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第111話『日替わりガチャ2日目はショタ!? ぶかぶか服のお着替え大作戦!』

いつもお読みいただきありがとうございます!

前回、まさかのシステムエラー(バグ)によって

1日ごとに姿が変わる呪い(?)にかかってしまった

ジント様たち。おじいちゃん髭踏みコントが終わった

と思ったら、2日目の朝にやってきたのは……まさかの

「あの姿」!?元社畜の萌ちゃん、朝から限界オタク全開で大悶絶の第111話です。

どうぞお楽しみください!

 煙が晴れたベッドの上にいたのは

元の美男子……ではなく。 くりくりとした大きな目に、ツヤツヤのフッサフッサな髪、そして大人服の萌え袖に完全に溺れている、どう見ても

【8歳くらいの超絶美少年ショタトリオ】だった!


(ひゃあああ! 今日の運命ガチャは

『ショタの日』だーーーっっっ!!!)



 昨日のヨボヨボ老人から一転、今日は

元気いっぱいの8歳児。 



ジント様も、床まで伸びていた長い白髭はどこへやら、天使のようなプルプルのほっぺをした美少年の姿で、ダボダボのコートに埋もれている。


「ふふ、どうやら今日の一日は、この姿のままで過ごすことになりそうだね」 



中身は大人

(しかも超過獲得なシスコン)のままの8歳ジント様が、ぶかぶかの袖から小さな手を伸ばし、私のうさぎのおでこを優しく撫でて微笑んだ。


 その瞬間、私はジント様の姿を凝視

したまま、心の中で激しい悲鳴を上げていた。


(う, うわあああ! なにこれ、何この

破壊力抜群の尊い生き物は……っ!?)



 ジント様が私を撫でようとしてくれたその小さな手。



元の仕立ての良い大人用のコートがそのままなので、袖の長さが全く足りていない。 



小さな手が、ぶかぶかで長すぎる上着の袖の奥に、すっぽりと完全に隠れてしまっているのだ。 いわゆる『萌え袖』。



いや、萌え袖という生易しいレベルではない。



服に完全に『溺れて』いる。 



袖の隙間から、ほんの少しだけ覗く白くて丸い指先が、私のうさぎの毛並みを

遠慮がちに、だけど愛おしそうにフニフニと撫でてくる。



(手がっ! 手が隠れてるぅぅぅ! 完全に服に着られてるよジント様! なにその

可愛すぎる生き物! 反則! 一発退場レベルの可愛さなんですけどおおおっ!) 



あまりのショタジント様の愛らしさに

私の心臓はバックバクの限界メーターを突破しそうになっていた。



元社畜の私、異世界に来て最大の精神的危機である。 



しかし、悶絶しているのは私だけではなかった。



「おうよ! おじいちゃんの時は足腰が

悲鳴を上げてたけど、今日のこの体は

めちゃくちゃ軽いぞ!


萌ちゃん、今日はたくさんお散歩して

いっぱい遊べるな!」 



そう言って、ベッドの上でポンポンと

跳ねるように立ち上がったのはライダにい様だ。 



昨日まで「腰が、腰が……」と呻いていたのが嘘のように、弾けるような笑顔を見せている。



ツヤツヤの短い髪が、彼の動きに合わせて元気よく揺れた。 



だが、彼が着ているのもまた、元の大人用のサイズだ。



 大きな騎士服の裾を派手に引きずりながら、私の元へ駆け寄ろうとした――

まさに、その時だった。



「わっ、ととと!?」 



案の定、自分の身長よりも遥かに長い

ズボンの裾に、小さな足が引っかかってしまったらしい。 



ライダにい様はバランスを崩し、ベッドのシーツの膨らみにつまずいて、その

まま派手にベッドにだいぶしてしまった。


「うわっちょ…待っ!?」


 ばふんっ! と、ベッドの上の柔らかいお布団に、顔面からダイブするライダ

にい様。 



あまりにも見事なつまずきっぷりに

私は思わず「きゅいっ!?」と小さく鳴いてしまった。



「痛たた……。あはは、やっぱりこの体だと、まだ距離感が上手く掴めないや。服も重たいし……」 



お布団の中から、むくりと顔を上げた

ライダにい様。



鼻の頭を少し赤くしながら、照れくさ

そうに「へへっ」と笑っている。



その両腕もまた、長すぎる袖のせいで

完全に手が隠れており、お布団を押さえようとするたびに、ぶかぶかの袖が

「ぱたぱた」とペンギンの羽のように

動いていた。



(ライダにい様あああ! ベッドにつまずいて転ぶとか、どんだけドジっ子属性詰め込むのよ! しかもそのぱたぱた動く袖! 確信犯ですか!? 天使ですか!?)



 私の心の中の荒ぶるオタク(前世)が、大音量でサイレンを鳴らし始める。



眼福。ただひたすらに眼福である。



「そうだね、ライダ。でもまずは、このぶかぶかの大人の服をどうにかしないと、一歩も歩けないよ」 



呆れたようにため息をついたのは

8歳のアレクにい様だ。 



彼は冷静にツッコミを入れつつ、自分の体に合わない大きなズボンのウエストを、両手で必死にギュッと押さえていた。 



そうしなければ、今すぐにでもズボンがズり落ちてしまうからだ。 



小さな両手で必死に服を押さえるアレクにい様もまた、手元がぶかぶかの袖に埋もれていて、小さな爪先だけがちょこんと見えている。 



普段はあんなにクールで頼りになる

お兄様が、必死にズボンを押さえながら真面目な顔をしているギャップ。



もう、全方位どこを見てもメロメロに

なる要素しかない。



(あ、圧倒的感謝……! 神様だかバグだか知らないけれど、こんなに可愛い3人のぶかぶか姿を拝ませてくれてありがとう……!) 



足元では、猫のみちゃーれが

「みゃ〜にゃあ

(今日は完全な育児ライフみゃお……。お着替えさせないと、この子たち一歩も動けないみゃおね……)」



完全に諦めきった顔で、ちっちゃくなった三人の足元に身体をすり寄せていた。



みちゃーれの賢さと冷静さが、今の私の限界オタク脳には本当にありがたい。



「よし! 服がダボダボなら、萌ちゃんのお菓子魔法で『ちょうどいい子供服』を作るか、僕たちの魔法で縮小させよう!」



「ふふ、いいね。ついでに、萌ちゃんに似合う可愛いリボンもお揃いで作っちゃおうか」 



元気いっぱいになった美少年たちは

ぶかぶかのお洋服をはためかせながら

ベッドの上の私(白うさぎ)にぎゅうっと楽しそうに群がってきた。 



小さな体に包み込まれるように抱きしめられ、ふわりと香る男の子特有のお日様のような匂いに、私の頭はさらに

クラクラする。 



宿屋の部屋の中には、朝から早くも

ピンク色のラブラブハートがこれでも

かと回り始めるのだった。



「じゃあ、まずは僕の縮小魔法で試してみるね。子供の体だけど、このくらいの魔力コントロールなら……えいっ」 



アレクにい様が、ぶかぶかの袖からどうにか小さな手を覗かせ、3人の大人服に向けてパチンと指を鳴らした。



 緑色の魔法の光が淡く3人を包み込み、引きずっていた裾や袖がみるみると縮んでいく。



(おおっ、さすがアレクにい様! 手際がいい!) 



そう思ったのも束の間。



光が収まった瞬間、私の目に飛び込んできた光景に、思考が完全にフリーズした。



「……あれ? アレク、なんかズボンの代わりに、下がひらひらしてるぞ……?」



「おやおや、これは……どういうことだい?」 



魔法は大成功……いや、大失敗していた。 



服のサイズは確かに8歳児サイズにぴったり縮んだ。縮んだのだけれど――


なぜか、3人が着ているのは、フリルとレースがふんだんにあしらわれた

パステルカラーの『超絶可愛い女の子用のドレス』になっていたのだ。



 ジント様は薄ピンクの気品ある令嬢

ドレス。



アレクにい様は清楚なサックスブルーのワンピース。



ライダにい様は元気に広がる黄色いパニエ付きのフリルスカート。 



中身は超男前なイケメン騎士たちの

まま、見た目はどう見ても

「最高に可愛い三姉妹(美幼女)」の

完成である。



「す、すまない……。どうやら子供の体になったせいで、イメージの具現化が

萌ちゃんの『可愛いもの』という魔力に引っ張られて、暴走してしまったみたいだ……」



 アレクにい様が、女の子用のワンピースの裾を小さな手でもじもじと掴みながら、頬をポッと赤くして俯く。



(ぎゃあああああーーーっ!! し、ショタの女装!!! しかも似合いすぎてる

女子の私より圧倒的に可愛い!!!

アレクにい様、ナイス失敗(大賛辞)ですっ!!!)



 あまりの尊さに私がベッドの上で激しく転がっていると、ジント様が自分の

ドレス姿を鏡で見て、ふむ、と顎に手を当てた。



「せっかくアレクの魔法でこんなに可愛いドレスになったんだ。どうせなら

髪型もこの服に合わせた方が、萌ちゃんがもっと喜んでくれるんじゃないかな?」 



そう言うと、ジント様が小さな手を

優しく一振りした。



 光の粒子が3人の頭部を包み込み

サラサラとした髪が魔法によって編み込まれていく。



髪の長さや形を一時的に変化させる変装魔法だ。 



光が晴れると、そこにはさらなる奇跡が待っていた。 



ジント様のツヤツヤの金髪は気品溢れる『ツインテール』になり、アレクにい様の髪は大人っぽい『サイドポニー』に。


そしてライダにい様の短かった髪は

ふんわりとした『お団子ヘア』に変化している。



(ごふっ……!!(吐血) つ、ツインテールにポニテにお団子……!?

完璧! 完璧すぎる美少女三姉妹の誕生だよぉぉぉ!!! ジント様、なんて有能な変装魔法を使っちゃうのよ!!)



「ふふ、どうだい萌ちゃん? これで君とお揃いのリボンをつけたら、もっと素敵になると思わないかい?」 



ツインテールを揺らしながら、お姫様のようにドレスの裾をつまんでエレガントに微笑むジント様。



中身は成人男性なのに、見た目は完全に国宝級の美幼女である。



「うう、なんか頭が軽くて不思議な感じだけど……萌ちゃんがそんなに目を輝かせて喜んでくれるなら、俺、このままでもいいや!」 



お団子頭を触りながら、フリルスカートを盛大にはためかせて無邪気に笑う

ライダにい様。 



足元のみちゃーれは、もはやツッコミを入れる気力も失ったのか…


「みゃ〜

(……確信犯的なかわいさみゃお。

もう好きにするがいいみゃお……)」


前足で顔を覆ってしまっていた。



(魔力を上げなきゃいけないのに、今日も愛されハプニングだけで一日が終わっちゃいそうだよぉぉぉ!) 



日替わり変身ループ2日目。私たちは

お洋服に溺れる美少年(一時的に美幼女)たちのお着替え大作戦という

新たなるドタバタに巻き込まれていくのだった。


(第111話 終わり)

第111話をお読みいただきありがとうございました!

アレクにい様の魔法の暴走(ナイスハプニング!)と

ジント様のノリノリな変装魔法によって、まさかの

【美少女三姉妹(中身は最強騎士ショタ)】が爆誕してしまいました……!

ツインテールのジント様、サイドポニーのアレクにい様、お団子ヘアのライダにい様……白うさぎ姿の萌ちゃんと並んだら、画面の糖度が大変なことになりそうです

(笑)。


みちゃーれの呆れ顔も目に浮かびますね。魔力を上げなきゃいけないのに、今日も愛されハプニングだけで

のほほんと終わってしまった萌ちゃん。


果たしてこの姿のまま、次回はどんなお散歩ドタバタが待っているのでしょうか?


「女装ショタ三姉妹、最高!」「萌ちゃん頑張れ!」

と思ってくださった方は、ぜひブックマークや評価の

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