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第26話:ジント様と鬼の対決

いつも応援ありがとうございます!前回、ジント様の馬車に乗り込んだバブ萌ちゃんが、大きくて綺麗な宝石を発見!そこに眠っていたのは、なんと長年封印されていた伝説の『鬼』でした……!せっかく復活したのに赤ちゃん(萌ちゃん)にスルーされ、ムキになった鬼は、お庭にいたジント様にターゲットをロックオン!最強の少年・ジント様 vs 伝説の鬼の、まさかのバトルが幕を開けます!ジント様の圧倒的な強者ムーブにぜひご注目ください!

長年の封印から目覚めたばかりの、人間の姿をしたおに


 自分を目覚めさせた萌ちゃんがバブバブの赤ちゃんだったことにイライラした鬼は、この国のトップクラスである

ジント様に目をつけ、戦いを挑み

ました。


 しかしジント様は、目の前の恐ろしい鬼を見ても怖がるどころか、むしろワクワクしているようです。


 ジント様がスッと魔法を使った瞬間、ヴィンテ・ラジ公爵家のお屋敷と、その周りのすべてを包み込むように

『特殊な結界けっかい』がパッと張り巡らされました。激しい戦いの衝撃で、お屋敷や周りのみんなが傷つかないように守ったのです。


「ふっ、いいね! 存分ぞんぶんに戦おうじゃないか。君からかかってきなよ、まずはそれからだ」


 ジント様は余裕の笑顔で、不敵に鬼を挑発ちょうはつします。 鬼は自分が完全になめられていると分かった瞬間、カチンときて、ものすごい魔力を練り上げ始めました。「われの願いを届けよ! 今こそ戦いを盛り上げろ――『炎の最大龍えんのさいだいりゅう』!!」


 ごうごうと激しく燃え盛る、巨大な龍の形をした炎が、ジント様に向けて一気に放たれました! お屋敷の空気が一瞬で熱風に包まれるほどの、凄まじい一撃です。 しかし、ジント様はその大迫力の炎の龍を前にしても、一歩も動きません。それどころか、迫り来る炎に向かって、ふぅーっと優しく息を吹きかけたのです。

 ――ヒュオッ


 次の瞬間、ジント様の息によって冷たい風が巻き起こり、あれだけ燃え盛っていた巨大な炎の龍が、まるで嘘みたいに一瞬でパッと消え去ってしまいました。


「……え?」


 鬼は自分の最大級の魔法があっさり消されたことに、ポカンと目を見開いて固まります。


ジント様はそんな鬼を見つめながら、

クスッと楽しそうに笑いました。


「こんなものなのかい? 君の力。まだまだ出し切ってないだろう。もっと僕を楽しませてよね」


「はっ……! この俺様の魔法が、息だけで消えただと……!? 俺の最大級の魔法だぞ! でも、まだまだ俺様の実力はこんなもんじゃないぞ!」


 鬼は必死にムキになって叫びますが、その表情には明らかな焦りが滲み出ていました。


「最大魔法――『イナズマ龍、天から落ちろ』!!」 ピカッ、どぉぉん! と凄まじい轟音が響き渡り、ジント様を目掛けて巨大な雷の龍が激しく降り注ぎました。


「ふ、ははははっ! このイナズマ龍には勝てなかっただろう! この雷には誰も勝てやしないんだぜ! みんな丸焦げになって死んじまうんだ!」 鬼が勝ち誇って放った衝撃で、あたり一面には濃い煙が漂っています。鬼はニヤニヤしながら、薄れゆく煙の中の様子を伺いました。


 しかし――煙の向こうにいるジント様の姿がはっきりと見えた瞬間、鬼の顔からは、みるみるうちに血の気が引いていきました。


「う、嘘だろ……? なんで、傷ひとつ付いてねえんだよ……っ!?」


 煙がすっかり晴れたそこには、服の裾すら汚れていない、完全無傷のジント様が立っていました。それどころか、

ジント様は首を左右に小さく振って、

「やれやれ」とため息をつくほどの余裕を見せています。


「なるほど、雷の魔法かい。速度は良かったけれど、僕の『絶対結界』を破るには、あと万年ほど修行が足りないねぇ」


 ジント様はエメラルド色の瞳をすっと細めると、今度は楽しそうな笑顔を完全に消し、冷徹な強者のオーラを放ち

ました。


「さて。君の攻撃はこれで終わりかい? 次は僕の番だ。――僕の馬車を派手に焦がしてくれたお仕置きを、たっぷりと味わってもらおうか」


 ジント様がすっと右手を天に掲げた瞬間、お屋敷の夜空が一瞬で昼間のように明るくなりました。鬼の放ったイナズマ龍とは比べ物にならないほど巨大で、

神々しい光の魔法陣がいくつも展開されたのです。


「ひっ……、あ、ありえねえ……っ! なんだよその魔力量は……! 人間のくせに、化け物かよ……っ!」 


あまりの格の違いに、鬼の少年はガタガタと膝を震わせ、恐怖で一歩も動けなくなってしまいました。


長年の封印から目覚め、世界を恐怖に陥れるはずだった伝説の鬼が、今まさに消滅させられようとしています。


 ジント様の慈悲なき一撃が放たれようとした――まさにその時でした。


「うにゃあ……? ぴかぴかして、まぶしいじょ……」 


バチバチと響く魔力の音と眩しさに、

ついに目が覚めてしまったの

でしょうか。


馬車の扉から、目をこすりながらトコトコと這い出てきたのは、眠気で目が半分閉じかかっているバブ萌ちゃんでした。


「あ、萌。起こしちゃったかい?」


「おい赤ん坊助けろ、こいつヤバい……って、何でお前はそんなに眠そうなんだよ!?」 


命の危機を感じて叫ぶ鬼の少年と、

一瞬で優しい笑顔に戻るジント様。

そんな二人の間で「ねむねむ……」と

パタパタしているバブ萌ちゃん。 


お屋敷の庭を舞台に、まさかの大激突が始まろうとしていた――!?

(第27話へつづく)

第26話をお読みいただき、ありがとうございました!ジント様、圧倒的すぎてめちゃくちゃ格好良くないですか……!?伝説の鬼の最大魔法を「ふぅーっ」と息だけで消し去り、最強のイナズマ龍すら完全無傷。服の裾すら汚れていない圧倒的な格の違い、さすがは我が国のトップクラスです!しかし、そんなシリアスで熱いバトルの空気を一瞬でぶち壊す(?)のが、我らがバブ萌ちゃん。まぶしさに負けてトコトコ出てきちゃいましたが、このあと一体どうなってしまうのでしょうか……!?次回、第27話!命の危機を感じて萌ちゃんに助けを求める鬼と、一瞬で過保護モードに戻るジント様。バブ萌ちゃんの一言が、お庭の運命を左右します!「面白い!」「ジント様格好いい!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ画面下の【☆☆☆☆☆】からポイント評価やブックマーク登録で応援していただけると、執筆の大きな励みになります!次回もお楽しみに!

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