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白内障と緑内障の手術  作者: 夏目 碧央


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再び入院、なぜか逆?

 さあ、ここからは2回目の入院の話だ。大体同じような事だろうから、エッセイに書く事もほとんどなかろう、と思っていたのだが、実際にはもう……むしろ、今回は違うのか!という驚き満載で、ハッキリ言って2回目の方がエッセイとして美味しい、いや、面白い。

 というわけで、早速家を出て大学病院に行くところから始めよう。

 日曜日。もうすぐ家を出ようとしていたら、夫が急に、

「あ、車で送って行けばいいのか。」

などと言い出す。が、まだ着替えてもいないし今すぐ出るのは無理そう。なので、

「明日から運動不足になるから、今日は歩いた方がいいのよ。」

と言ってあげた。夫は、お言葉に甘えて……等とごにょごにょ言っていた。

 今回はリュックを背負い、やはりキャリーケースを引っ張り、日傘を差して出かけた。前回はトートバッグをキャリーケースに乗せて行ったが、多少重くても背負ってしまった方が楽だった。10時前だったが、既に日差しが暑かったので、日傘は正解だった。それでもマスクをして歩いたら暑かった。

 正面玄関へ回ったら、出入口が封鎖されていて、夜間・休日窓口へ回れという看板が自動ドアの中に設置してあった。ああ、そうだった。今日は日曜日だから正面は開いていないのだった。うぅ、夜間窓口は今しがた素通りしてしまった。なので、また戻った。徒労だ。

 空いていた。日曜日に入退院する人は少ないのだろうか。入院手続きも、誰もいないから並ばず、すぐに出来た。そしてこっちに入っていいのかな?というくらい閑散とした、電気も点いていない場所を通ってエレベーターへ。前回と同じ5階へと昇って行った。

 ナースステーションに書類を出すと、前回のような入院の説明などはなく、身長体重だけ測ってすぐに病室へと連れて行かれた。今回は前回とは違う部屋だった。大部屋なのは同じだが。

 ベッドは真ん中。残念だと思ったが、むしろちゃんとカーテンで囲われて、自分だけの秘密基地みたいで、悪くなかった。だが、荷物を入れるロッカーを見て愕然とした。ロッカーの前は人が通るスペースなんてないくらい狭い。すぐに端のベッドの人のカーテンがあるのだ。そして、前の部屋にはあったタオル掛けがなかった。洗面台も狭い。部屋としては外れだった。タオルは一応ロッカーの中に掛ける事が出来るが、ここだと乾かないだろうと思った。(実際乾くのに2日かかった。)

 部屋に案内してくれたヘルパーさんに、冷蔵庫の使い方をちゃんと教えてもらった。テレビカードを入れて、冷蔵庫と書いてあるボタンを2秒押すらしい。

「冷蔵を辞める時はどうしたらいいんですか?」

と聞いたら、カードを取り出せばいいと教えてくれた。取り出しボタンを押せばいいと。ここ重要。必ず覚えておいて欲しい。

 今回もヤクルト400Wを3本持って来た。前回は保冷剤を持って来たが、1日で常温になってしまったので、今回は冷蔵庫を使う事にした。早速ロビーにある販売機で1枚1000円のテレビカードを買って来て、冷蔵庫を作動させた。冷蔵庫内の明かりが点いた。ペットボトルの水も買って来て、ヤクルトと水を冷蔵庫に入れた。因みに、病院のパンフレットには「冷蔵庫は24時間150円です」と書いてあった。つまり、丸3日使ったら450円というわけだ。テレビカードは最後に清算出来るそう。つまり冷蔵庫だけ使って退院する場合、550円が返金されるというわけだ。

 その内看護師さんがやってきて、入院の説明をここでしてくれた。手術は明日の9時半だそう。9時に入室だそうだ。お昼までにお休みタイムも終わりそうだ。それなら昼食をキャンセルする必要はなさそうだ。

 さて、本でも読もうと思って枕元の電気を点けた。今も左右の視力差があり、暗いと全然読めないのだ。ところが、どうも電気を点けても暗いなと思った。電気を見上げて驚いた。ベッドの真上ではなく、ベッドの隣に置いてある棚に寄っている。考えてみたらナースコールのボタンが掛かっているのも、とてもベッドからは届かないような所にある。ん?なんでだ?

 とにかくベッドに寄りかかりつつも、明かりのある方へと本を寄せて読んでいた。が、なんか暗い。ダメだ。と、思ったところでまた看護師さんがやってきた。何か用があって来たのだが、その用事が終わった時に言ってみた。電気がこっちにあるのはおかしくないですかと。すると看護師さんもあら?と言って、逆ですねと言う。何か理由があって逆にしたのだと思うと。後で移動しますと言ってくれた。

 実際、少ししたら移動させに来てくれた。私はやる事があったので、パソコンを持ってロビーへ行った。新聞を読もうと思ったのだが、薬担当の看護師さんが来て、話をした。その時、さっきの看護師さんが、

「終わりましたー!」

と声を掛けてくれた。一人でやってくれたのか。大変だったろう。


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