表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白内障と緑内障の手術  作者: 夏目 碧央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/27

退院(2回目)

 診察も終わり、グラナテックと請求書をもらった。後は忘れ物確認の為に看護師さんが来てくれれば退院だ。

 荷物の整理をしていると、筆箱に付けていたもみじ饅頭のチャームがばらけて落ちてしまった。鎖と饅頭1個はすぐに見つけたのだが、もう1個の饅頭(半分にちぎってあるやつ)が見当たらない。ベッドの下やキャリーケースの下にもない。テレビの台の下とか、隣のベッドの下も、床に這いつくばってみたけれどもない!スマホのライトであちこち照らし、自分のカーテンの外に出て探しまくったが、ない。悲しい。諦めてベッドに腰かけ、テーブルの上に置いたリュックに手を掛けたら、なんとそのリュックの上に半分のもみじ饅頭が乗っかっていた。何故だ!そうか、さっき落とした時にはリュックが私の膝の上にあって、探す時にリュックをテーブルの上に置いたのか。全く……

 この日の朝早く、独り旅に出かけた長男は、到着早々、財布がない事に気づいたそうだ。レンタカーの中を散々探し、空港に戻って聞いてみたが届いておらず、そのまま2泊3日、スマホ決済だけでヒヤヒヤしながら過ごしたそうだ。最後にレンタカーを返すと、

「お財布忘れてますよー。」

と、財布を渡されたそうなのだ。ドアポケットに入っていたらしい。もちろん自分で入れたのに忘れていたのだ。また、草の上に寝転んで星空を見た翌朝、ズボンのポケットに入れておいた車のキーがない事に気づき、草の上を1時間半以上探して見つけたとか。全く、どうしてそんなに私に似たのか。彼が財布を探し回っていたちょうど同じ頃、私はもみじ饅頭を探していたのだ。私は靴も探してベッドの真下で見つけた事もあったよね……

 さて、看護師さんに忘れ物チェックをしてもらい、手首のネームタグも切ってもらってさよならを言った。1階に下り、テレビカードの精算機にカードを入れてみた。残高の550円が、100円玉と10円玉で戻ってきた。お財布がパンパン。これはガチャでもやらないと。

 祝日なので夜間窓口での支払いだった。入院する時は空いていたここも、今日は何組かが並んでいた。特に入院する人に時間がかかる。私の後ろに並んだ人が、

「支払いは後日でいいですか?」

と、窓口の人に言っている。私と同じくらいの年の女性だった。窓口のあばれる君似の警備員さんは、

「順にお呼びします。」

とだけ言った。私はその女性の履いているズボンに注目。

「あ、TOKYO2020だ。私も持ってます。」

と、思わず声を掛けた。ボランティアウエアだった。

「これ、重宝しますよね。」

と、その女性。私は靴をよく使っている、とか、ひとしきりボランティア仲間の会話をした。その内その女性の知り合いが来たみたいでしゃべっていた。すっかり機嫌が直ったようだ。

 私の番がやっと来て、支払いをした。前回は12万円以上したのに、今回は5万円台だった。何故だ?高額医療費制度のおかげ?見たところ、明細書の記載内容はほぼ同じだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ