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勇者になりたいのに賞金首になっちゃったボク ~人助けするたびに、懸賞金と仲間が増えていく~ バンディット!!  作者: ちゃんなか
異世界の夜明け!ヤマモモ村編

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第30話 “ちっぽけな世界”

「さあ、撃(う)てェ!!!!」




 ――ズガァァァァアアンンンッッ!!!!!!!!!




 砲身(ほうしん)が火を噴(ふ)き、怒涛(どとう)の轟音(ごうおん)が大地を揺(ゆ)らす。

 その砲弾(ほうだん)は、三度(みたび)まっすぐタイガに向かって突(つ)き進(すす)んだ。


「く……っ!! それなら何度でも受け止めてやる!!! 来いッ!!!!」


 タイガは再(ふたた)び剣(けん)の鞘(さや)を構(かま)え、砲弾(ほうだん)に真正面からぶつかっていく。




 ドカァァァアアアアァァァンンンッッ!!!!!!!




「あ……ぐううううううぅぅぅぅううああああああぁぁぁッ!!!!」


 腕(うで)に走る痺(しび)れるような衝撃(しょうげき)。

 砲弾(ほうだん)の破壊力(はかいりょく)が、骨(ほね)の奥(おく)まで響(ひび)いてくる。


 けれど――タイガは踏(ふ)みとどまった。


 巻(ま)き起(お)こる爆風(ばくふう)の中、また鞘(さや)一本でその一撃(いちげき)を止めたのだ。


「……頑丈(がんじょう)すぎる……彼(かれ)も……ていうかその鞘(さや)も、一体どうなっているんですか……!!」


 普段(ふだん)は冷静沈着(れいせいちんちゃく)な雲(ユン)でさえ、息を呑(の)んで呟(つぶや)いた。

 明らかに常識(じょうしき)を逸脱(いつだつ)した防御力(ぼうぎょりょく)……それは、もはや化け物じみていた。


「……惜(お)しいな……本当に惜(お)しい……」


 開守(カイシュウ)は、土煙(つちけむり)の中でなお立ち続けるタイガの影(かげ)を睨(にら)む。

 その目には苛立(いらだ)ちと、どこか哀(かな)しみにも似(に)た色が宿っていた。


「そこまでの力を持っているのに、やっていることはまるで子供(こども)のわがままだ……っ!!」


 それは激昂(げっこう)というより、噛(か)み締(し)めるような叱責(しっせき)だった。


「……なぜそうまでして必死になるんだ。こんな小さな……すでに滅(ほろ)んだ小さな村の為(ため)に、オマエは……ッ!!」


 抑(おさ)え込(こ)んだ怒気(どき)が、唸(うな)るように漏(も)れる。


「我々(われわれ)がやっていることは……世界を救(すく)う為(ため)のことだ!!

 この大きな世界を……救(すく)う為(ため)のな!!!

 我々(われわれ)だけではない……今もこの世界中の至(いた)るところで、魔王軍(まおうぐん)と戦い……そして命を落としていく者が大勢(おおぜい)いる……


 オマエのやっていることはッ!!! 世界中で命を懸(か)けて戦う者達、その全ての〝想い〟を……踏(ふ)みにじる行為(こうい)だッ!!!!」


 開守(カイシュウ)の怒号(どごう)が村に轟(とどろ)く。

 タイガの並外(なみはず)れたタフネスを彼(かれ)も認(みと)めているからこそ、許(ゆる)せなかった。

 世界のことなど考えず、ただ身勝手に振(ふ)る舞(ま)うような、その姿(すがた)が。



 だが――



「……そうだ……人の〝想い〟は……大切なモノだ……」


 土煙(つちけむり)の向こうから、タイガの声が返ってくる。


「消されていい〝想い〟なんてない……!!

 踏(ふ)みにじられていい想いなんて1つもない……ッ!!

 だからボクは守るんだ!!! この小さな村の人達の〝想い〟もッ!!!!」


 風を裂(さ)き、土煙(つちけむり)を鞘(さや)で薙(な)ぎ払(はら)いながら、タイガが駆(か)け出(だ)す。

 開守(カイシュウ)の方へ――全身で、まっすぐに。


「愚(おろ)かな……ッ!!! それこそが最も、〝世界中の人の想い〟を踏(ふ)みにじっていると、なぜわからんのだァアアアアッッ!!!!」

「違(ちが)うッ!!!!」

「撃(う)てェエエエエエエエッッ!!!!!」


 ズガァァァァアアンンンッッ!!!!!!!!!!!!


 開守(カイシュウ)の力強い号令と共に、大砲(たいほう)の砲撃(ほうげき)がタイガを襲(おそ)う――


 だがタイガは……


「世界中の人の〝想い〟を……踏(ふ)みにじっているのはオマエの方だろ!!!」

「なに……っ!!?」

「ぐううううううぅゥゥウウウウウウッ!!!!!!」


 タイガは砲弾(ほうだん)を受け止めながら、叫(さけ)ぶ。


「猫(ねこ)ちゃんや、この村の人達の〝想い〟もッ!!!! 世界中の人の〝想い〟に入ってるはずだ!!!」

「っ!!?」



 鞘(さや)で受け止めたその砲弾(ほうだん)を、タイガは――



 <基礎能力(きそのうりょく)スキル:タフネスのランクが《E》に上昇(じょうしょう)しました>


「でええええええええええェェェェエエエエ!!!!!!!! やああああああああああアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「なにィッ!!!?」



 カキィィィィィィンッ!!!!!



 ――衝撃音(しょうげきおん)とともに、砲弾(ほうだん)を跳(は)ね返(かえ)す。


 それは一直線に、調査隊員(ちょうさたいいん)達(たち)の方へ飛んでいき――



 ――ドカァァァアアアアァァァンンンッッ!!!!!!!



「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」」」


 爆煙(ばくえん)と衝撃(しょうげき)が周囲(しゅうい)を呑(の)み込(こ)んだ。


「どうだッ!!! 何度もやってくれた、そのお返しだ!!!!」


 タイガは爆煙(ばくえん)の向こうへ叫(さけ)ぶ。

 だが……その煙(けむり)が晴れたとき、見えたのは――


「……ふざけるな……ッ!!!」

「な……っ!!!?」


 土煙(つちけむり)を割(わ)って現(あらわ)れたのは、開守(カイシュウ)。


 その姿(すがた)に、大きな変化はない。

 ほんの少し、衣服が焦(こ)げているだけ……



 だが、その腕(うで)が――



「……〝虎硬身(ここうしん)〟ッ!!!!」


 腕(うで)を前に突(つ)き出(だ)し、手のひらから煙(けむり)を立ち上らせる開守(カイシュウ)。


「まさか……砲弾(ほうだん)を〝素手(すで)〟で受け止めたのか!!!?」


「た、隊長ッ!!」

「そんな……!! 俺達(おれたち)なんかを庇(かば)って……!!!」


 隊員達が顔を上げる。


 開守(カイシュウ)の腕(うで)は焼(や)け焦(こ)げ、皮膚(ひふ)が裂(さ)けているというのに――その表情(ひょうじょう)には、一切の動揺(どうよう)がなかった。


「……フウウゥーーー……ッ!!!!」


 だが、表には出さないが、彼(かれ)の中には激(はげ)しい感情(かんじょう)が渦巻(うずま)いていた。


(なぜ……なぜ俺(おれ)は、隊員達を庇(かば)った……? 今まで、どれだけ多くの仲間がやられてきても……致(いた)し方(かた)のない犠牲(ぎせい)だと、割(わ)り切(き)ってきたのに……っ!!!)


 激(はげ)しい戦いのさなか、開守(カイシュウ)の心に、何か大きな変化が起ころうとしていた。


(ふざけるな……っ!!! 例えいかなる犠牲(ぎせい)を払(はら)ってでも、進み続ける……それが俺(おれ)の信念だ!!!)


 ほんの刹那(せつな)、揺(ゆ)らいでしまった大切なモノ。

 それを支(ささ)え直すように、彼(かれ)は大きく息を吐(は)くと、鋭(するど)く吠(ほ)え、叫(さけ)んだ。


「……今世界中で戦う者達と……すでに死んだ小さな村の住人が……同じなわけないだろうッ!!!!

 その重みが……まったく違(ちが)う!!!!」


 突(つ)き出(だ)した拳(こぶし)を握(にぎ)り締(し)め、その腕(うで)で爆煙(ばくえん)を振(ふ)り払(はら)う。

 そして、その後ろから彼(かれ)と同じような叫(さけ)び声(ごえ)が聞こえた。


「うおおおおおおおおおおおおおォッ!!!! 隊長の為(ため)に撃(う)てェエエエエエエエエエエッ!!!!!」


 開守(カイシュウ)の咆哮(ほうこう)に呼応(こおう)し、隊員達が三門の大砲(たいほう)を再(ふたた)びタイガへ向ける。


 ズガァァァァアアンンンッッ!!!!!!!!!!!!

 ズガアアァァァァァァアアンンンッッ!!!!!!!!!!!!!!!

 ズガアアアァァァァァァァァアアンンンンンンンンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 三門同時砲撃(どうじほうげき)。大地が裂(さ)け、空気が悲鳴を上げるような轟音(ごうおん)が鳴(な)り響(ひび)く。


「っ……!!! オマエ達……っ!!!」


 仲間が自分の為(ため)に放った砲弾(ほうだん)。

 開守(カイシュウ)の瞳(ひとみ)が、わずかに揺(ゆ)れた。


「何発来ようとも……!!!! でえやあああァッ!!!!!!!」



 カキイイイイィィイインン!!!!



 一発目の砲弾(ほうだん)を、タイガが再(ふたた)び打ち返した。

 それは空中で次の砲弾(ほうだん)とぶつかり――



 ――ドドカァァァアアァァァアアアァァァンンンッッ!!!!!!!



 二発がぶつかり、空中で爆散(ばくさん)。爆風(ばくふう)が火花を散らしながら広がる。



 だが――



「く……っ!!!」


 タイガの腕(うで)が痙攣(けいれん)するように震(ふる)える。

 その手に握(にぎ)られた鞘(さや)に――



 ――ビシィ……ッ!!



 不気味な音とともに、ヒビが走った。


「よし!!! 一石二鳥(いっせきにちょう)!! ラッキー!!! もう1発!!!! ドオオオオオリャアアアアァァァッ!!!!!!」


 三発目が飛ぶ。

 タイガは歯を食いしばり、咆哮(ほうこう)とともにそれを打ち返した。



 カキイイイイィィイインン!!!!



 だが――



 ――バキィィッッ!!!!


「おわァァッ!!? 折れたァ!!!?」


 打ち返した反動に耐(た)えきれず、鞘(さや)が無残にも砕(くだ)け散った。

 鋭(するど)い破片(はへん)が空中に舞(ま)い散り、土煙(つちけむり)の中で輝(かがや)きを放つ。


 そして、タイガの打ち返した砲弾(ほうだん)は、軌道(きどう)を僅(わず)かに外れ――




 ――ドカァァァアアアアァァァンンンッッ!!!!!!!!!!!!




 敵陣(てきじん)の大砲一門(たいほういちもん)へと直撃(ちょくげき)した。大砲(たいほう)そのものを吹(ふ)き飛(と)ばし、爆煙(ばくえん)と轟音(ごうおん)が響(ひび)き渡(わた)る。


「うわあああァッ!!!? 大砲(たいほう)があァッ!!!?」


 調査隊員(ちょうさたいいん)の驚愕(きょうがく)の叫(さけ)びが空気を震(ふる)わせた。

 破壊(はかい)された大砲(たいほう)の破片(はへん)が四方へと散り、戦場の様相が一変する。


「な、なんてことだ……ッ!!! 大砲(たいほう)をやられちまうなんて……!!!!」

「いいやチャンスだ!! 相手も得物(えもの)を失った! 間髪(かんはつ)入れずに撃(う)てェ!!!!」



 ――ズガァァァァアアンンンッッ!!!!!!!!!!!!



 耳をつんざく轟音(ごうおん)とともに、再(ふたた)び砲門(ほうもん)が火を噴(ふ)く。

 砲弾(ほうだん)は唸(うな)りを上げ、まっすぐタイガへと迫(せま)った。


「ぐ……ッ!!! 鞘(さや)がないなら……!!」


 タイガの瞳(ひとみ)に、雷(かみなり)のような決意が閃(ひらめ)く。

 ここで自分のありったけを――全てを賭(か)ける覚悟(かくご)が、全身を駆(か)け巡(めぐ)った。


「ドオオオォォオオアアアアァァァァッ!!!!」


 次の瞬間(しゅんかん)、彼(かれ)は大地を蹴(け)り、砲弾(ほうだん)へと自ら飛(と)び込(こ)んだ。


 金属(きんぞく)と肉体がぶつかる――いや、受け止める。


 タイガは〝足〟で砲弾(ほうだん)を受け止めた。


「い……っ!!! ぐぅ……ッ!!! グウウウウウウウゥゥゥゥゥウウウウウウウウッッ!!!!!!!!!」


 激痛(げきつう)が全身を走り、鼓動(こどう)が耳を打ち鳴らす。

 しかし、タイガは足に力を込(こ)め、逆襲(ぎゃくしゅう)の一撃(いちげき)を放つ。


「……!!? まさか蹴(け)り返す気か!!!? 総員(そういん)!!! 退避(たいひ)せよ!!!!!!」


 開守(カイシュウ)の号令が飛ぶや否(いな)や、部下達は散り散りに四方へ駆(か)けた。


「ウアアアアアアアアアアアアァァァァアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」


 バアシイイイイイイイイイィィッ!!!!!



 タイガの渾身(こんしん)の蹴(け)りが砲弾(ほうだん)を逆方向(ぎゃくほうこう)へ弾(はじ)き返(かえ)す。

 空気を切(き)り裂(さ)くその力は、まるで獣(けもの)の咆哮(ほうこう)のように響(ひび)いた。



 <基礎能力(きそのうりょく)スキル:脚力(きゃくりょく)のランクが《D》に上昇(じょうしょう)しました>



 開守(カイシュウ)は迫(せま)る砲弾(ほうだん)を両手で受け止めるべく構(かま)えを取る。


「さあ……来いッ!!! 俺(おれ)だってまだまだ……なッ!!?」


 だが砲弾(ほうだん)は彼(かれ)の真正面を外れ、足元へ吸(す)い込(こ)まれるように落下。

 直後、爆炎(ばくえん)が足元から噴(ふ)き上(あ)がった。



 ドカァァァアアアアァァァンンンッッ!!!!!!!!!!!!



 爆風(ばくふう)とともに噴(ふ)き上(あ)がった煙(けむり)が開守(カイシュウ)を飲(の)み込(こ)む。

 灰色(はいいろ)の濃厚(のうこう)な幕(まく)が辺りを覆(おお)い、視界(しかい)を完全に奪(うば)った。


「く……っ!!! しまった! これでは視界(しかい)が……!! 小癪(こしゃく)な真似(まね)を……ッ!!!」


 腕(うで)を振(ふ)り払(はら)い、煙(けむり)を散らそうとする開守(カイシュウ)。

 しかし、煙(けむり)は不自然にその場に留(と)まり、流れない。


 風が――止んでいる。


(煙(けむり)が散らない……無風……!? こいつ、計算して……いや、〝天を味方〟につけたか……!!!)


 開守(カイシュウ)は目つきを鋭(するど)くし、辺りを探(さぐ)る。

 彼(かれ)の額(ひたい)には汗(あせ)が滲(し)み、呼吸(こきゅう)が荒(あら)くなった。


「ちィ……!!! どこだ!! どこにいる!!! 小僧(こぞう)オォッ!!!!!」


 叫(さけ)び声(ごえ)とともに、拳(こぶし)を振(ふ)るうが、空を切るだけ。

 その先に敵(てき)の姿(すがた)はなかった。


「ヘヘっ!! ここだよ!!!」

「ッ!!!? ぬうッ!!!!」


 不意に声が響(ひび)いた方向へ再(ふたた)び拳(こぶし)を振(ふ)るうが、そこには誰(だれ)もいなかった――


「残念!! ビイイイイイイイイイイリャアアアアアアアアアアアアァァァァ!!!!!」

「っ!!!?」


 雷(かみなり)の破裂音(はれつおん)が耳を裂(さ)き、空気が震(ふる)えた。

 振(ふ)り返(かえ)ったその瞬間(しゅんかん)には、もう遅(おそ)かった。


「ビリビッリャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!」


 青白い閃光(せんこう)が直撃(ちょくげき)し、開守(カイシュウ)の巨体(きょたい)を貫(つらぬ)いた。

 筋肉(きんにく)が痙攣(けいれん)し、皮膚(ひふ)が焼け、全身を電撃(でんげき)が駆(か)け巡(めぐ)る。


「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!?」


 白目を剥(む)く開守(カイシュウ)。

 その姿(すがた)に、隊員達の悲鳴が広場に響(ひび)く。


「「た、隊長ォッ!!?」」

「そんな……っ!!? 〝開守(カイシュウ)〟ッ!!!!?」


 雲(ユン)も思わず開守(カイシュウ)の名前を叫(さけ)ぶ。


 決着はついたかに見えたが――



「――ぬ"うう"う"う"う"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥゥうううう"う"ううぅぅぅぅ"ん"ん"ん"ん"んんッッッ!!!"!!!」



 地面を割(わ)るような踏(ふ)み込(こ)みと共に、開守(カイシュウ)は膝(ひざ)を沈(しず)め、全身で雷撃(らいげき)に耐(た)え切った。



 <基礎能力(きそのうりょく)スキル:雷属性(かみなりぞくせい)耐性(たいせい)《F》を習得(しゅうとく)しました>



「んな……ッ!!? ここに来て耐性(たいせい)スキル!!!?」


 開守(カイシュウ)の目の前に浮(う)かぶメッセージウィンドウを見て、タイガは驚愕(きょうがく)した。


「ぬうううううううううがああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあああああああああああッッッ!!!!!!!!」


 開守(カイシュウ)は全身の力を振(ふ)り絞(しぼ)り、地響(じひび)きを立てながら大きく踏(ふ)み込(こ)んだ。


 まるで弾丸(だんがん)のような勢(いきお)いの体当たりで、タイガへと襲(おそ)いかかる。


「〝鉄山靠(てつざんこう)〟ッッ!!!!!!」

「ぐべええええええエエエエエェェェェエエエエエエエエッッ!!!!!!!!??」


 骨(ほね)の髄(ずい)まで響(ひび)く凄(すさ)まじい衝撃(しょうげき)が、タイガの身体を揺(ゆ)さぶる。

 その小さな体を一気に浮(う)かせ、空中へと押(お)し上(あ)げた。


「タイガァ!!!?」


 少女の絶叫(ぜっきょう)が、鳴動(めいどう)に飲(の)み込(こ)まれる。


「このまま潰(つぶ)れろォ!!! この小さな村と共にィ!!!!!」


 開守(カイシュウ)は咆哮(ほうこう)をあげながら、巨体(きょたい)の全てをタイガに押(お)し付(つ)ける。


 標的は村の一角。

 壁(かべ)が半ば崩(くず)れ落(お)ち、瓦礫(がれき)が散乱(さんらん)する古びた家屋だ。


 瓦礫(がれき)の隙間(すきま)からは、乾(かわ)ききった白骨(はっこつ)が無言で横たわっている。

 かつてそこに暮(く)らしていた誰(だれ)かの残骸(ざんがい)――静かな哀(かな)しみを漂(ただよ)わせていた。


「貴様(きさま)は世界の為(ため)に戦う者達の〝意思〟など理解(りかい)できぬまま……

 このちっぽけな村で死んでいけェッ!!!!!」


 開守(カイシュウ)の声が執念(しゅうねん)に震(ふる)え、風が吹(ふ)き荒(あ)れる。

 彼(かれ)は怨念(おんねん)めいた力で、小さな少年を押(お)し潰(つぶ)そうとする。


「……世界の為(ため)に……? それならボクだって……いや!!! 誰(だれ)だって戦ってる!!!!!」


 タイガは宙(ちゅう)に浮(う)いたまま、開守(カイシュウ)の巨体(きょたい)に押(お)されていく。

 それでも、必死に叫(さけ)び返(かえ)す。



 そして、家屋へ突(つ)っ込(こ)む直前――



 ――ズザアアアアアァァァァァアアアアアアアアアアアッ!!!!!



 地面が激(はげ)しく震(ふる)え、砂塵(さじん)が舞(ま)い上(あ)がる。

 村全体が揺(ゆ)れるかのような衝撃(しょうげき)だ。


 タイガは空中で体勢(たいせい)を捻(ひね)り、両足を地面に深く突(つ)き刺(さ)し、踏(ふ)ん張(ば)った。


「んな……ッ!!? バカなッ!!!!?」

「みんな……世界の為(ため)に戦ってる……!!!! この村は……猫(ねこ)ちゃんにとっての〝世界〟だ!!!!!!」


 その言葉に、近くで戦況(せんきょう)を見守っていた少女の瞳(ひとみ)が揺(ゆ)れた。


「……ミャーにとっての……セカイ……?」


 だが開守(カイシュウ)は、なおも圧力(あつりょく)をかけ続け、その巨腕(きょわん)で小さな少年を押(お)し潰(つぶ)そうとしながら口元を歪(ゆが)めた。


「ふん!! こんなちっぽけな村が〝世界〟? 笑わせるな!!!

 世界とは……何百万……いや、何億か!? 膨大(ぼうだい)な数の人間が……!!!!」

「いいや……どんなにちっぽけでも、ここには猫(ねこ)ちゃんの……喜(よろこ)びも悲しみもいっぱい詰(つ)まった……たった〝ひとつの世界〟だ!!!」


 タイガの声は叫(さけ)びとなり、鋭(するど)く空気を切(き)り裂(さ)いた。

 彼(かれ)の瞳(ひとみ)には強い決意が燃(も)え盛(さか)り、その手は腰(こし)のポーチへと伸(の)びていく。



 指先が掴(つか)んだのは――



「でェエエエエエエッやああアッ!!!!!!!!」

「ぐうゥ!!!?」


 グサァ!!!


 タイガは躊躇(ちゅうちょ)なく、掴(つか)んだモノを渾身(こんしん)の力で開守(カイシュウ)の左腕(ひだりうで)へと突(つ)き立(た)てた。


「なんだこれは……!!?」


 開守(カイシュウ)の表情(ひょうじょう)が一瞬(いっしゅん)だけ歪(ゆが)む。


 見下ろした先には――


「剣(けん)の……柄(え)!!!!?」


 刃(は)のほとんどが失われた、壊(こわ)れた剣(けん)の柄(え)が深々(ふかぶか)と腕(うで)に突(つ)き刺(さ)さっていた。

 武器(ぶき)としての機能(きのう)を失いながらも、まるで獣(けもの)の牙(きば)のように肉を穿(うが)つ。


(そういえば……こいつ……!!!)


 開守(カイシュウ)は、先程(さきほど)タイガが玲玲(リンリン)との戦いで口にした言葉を思い出す――



 ――

 ――――

 ――――――



『――あ~、剣(けん)壊(こわ)れちゃったんだよね……ここに来る途中(とちゅう)でさ――』




 ――あの時は何気なく聞き流していた言葉。


 だが今、その欠けた根元が彼(かれ)の肉を貫(つらぬ)いていた。


「雷(かみなり)だけじゃ効(き)かないのなら……これならどうだッ!!!!」



 ――ビリビリビリィ!!!!



 次の瞬間(しゅんかん)、タイガは右足を地面から引(ひ)き抜(ぬ)き、そこに蒼白(あおじろ)い電流を走らせた。


「ぐ!!? あ……が……っ!!」


 だが、すぐに異変(いへん)が起こる。

 電流は雷(かみなり)を発した〝タイガ自身〟に襲(おそ)いかかっていたのだ。


「ぬ!!? おい貴様(きさま)!! 足に雷(いかずち)を纏(まと)っているのか!!?

 バカか!!! 感電するぞ!!! 自分の足がどうなってもいいのか!!!!?」

「いいさ!!!! 命がけの戦いなんだ!!!!」


 開守(カイシュウ)の眼(まなこ)が見開かれる。

 常軌(じょうき)を逸(いっ)した覚悟(かくご)――それが、目の前の少年から溢(あふ)れ出(だ)していた。


「でえェエエエエエエエエエエエェェェェエエエエエエヤアァッ!!!!!!!」



 バアシイイイイイイイイイィィィイイイイイッ!!!!!!



 雷(かみなり)を纏(まと)った右足が、爆音(ばくおん)と共に開守(カイシュウ)の腹(はら)へ突(つ)き刺(さ)さる。

 腹部(ふくぶ)から衝撃(しょうげき)と稲妻(いなずま)が同時に炸裂(さくれつ)し、周囲(しゅうい)の空気が一瞬(いっしゅん)真空になったかのように音を失った。


「ッ!!!? ……ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああッッ!!!!?」


 開守(カイシュウ)の絶叫(ぜっきょう)が空を裂(さ)く。


 巨体(きょたい)が弓のようにしなり、その反動で――



 ――ヒュウウウウウゥゥゥゥゥウウウウウウウウン!!!



 20m(メートル)を優(ゆう)に超(こ)える高さまで、開守(カイシュウ)は空へと吹(ふ)き飛(と)ばされた。

 あまりの衝撃(しょうげき)で広場の地面が爆(は)ぜ、周囲(しゅうい)に土砂(どしゃ)が雨のように降(ふ)り注(そそ)ぐ。


「た、隊長オオオオオオオオォ!!!?」

「あ、ありえねェ!!! 2m(メートル)を超(こ)える巨漢(きょかん)の隊長が!!!! あんな高くまで……!!!!」


 驚愕(きょうがく)と恐怖(きょうふ)が入り混(ま)じった隊員達の声が響(ひび)く。


 地上に残ったタイガは荒(あら)い息を整える間もなく、両足に再(ふたた)び雷(かみなり)を纏(まと)った。

 周囲(しゅうい)の空気は震(ふる)え、地面を焦(こ)がすような熱気が立(た)ち込(こ)める。


「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ……ッ!!!!」


 稲妻(いなずま)の音が大地を裂(さ)き、地表を走(はし)り抜(ぬ)けていく。

 タイガの動きはまるで雷(かみなり)そのもの。

 鋭(するど)く、迫力(はくりょく)に満ちていた。


「たあああああああアアアアアアァァァッ!!!!!」



 そのまま、雷鳴(らいめい)と共に地面を蹴(け)った――



 ――バチイイイイイイィィィンッ!!!



 空へ向けて跳躍(ちょうやく)するタイガ。

 上昇(じょうしょう)する軌道(きどう)は開守(カイシュウ)を軽々(かるがる)と越(こ)え、さらに高く舞(ま)い上(あ)がる。


「小さな村だとか……家とか……そんな、なんてことない場所が、誰(だれ)かにとっての〝世界〟なんだ……!!」


 その声は雷鳴(らいめい)よりも鋭(するど)く、開守(カイシュウ)の鼓膜(こまく)を貫(つらぬ)いて響(ひび)き渡(わた)った。

 タイガの瞳(ひとみ)は静かに燃(も)え盛(さか)る炎(ほのお)のように青く輝(かがや)き、雷(かみなり)をまとった拳(こぶし)を高く振(ふ)りかざす。



 バチバチイイィ!!



「ぐうぅあッ!!!?」


 放たれた稲妻(いなずま)は真っ直ぐに開守(カイシュウ)の腕(うで)を貫(つらぬ)く。


「な、何故(なぜ)だ!!? やつは雷(かみなり)のコントロールが……なッ!!!?」



 ――いや、そこに突(つ)き刺(さ)さった〝壊(こわ)れた剣(けん)の柄(え)〟へと集中して走っている。



(そうか……!!! この柄(え)が〝避雷針(ひらいしん)〟になって……ッ!!!!!)


 開守(カイシュウ)の瞳(ひとみ)が血走る。

 避(さ)けられぬ運命に抗(あらが)うように歯を食いしばった。


「小さな村、家族や友達……たとえ守りたい人が何人でも……

 大切な人のために戦う想いは同じだ!!!!


 それが、その人だけの〝世界〟なんだ!!!」


 タイガの叫(さけ)びは、雷鳴(らいめい)と共に大地と空に轟(とどろ)き渡(わた)る。


「そんな〝ちっぽけな世界〟のために、命を懸(か)けて戦ってる人達がいる……!!!!

 ボクも守りたい……世界中の人達の……〝ちっぽけな世界〟を!!!!」


 指先から足先まで力が漲(みなぎ)る。

 空中で一瞬(いっしゅん)の溜(た)めを作ると、タイガは爆発的(ばくはつてき)な勢(いきお)いで加速し、開守(カイシュウ)に向かって一直線に飛(と)び込(こ)む。


「ふざけるなァ!!! なんの犠牲(ぎせい)もない勝利など……ありえな――」

「〝ちっぽけな世界〟すら救(すく)えなくて……この〝おっきな世界〟が救(すく)えるかァ!!!!


 だああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああアアアアアァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 雷光(らいこう)が爆(は)ぜ、火花が散り、衝撃波(しょうげきは)が周囲(しゅうい)を巻(ま)き込(こ)みながら、大気を震(ふる)わせる。

 雷(かみなり)を纏(まと)ったその足は、鋭(するど)く閃光(せんこう)を散らしながら、まるで巨大(きょだい)な雷槍(らいそう)のように開守(カイシュウ)を貫(つらぬ)く。



「〝ビリットオオオオオオォォォォッォ!!!!! インパクトオオオオオオオォォォォォ〟ッッ!!!!!!!」


「ぬ"うううううううううう"う"う"う"うううううううううゥゥゥゥ"ゥ"ゥゥゥゥ"ゥ"ゥゥうううううううう"う"ううぅぅぅぅ"あああああああア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ぁ"ァ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"」



 タイガの雷(かみなり)を帯びた足が開守(カイシュウ)の腹部(ふくぶ)に深く突(つ)き刺(さ)さり、その巨体(きょたい)は咆哮(ほうこう)と共に激(はげ)しく震(ふる)えた。

 そのまま、まるで岩の塊(かたまり)が天から叩(たた)きつけられるかのような衝撃(しょうげき)と轟音(ごうおん)を伴(ともな)い、開守(カイシュウ)は地面へと打ち付けられていく。




 ――ドオオオオォガアアアアアァァァアアアアアアアアァァァアアアアァァァンンンッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




 爆音(ばくおん)が大地を震(ふる)わせ、巻(ま)き上がった土煙(つちけむり)が周囲(しゅうい)を覆(おお)った。

 砂塵(さじん)が竜巻(たつまき)のように渦(うず)を巻(ま)き、轟(とどろ)く風圧(ふうあつ)が調査員達(ちょうさいんたち)の衣服や髪(かみ)を乱(みだ)した。


 地面はその衝撃(しょうげき)で裂(さ)け、まるで巨獣(きょじゅう)の足跡(あしあと)のような巨大(きょだい)なクレーターが広場の中央にぽっかりと穿(うが)たれた――


 大地が揺(ゆ)れ動(うご)き、轟音(ごうおん)が徐々(じょじょ)に遠のき、やがて辺りに静寂(せいじゃく)が訪(おとず)れる。


 クレーターの中心には、巨体(きょたい)を大の字に投げ出した開守(カイシュウ)が倒(たお)れていた。

 対照的に、土煙(つちけむり)にまみれ、全身ボロボロになりながらも、力強く地面を踏(ふ)みしめて立つタイガの姿(すがた)があった。

 その瞳(ひとみ)は、決して揺(ゆ)らぐことのない強い光を放っている。


「……よし……!!」


 短く、しかし力強いその言葉が、広場の静寂(せいじゃく)を破(やぶ)る。


「クエスト……クリアだああああああああああああああああアアアアアアァァァァァッ!!!」


 力強い宣言(せんげん)が、乾(かわ)いた空気を震(ふる)わせる。

 見守っていた少女の顔には、喜(よろこ)びと安堵(あんど)が広がった。


「……タイガ……ッ!!」


 村の静けさに、勝利の余韻(よいん)だけがゆっくりと染(し)み渡(わた)った。

 いよいよ戦いに決着……!!

 よければブックマーク、評価等で応援してください!!



 調査隊(ちょうさたい)隊長(たいちょう)、蓮 開守(レン・カイシュウ)のステータス――


 兵士(へいし)Lv.15 前職(ぜんしょく):武闘家(ぶとうか)Lv.15


 HP:320 MP:0

 ちから:95

 みのまもり:106

 すばやさ:101

 こうげき魔力(まりょく):0

 かいふく魔力(まりょく):0

 きようさ:71

 うんのよさ:23


 所持スキル


 〇基礎能力(きそのうりょく)スキル


 タフネス《E》[パッシブ]

 体が頑強(がんきょう)になり、最大HPとみのまもりが上がる。


 マッスル《C》[パッシブ]

 肉体の力が高まり、ちからが上がる。


 アジリティ《C》[パッシブ]

 身のこなしが軽くなり、すばやさが上がる。


 雷属性(かみなりぞくせい)耐性(たいせい)《F》[パッシブ]

 雷属性(かみなりぞくせい)から受けるダメージを軽減(けいげん)する。


 不屈(ふくつ)《E》[オートトリガー]

 HPが半分以下になると自動的に発動し、みのまもりが上がる。


 不動《F》[パッシブ]

 物理攻撃(ぶつりこうげき)を受けても、ひるみにくくなる。


 回避集中(かいひしゅうちゅう)《D》[オートトリガー]

 攻撃(こうげき)の回避(かいひ)に成功すると自動的に発動し、会心率(かいしんりつ)が上がる。


 〇技能(ぎのう)スキル


 剣術(けんじゅつ)《D》[パッシブ]

 剣(けん)を装備(そうび)している間、攻撃力(こうげきりょく)が上がる。


 格闘術(かくとうじゅつ)《C》[パッシブ]

 格闘攻撃(かくとうこうげき)時、攻撃力(こうげきりょく)とすばやさと会心率(かいしんりつ)が上がる。


 クンフー《C》[パッシブ]

 格闘系(かくとうけい)武技(ぶぎ)の習得条件(しゅうとくじょうけん)となる。格闘攻撃(かくとうこうげき)時、攻撃力(こうげきりょく)とすばやさと会心率(かいしんりつ)が上がる。


 盾術(たてじゅつ)《C》[パッシブ]

 盾(たて)を装備(そうび)している間、防御力(ぼうぎょりょく)が上がる。


 重装備慣(じゅうそうびな)れ《C》[パッシブ]

 重装備(じゅうそうび)によって生じる行動上のペナルティを軽減(けいげん)する。


 軽装慣(けいそうな)れ《D》[パッシブ]

 軽装(けいそう)時、すばやさが上がる。


 〇武技(ぶぎ)スキル


 パワースラッシュ《D》[アクティブ]

 力をためて、重い一撃(いちげき)を放つ。


 シールドバッシュ《C》[アクティブ]

 盾(たて)で相手を殴(なぐ)り、低威力(ていいりょく)のダメージを与(あた)える。一定確率(いっていかくりつ)で相手をひるませる。


 挑撃(ちょうげき)《D》[アクティブ]

 敵(てき)1体を挑発(ちょうはつ)しながら攻撃(こうげき)する。ちからと自身に向けられたヘイトに応(おう)じて威力(いりょく)が上がり、残りHPが少ないほどさらに威力(いりょく)が上昇(じょうしょう)する。


 咆哮(ほうこう)《C》[アクティブ]

 大声を上げ、敵(てき)の注意を自身へ引きつける。


 大咆哮(だいほうこう)《E》[アクティブ]

 激(はげ)しい咆哮(ほうこう)で敵(てき)の注意を自身へ引きつけ、敵(てき)全体にダメージを与(あた)える。


 鉄壁(てっぺき)の構(かま)え《C》[アクティブ]

 一定時間、防御力(ぼうぎょりょく)が上がる。動きが遅(おそ)くなる代わりに、攻撃(こうげき)へ耐(た)えやすくなる。


 気功法《D》[アクティブ]

 一定時間、自身のちからと回避率(かいひりつ)を上げる。


 虎硬身(ここうしん)《D》[アクティブ]

 発勁(はっけい)によって全身の筋肉(きんにく)を瞬時(しゅんじ)に鋼(はがね)のように硬化(こうか)させる。刀さえ跳(は)ね返(かえ)す堅牢(けんろう)さを得(え)る防御技(ぼうぎょわざ)。


 飛燕脚(ひえんきゃく)《E》[アクティブ]

 すばやさに応(おう)じて威力(いりょく)が上がる跳(と)び蹴(け)りを放つ。


 剛破(ごうは)突(つ)き《F》[アクティブ]

 敵(てき)1体を攻撃(こうげき)し、防御力(ぼうぎょりょく)の一部を無視(むし)してダメージを与(あた)える。


 鉄山靠(てつざんこう)《D》[アクティブ]

 全身を使って相手へぶつかる体当たり技(わざ)。巨岩(きょがん)さえ押(お)し砕(くだ)く威力(いりょく)を持つ。

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