第18話萌のお披露目会決定!!!
前話ではお父様からの突然の重大発表が……!そして、裏では萌を狙う怪しい影が動き出します。賑やかな公爵家と、不穏な敵の視点をお楽しみください!
みんなはアイスを食べて大満足し、幸せなひとときを過ごしていた。
そして、いよいよお父様のお話を聞く時間。いったい、なんのお話だろうか?
お兄様たちが学校へ行くお話? それとも、家族旅行?どんなお話なのかとっても気になる。
さっそく聞いてみよう!
「大事な話というのはね。この前、萌が私たちの娘になっただろう? そ、れ、で……近いうちに我が家で大きなパーティーを開いて、萌のお披露目会をしようと思ってね!」
「萌ちゃんのお披露目会!
父上、とってもいい案ですね! だとすると、こーんなに可愛い萌ちゃんに取り入ろう
(すり寄ろう)とする不届きな輩が出てくるはず……今のうちに、どう排除するか
考えないと……」
アレク兄様、めちゃくちゃ乗り気なのは嬉しいけど、私に群がりそうな貴族をどう合法的に処理するか真剣に
考え込んでる!?
笑顔がちょっと怖いよぅ!
「いいな、萌のお披露目!
萌もそうだけど、みちゃーれもお披露目した方がいいんじゃねぇか? その方がいろいろと都合がいいだろうし……」
ライダ兄様が、私の相棒であるみちゃーれのことも考えてくれているのは嬉しい。
だけど「都合がいい」ってどういう意味なの!?
(実はみちゃーれが1年半かけて生まれたばかりの『精霊王』だから、公爵家が全力で保護していると世界に示した方が
安全、というお兄様なりの深い考えがあるんだけど、今の萌はまだ知らない)
……私は、二人の兄様たちの考えていることがなんとなく分かり……いや、分かりたくなーい!
優しいお兄様たちのままでいて欲しいですぅ、萌は!
「おひろめかい、わたちはなにちゅるの? もたかして、だんしゅ(ダンス)を踊ったりちゅる? そしたら、れんちゅう
(練習)しなきゃね!」
お披露目会と言ったら、やっぱり華やかなダンスが一番に思い浮かぶ。
大人しく座って、静かに終わればいいんだけどな……。
「にゃあらにゃぁぁん
(お披露目は僕も出るのかな? お菓子いっぱい出るかなぁ……たくさん食べて、萌を守れるように強くなりたいにゃあ)」
「ふふふ、ありがちゅ、みちゃーれ。わたち、みんながいたら嬉しでちゅよ」
お父様からの重大発表を受け、ヴィンテ・ラジ公爵邸は、お披露目会に向けて一気に大忙しで動き始めた。特にお母さんは、子供たちの衣装や夫婦の衣装のデザインを熱心に考えたり、デザイナーの人をわざわざ屋敷に呼び出して楽しそうに相談しあっていた。
「もえちゃんの場合、ピンクと白のグラデーションでも可愛いわね! それに加えて、アレクとライダは、大人っぽく、でも子供でもかっこよく見える服が良いわよね。私たち夫婦はお揃いで、色違いとかも良いわ〜! あぁ、色んなアイデアが浮かびすぎちゃうから悩むわ〜!」
お母さんは机の上に大量のデザイン画を広げながら、目をキラキラと輝かせている。
(わあ、フリルやレースが繊細でとっても綺麗……!
前世のハイブランドのコレクションを見てるみたいで、元OLの血がちょっと騒いじゃうな)
私は小さな手を伸ばして、ピンク色のドレスの絵をうっとりと指でなぞった。早くこれを
着て、みんなと一緒にお披露目会に出たいな、なんて胸を弾ませながら。
そんな風に、私たちが温かくて楽しいお披露目会の準備を進めている、まさにその時。空から覗き見していた敵たちにも、この賑やかな声はしっかりと聞こえていた。
【敵の視点】
「ふっ、そうか。お披露目会をするんだな。絶好の仕掛けるチャンスが向こうから転がり込んできたわけだ、クックッ……」
「兄貴! どんな仕掛けにするんすか!? 派手にシャンデリアとか落とすのもありっすね。それとも、会場の魔力を暴走させるのもいいっすよね!」
敵の奴らは、決行日をお披露目会の日に定め、どんな卑劣な罠を仕掛けるかニヤニヤと企んでいた。
そんな恐ろしい陰謀が動き出しているとは、知る由もない萌たち。こうして、波乱に満ちたお披露目会に向けて、準備が始まるのだった――。
(第44話終わり)
第18話をお読みいただきありがとうございました!萌のお披露目会が決まりましたが、敵の奴らが何やら物騒なことを企んでいるようです……!生まれたばかりの精霊王みちゃーれと萌の行く末が気になる方は、ぜひ【ブックマーク登録】や下の【☆☆☆☆☆】から評価をよろしくお願いします!執筆の励みになります!




