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第109話:美男子変身なはず…が完璧ではなく1日ごとに姿が変わってしまう!?

いつも『社畜OLの葛木萌、猫を助けて異世界へ!』を

応援いただきありがとうございます!


前話では、若返りすぎて8歳の美少年(しかも髪の毛

フッサフッサ)になってしまったお兄ちゃんたちと

ジント様に、一晩中ぎゅーぎゅーに愛でられた萌。


宿中にラブラブハートが回り続けるような、ハプニングだらけの夜が明け……いよいよ運命の翌朝を迎えます。


朝の光の中で目覚めたお兄ちゃんたちとジント様。

今度こそ、完璧に元のカッコいい姿に戻れているのでしょうか……!?それでは、大波乱の第109話をお楽しみください!

昨夜は、若返りすぎて8歳のフッサフッサ美少年になってしまったジント様

アレクにい様、ライダにい様にぎゅうっと抱きしめられ、大変な夜を過ごした。


ぶかぶかのダボダボ服に溺れた可愛い

3人に、フッサフッサの髪の毛でこれでもかとスリスリされ、ぎゅーぎゅーに

愛でられたのだ。


それはもう、宿の中にラブラブハートが飛び交って回り続けるのではないかと

思うほどの熱量で、私はうさぎ姿の

まま、愛されハプニングだらけの激しい1日を終えたのであった……。


そして、翌朝。窓から心地よい爽やかな朝の日差しが差し込んできたことに

よって、私はパチリと目を覚ました。


すると、部屋の中から聞き覚えのある

聞き慣れた「大人の男の人の声」が

聞こえてきた。


「うぅーん、よく寝たー! なんか身体がおじいちゃんになったり、8歳頃の姿に戻っちまったけど、今は服もブカブカじゃあねぇし、元の姿に戻って良かったァ!」


窓辺のところで、力いっぱいぐーっと

身体を伸ばしながら声を上げたのは

ライダにい様だった。


昨日あった色んな大騒ぎを振り返って

しみじみと呟いている彼の身体は

ぶかぶかの服に溺れていた昨夜の

ショタ姿が嘘のように、ぴったりといつもの大人服がフィットした、逞しくて

カッコいい元の騎士の姿に戻っていたのだ。


「一時、どうなるかと思ったけどね。

でも、色んな意味で姿を変えることによって、あのハプニングだらけの包囲網を切り抜ける役にも立ったからね」


アレクにい様が、洗面台でジャブジャブと顔を洗ってタオルで拭きながら、静かに微笑む。


彼もまた、昨日の一連の異常事態を振り返り、魔力の暴走や肉体の年齢変化について「新しい知識」を頭に入れながらも、萌ちゃんの魔法の有用性に感心を

していた。


知的な眼鏡の奥の瞳は、すっかりいつもの大人のアレクにい様だ。


「ふふ、たしかに色んなこともあったけれど、僕はとっても楽しかったよ?

何より、この旅で萌ちゃんのそんなに

可愛い『うさぎ姿』が見られたことが

僕にとっては最高の思い出であり、何よりも嬉しいからね」


ジント様が、ベッドの上で丸くなっている私のところに歩み寄ってくると、長い指先で私(白うさぎ)のおでこを優しくそっと撫でながら、嬉しそうに極上の

美男子スマイルで微笑んでいた。


床まで伸びていた長い白髭は綺麗さっぱり消え失せ、あの息を呑むほどに美しい、王子様のようなジント様がそこに

いた。


(やったぁぁぁ! 朝になったら、みんな完璧に元のカッコいい美男子に戻れてるーーーっ!!)


ジント様の優しい指の感触にうっとりしつつ、私は嬉しくて短い前足をパタパタと動かした。足元ではみちゃーれも

「みゃ〜、みゃお(よかったみゃ)」

と満足そうに、大人のみんなの足元に身体をすり寄せている。


私の水信玄餅魔法は、時間差で朝に完璧な効果を発揮してくれたのだ。


これでもう安心、いつもの頼れる

イケメンお兄ちゃんたちとジント様と

宿屋を出発できる!……と、誰もが神に感謝し、胸を撫で下ろした、その瞬間

だった。


私のお菓子魔法の裏に隠されていた

【魔力不安定の真のバグ】が、非情な

システム音を立てるかのように脳内で弾けた。


『警告:お菓子魔法の完全解呪に失敗しました。魔力不安定の負荷により、対象者の肉体時間は【1日ごと】にランダムで変化するループ状態へと移行します』


(……へ? いちにち、ごと……?)

私が頭の中に響いた謎のアナウンスに

血の気が引いていると、元の美男子に

戻って元気いっぱいになったお兄ちゃんたちが、さっそく爽やかな笑顔でこちらに手を伸ばしてきた。


「さあ萌ちゃん、今日という一日は元のカッコいいお兄ちゃんがたっぷり可愛がってあげるからね!」


アレクにい様が、それはそれは眩しい

イケメンスマイルで私を抱き上げようとする。


――が、その指先が私のモフモフの毛に触れる直前。ぼふんっ!!!!!


突然、朝の爽やかな部屋の中に、昨日

見覚えがありすぎる怪しい白い煙が盛大に爆発した。


「ごほっ、ごほっ! ゲフンッ!

……なんじゃ、また急に腰に強烈な痛みが……。

アレク、お主、妙に小さくなっておらんか?」


真っ白なハゲ頭をペチペチと叩きながら、一瞬で腰が直角に曲がったライダにい様が枯れた声で呟く。


「何を言うとるライダ……。お主こそ、その若々しい黒髪が跡形もなく消え去って、綺麗なツルツル頭になっておるぞ。……あ、あれ? わしの声も、ずいぶん爺さんみたいになっておるな?」


アレクにい様が自分の顔を触り、そこに深く刻まれた深いシワの感触に愕然と

している。


「二人とも落ち着くのじゃ……。わしたちは公爵家の威厳を……って、わしの髭、また床まで伸びておるではないかーい! 自分で踏んづけて歩けぬわい!」


そしてジント様に至っては、サンタクロースもびっくりの真っ白で立派な長い髭が、再び地面を埋め尽くしていた。


(って、一瞬で全員おじいちゃんに逆戻りしてましたーーーっっっ!?!?)


うさぎの姿のまま、私は変わり果てた

(というか元に戻った?)おじいちゃん三人衆を見て、声にならない悲鳴を上げる。


せっかくのイケメン美男子変身なはずが……完璧ではなく、なんと

【1日ごとに姿が変わってしまう呪い】が発動してしまったのだ!


「これ……ライダよ、またわしの髭を踏んづけるんじゃあないわい。踏むたびにわしの髭に足跡が着くじゃろう」


「すまんのぉう……ジントやぁ、失礼だと思うが足腰が上手く動かんのじゃ。

よっこらしょ……」


「たしかにわかるぞよライダ、また歳をとったから動きや視界が悪くなるじゃ」


宿屋の部屋の中で、昨日と全く同じおじいちゃん髭踏みコントがデジャヴのように繰り広げられ始める。


(あわわわっ! ということは、今日は

1日中おじいちゃん日和ってこと!?

明日はまた8歳のショタになるの!?

それともイケメン美男子なの!?)


日替わりで年齢がガラガラ変わる過保護な男たちに囲まれることになってしまい、白うさぎの私はベッドの上で頭を抱えてゴロゴロと転がる。


「みゃ〜(毎日お世話が大変みゃお……)」と、早くもこれからの

介護&育児ライフを察したみちゃーれが、深いため息を吐くのだった。

(第109話 完)

第109話、最後までお読みいただきありがとうございました!朝一番、窓辺で体を伸ばして

「元の姿に戻って良かったぁ!」と喜ぶライダお兄様や、新しい知識として冷静に関心するアレクお兄様

そして萌のデコを撫でながら優しく微笑むジント様……。


「あぁ、やっといつもの格好いいみんなに戻れたんだ!」と安心した直後の、まさかの【ぼふんっ!

(おじいちゃん逆戻り)】でした!!!(笑)


せっかくの美男子変身なはずが、まさかの完璧ではなく【1日ごとに姿が変わってしまう呪いのループ】が

発動。


「これ……ライダよ、またわしの髭を踏んづけるんじゃあないわい」と、デジャヴのように第2ラウンドの髭踏みコントが始まってしまいました。


ある日はイケメン、ある日はヨボヨボおじいちゃん

ある日はフッサフッサの8歳美少年……。


日替わりで年齢がガラガラ変わる過保護な男たち

(と、早くも諦めモードのみちゃーれ)に囲まれて

白うさぎ姿の萌の毎日はどうなってしまうのでしょうか!?


次回、第110話「日替わり過保護ライフ! 今日のおじいちゃん達の過ごし方(仮)」をお楽しみに!


「朝の会話からの落差が最高すぎる(笑)」


「日替わりショタ・老人・イケメンループは神展開!」と思ってくださった方は、ぜひ下にある【☆☆☆☆☆】のポイント評価や、ブックマークで応援していただけると、毎日の執筆の大きな大きな励みになります!

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