多く出した者ほど票が多い」
「しかしこれは企業経営ではなく、税金の使途を選ぶ制度です」
「なるほど」
*
キャスターが資料をめくった。
「次に、現在政府から補助を受けている企業について伺います」
「はい」
「今回の制度で追加投資を受けられなかった企業は、従来より不利になりませんか?」
「なります」
あまりにも即答したので、キャスターが一瞬止まった。
「……なると?」
「少なくとも、今までと同じように自動的に支援が続くとは限りません」
「かなり反発がありそうですね」
「あるでしょう」
「では、どうすれば?」
「この新制度の中で説明していただくことになります」
「企業自身が?」
「はい」
「なぜ自社の技術が必要なのか。なぜ日本に利益があるのか。なぜ追加の税金を投入すべきなのか」
「政治家や官僚ではなく、ほかの企業を説得する」
「そうです」
「厳しくないですか?」
「市場でお客様を説得するより、特別厳しいことでしょうか」
キャスターが少し笑った。
「なるほど」
「もちろん安全保障など、すべてを公開できない分野は別制度にします」
*
「そこまで聞くと、既存の産業補助金制度をかなり入れ替える構想に見えます」
「段階的にです」
「財源はどうするのでしょう」
「新たな赤字国債を、この制度のために恒常的に発行する考えはありません」
「では?」
「現在ある産業向け補助金や、政策目的の優遇税制を一度整理します」
「優遇税制というのは、本来入る税金を減免しているものですね」
「そうです。その縮小・廃止によって確保できる財源の一部を、新しい基金へ移します」
「現在支援を受けている業界からは猛反発しませんか」
「するでしょうね」
村田は苦笑した。
「そこも、ずいぶん率直ですね」
「隠しても仕方ありません」
「政治家に要望して補助金を守ってもらうという方法は?」
「政治家へ意見を伝えること自体は禁止しません」
「しかし?」
「最終的にはこの新制度上でも、“なぜ必要なのか”を説明してもらいます」
「そうすると」
キャスターが少し身を乗り出した。
「これまで企業が政治家へ陳情していた一部が、新制度上の公開説明へ移ることになりますね」
「そうなればいいと思っています」
「企業献金が減る可能性もあります」
「それを懸念する党内の声はあります」
「やはりありますか」
「政党ですから、いろいろな意見があります」
「村田長官ご自身は?」
「官房長官としてではなく、一政治家として申し上げれば」
村田は少し間を置いた。
「企業が政策を説明するために献金する必要が減るなら、それは悪いことではないと思っています」
「党の財政は?」
「政党助成金、個人献金、小口の支援など、別の方法を充実させればよいでしょう」
「かなり踏み込みましたね」
「個人的見解です」
「財源についてもう一つ。政府資料では法人税への時限的な上乗せ案も検討されています」
「はい」
「企業自身から追加で取って、企業への投資に回す?」
「企業全体で次の成長産業を育てる基金、と考えていただくと近いです」
「企業側の理解が得られますか?」
「そこはこれからです」
「反対が多ければ?」
「無理に実施しません」
「それもVOICE式?」
「そうですね」
「成功企業から資金を戻してもらう案もありますね」
「はい」
「利益が出たら税金とは別に取る?」
「単純な追加課税ではありません」
村田は説明した。
「案件によっては成果連動型の返済、低利融資、株式や新株予約権に近い手段などを使います」
「国が投資家になる?」
「一部では、そういう性格になります」
「成功すれば?」
「基金へ戻す」
「次の企業へ投資する」
「はい」
「それが回れば、国の追加負担なしに自走する」
「そこまで育てたいと思っています」
*
キャスターは少し間を置いた。
「最後に、一番意地の悪い質問をしてもいいでしょうか」
「どうぞ」
「個々の事業は失敗したら切る、とおっしゃいました」
「はい」
「では、この制度そのものが失敗したら?」
村田がうなずいた。
「それが一番大事な質問だと思います」
「制度自体も撤退しますか?」
「します」
「成功か失敗かを、誰が決めるのでしょう」
「数字で決めたいと思っています」
「GDPですか?」
「主たる指標は、実質可処分所得の中央値です」
「少し難しい言葉ですね」
「私も最初聞いたとき、そう思いました」
キャスターがカメラへ向き直った。
「簡単に言えば、こういうことでしょうか」
手元の資料を見る。
「税金や社会保険料を払ったあと、実際に家庭で使えるお金を物価の変化も考慮して比べる。そして国民を所得の低い順から高い順へ並べたとき、ちょうど真ん中の人の生活に使えるお金がどれくらい増えたかを見る」
「はい。その理解で結構です」
「平均ではないところが重要ですか?」
「非常に重要です」
「なぜでしょう」
「例えば一部の富裕層だけ所得が2倍になれば、平均値はかなり上がります」
「でも普通の家庭は変わらない」
「そうです。それで“国民が豊かになりました”と言うのは、今回の目的とは違います」
「真ん中を見る」
「はい」
「物価も考える」
「はい。給料が1割増えても、物価が2割上がれば生活は楽になりません」
「税や社会保険料も引く」
「そうです」
「すると本当に、“普通の家庭の財布に残るお金が増えたか”を見る指標になる」
「それを目標にします」
*
村田は続けた。
「産業が育つ」
「はい」
「企業利益が増える」
「はい」
「賃金が上がる。雇用が増える」
「そして税収も増える」
「そうです」
「税収が安定して増えれば、将来的には税や社会保険料の負担を下げられる余地も出る」
「その結果として、国民が自由に使えるお金が増えたかを見る?」
「はい」
「かなり遠回りですね」
キャスターが言った。
村田は笑った。
「財政再建というのは、たいてい遠回りなんです」
「なるほど」
「国民からもっと取る。国民への支出を減らす。それなら帳簿は早く改善します」
「しかし生活は苦しくなる可能性がある」
「そうです」
「だったら国民側を豊かにして、結果として国の財政も良くする?」
「それが今回の構想です」
「目標値は?」
「そこはこれから議論します」
「例えば10年後に何%という?」
「そうです」
「達成できなかったら?」
「制度全体を縮小、または終了します」
「本当に?」
「最初から法律に見直し期限を入れます」
「政治家は制度を作るのは得意ですが、制度を終わらせるのは苦手だと言われます」
「耳が痛いですね」
「今回は?」
「だから最初に出口を決めておく」
「個別企業だけではなく、この新制度自体も評価される側になるわけですね」
「その通りです」
「VOICEがVOICE方式で審査される」
「面白い言い方ですね」
*
海翔は、そこまで読んで画面から顔を上げた。
「村田さん、大きく出たなあ」
政治家が、
この制度は失敗したらやめる
と全国放送で言うのは珍しい。
しかも単なる精神論ではない。
数字まで決めると言っている。
もちろん後から見れば、問題はいくつも指摘された。
実質可処分所得が増えても、それがこの新制度のおかげなのか。
海外景気が良かっただけではないのか。
円安や円高の影響はどうする。
AI技術の進歩による生産性向上は誰の成果になるのか。
10年という期間は長すぎるのか、短すぎるのか。
成功企業へ追加投資を集中させれば、将来性はあるが時間のかかる基礎研究が不利にならないか。
企業による投票が、業界内の談合のようにならないか。
いくらでも問題はあった。
しかし、それも含めて公開で議論された。
*
結局、制度は実現した。
正式名称はもっと長かったが、誰も使わなかった。
利用者が呼び始めた名前が定着した。
i*VOICE。
産業のためのVOICE。
企業。
研究者。
大学。
投資家。
行政。
それらをつなぐ巨大な政策実験場だった。
開始時点では、多数の小規模案件へ資金が配分された。
その中には、
次世代蓄電池。
省人化農業。
介護ロボット。
海洋資源。
新素材。
創薬AI。
小型原子炉。
量子関連技術。
地方交通の自動運転。
人工食料。
など、成功するかどうか分からないものも含まれていた。
すでに初期評価で打ち切られた事業もある。
一方で、追加投資段階へ進んだものも出ていた。
面白いのは、その判断過程がかなり公開されていることだった。
なぜ一次審査を通ったのか。
どの企業が高く評価したのか。
どの点が弱いとされたのか。
次の資金を得るためには何を達成する必要があるのか。
それが見える。
そのため、
政府が追加投資する前から、民間投資家が先回りして資金を入れる
という現象も起き始めていた。
国の資金が呼び水になっていた。
*
海翔は論文へ書いた。
i*VOICEは、従来の産業政策にVOICEの「小さく試し、結果を公開し、失敗したものから撤退し、成功したものへ資源を移す」という文化を移植しようとした試みであった。
さらに続ける。
その特徴は、政府が最も優れた産業を予測することではない。政府にも未来は分からないという前提から制度を出発させた点にあった。
海翔は少し考えた。
もう一文追加した。
言い換えれば、「正解を選ぶ政策」ではなく、「間違いを早く捨てられる政策」を作ろうとしたのである。
「これ、いいな」
自分で少し満足した。
i*VOICEが本当に日本経済を立て直すのか。
まだ分からない。
制度が始まってから、それほど時間はたっていなかった。
失敗する可能性もある。
民間企業による審査そのものが新しい利権になる可能性もある。
成長産業を追いかけすぎて、地味だが必要な産業が置き去りになるかもしれない。
村田がテレビで言った目標に届かない可能性も十分にある。
それでも海翔は思った。
「うまくいってほしいな」
財政再建について議論すると、いつも最後は、
誰から取るか。
誰への支出を減らすか。
という話になった。
i*VOICEは、そこから少しだけ視線を変えた。
奪い合う前に、増やせるものがないか。
その問いへの、日本なりの実験だった。




