↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
112/148

第110話:【日替わり変身ループ】今日は老人?それともショタ? 毎朝のドキドキ運命ガチャ!

いつも応援ありがとうございます!

前話では、完璧な美男子に戻るはずが、完璧ではなく

1日ごとに姿が変わってしまうという呪いのループが

判明した萌たち。

今回は、そんな困惑する萌の頭の中に、さらなる【衝撃の警告音】が鳴り響きます!お菓子魔法のレシピ欠損

(バグ)の真相、そしてこの呪いを治すための、まさかの攻略方法とは……!?おじいちゃん達ののほほんライフと合わせて、どうぞお楽しみください!

完璧に美男子に戻るはずが、完璧ではなく1日ごとに姿が変わってしまう――。


そんな事態に私が混乱していた、まさにその時。


私の不安定な魔力に反応したのか、頭の中に突然、無機質な警告音が鳴り響いた。



『エラー、エラー。警告音です。あなた様の魔力不安定によって本のレシピを

使用すると、欠損(バグ)を発生いたしました。


その影響により、対象者は1日ごとに

姿が変わり続けます。


なお、これを治すポイントは、あなた様の魔力上げを行ってください』


突如として脳内に響き渡った謎のシステム音声に、私は思わず背筋が凍りつくような強い緊張感を抱いた。


(1日ごとに姿が変わるって、ガチャ

じゃあないんだから!

しかも治す方法は『私の魔力上げ』って、一体どうすればいいのよぉぉぉ!?)


元社畜の私に「魔力を上げろ」なんて言われても、具体的なレベルアップ方法なんて分からない。


そんな未知のクエストを前にして、私は胸ポケットの中でハラハラと頭を抱えていたのだけれど……。


「これ……ライダよ、またわしの髭を踏んづけるんじゃあないわい。踏むたびにわしの髭に足跡が着くじゃろう」


「すまんのぉう……ジントやぁ、失礼だと思うが足腰が上手く動かんのじゃ。

よっこらしょ、よっこらしょ……」


「たしかにわかるぞよライダ、また歳をとったから動きや視界が悪くなるじゃのぅ」


ガサゴソと音がする方を見れば、今さっきおじいちゃんに戻ったばかりのジント様、アレクにい様、ライダにい様の三人による、昨日と全く同じ『おじいちゃん髭踏みコント』がデジャヴのように始まっていた。


「おい、アレク。お茶をもう一杯おくれんかのぅ。ズズズ……」



「うむ、ジント。おじいちゃんになると、お茶の旨味がよく分かるわい。

ほれ、ライダも飲むかの?」



「ありがたいのぅ。萌ちゃん、おじいちゃんに何か甘いものを一口……ハハハ、げふん、げふんっ」



(……うん、みんながこれだけ元気(?)なら、まぁいっか!)


頭の中のシリアスな警告音で一瞬焦ったものの、目の前の光景があまりにも平和でおじいちゃん全開だったため、私の

緊張感は一瞬でフニャフニャに溶けてしまった。



結局、魔力上げの方法を考えるのは後回しにして、私たちは宿屋の部屋で縁側の老人のようにのほほんと温かい一日を過ごしてしまったのであった……。



そして、そののほほんとした一日の終わり。



私たちは再び深い眠りにつき――運命の【日替わり変身ループ・2日目の朝】がやってきた!



窓から差し込む朝日に照らされながら

ジント様のコートのポケットの中で私はパチリと目を覚ました。



うさぎ姿の私は、緊張のあまり長い耳をピンと直立させる。昨日はおじいちゃんだった彼らの身体から、眩い光が

「ぼふんっ!」と弾ける。



「……あれ? 腰が痛くないぞ!? それに、なんか視界がめちゃくちゃ低くなってる気が……!」



「ライダ、お前、またツルツル頭から髪が【フッサフッサ】になってるぞ!

服もブカブカだ!」



煙が晴れたベッドの上にいたのは

元の美男子……ではなく。



くりくりとした大きな目に、ツヤツヤのフッサフッサな髪、そして大人服の萌え袖に完全に溺れている、どう見ても

【8歳くらいの超絶美少年(ショタ)

トリオ】だった!



(ひゃあああ! 今日の運命ガチャは

『ショタの日』だーーーっっっ!!!)



昨日のヨボヨボ老人から一転、今日は

元気いっぱいの8歳児。



ジント様も、床まで伸びていた長い白髭はどこへやら、天使のようなプルプルのほっぺをした美少年の姿で、ダボダボのコートに埋もれている。



「ふふ、どうやら今日の一日は、この姿のままで過ごすことになりそうだね」



中身は大人(しかも超過保護なシスコン)のままの8歳ジント様が、ぶかぶかの袖から小さな手を伸ばし、私のうさぎのおでこを優しく撫でて微笑んだ。



「おうよ! おじいちゃんの時は足腰が悲鳴を上げてたけど、今日のこの体はめちゃくちゃ軽いぞ! 萌ちゃん、今日は

いっぱい遊べるな!」



「そうだね、ライダ。でもまずは、このぶかぶかの大人の服をどうにかしないと、一歩も歩けないよ」



8歳のアレクにい様が、自分の体に合わない大きなズボンを両手で必死に押さえながら、冷静にツッコミを入れた。


足元では、猫のみちゃーれが「みゃ〜

(今日は育児ライフみゃお……)」と

諦め顔でちっちゃくなった三人の足元に身体をすり寄せている。



「よし! 服がダボダボなら、萌ちゃんのお菓子魔法で『ちょうどいい子供服』

を作るか、僕たちの魔法で縮小させよう!」


「ふふ、いいね。ついでに、萌ちゃんに似合う可愛いリボンもお揃いで作っちゃおうか」



元気いっぱいになった美少年たちは

ぶかぶかの服をはためかせながら

ベッドの上の私(白うさぎ)にぎゅうっと楽しそうに群がってくる。



宿屋の部屋の中には、朝から早くも

ラブラブハートが回り始めるのだった。



(魔力を上げなきゃいけないのに、今日も愛されハプニングだけで一日が終わっちゃいそうだよぉぉぉ!)



日替わり変身ループ2日目。私たちは

ぶかぶかのお洋服に溺れる美少年たちのお着替え大作戦という、新たなるドタバタに巻き込まれていくのだった。

(第110話 完)

第110話、最後までお読みいただきありがとうございました!まさかの脳内アナウンスで『あなた様の魔力上げを行ってください』という新クエストが発生しましたね!


(ガチャじゃあないんだから!)とツッコミを入れつつも、おじいちゃん髭踏みコントの平和さに負けて

のほほんと初日を過ごしてしまう萌ちゃんが最高に愛らしいです(笑)。


そして運命の2日目の朝……見事に【8歳のフッサフッサ美少年(服ぶかぶか)】を引き当てました!

今日一日はこのショタ姿のまま過ごすことになった一行。

果たして、ぶかぶかの服をどうやって解決するのでしょうか?

次回、第111話「美少年たちのお着替え大作戦と、お揃いリボン(仮)」をお楽しみに!

「脳内警告音のなろうシステム感最高!」

「今日がショタの日で良かった(笑)」と思ってくださった方は、ぜひ下にある【☆☆☆☆☆】のポイント評価や、ブックマークで応援していただけると、萌ちゃんの魔力上げ(執筆の活力)になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。