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白内障と緑内障の手術  作者: 夏目 碧央


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飲酒は?

 4時に目が覚めてしまった後、結局眠れなかった。うつ伏せになったり色々していた。そういえば、同室者で「うつ伏せか左向きで」と言われている人がいた。最初、うつ伏せがダメなのかと思って、私は何も言われていないけれど、右を向いて寝てもいいのだろうか、と少し不安になったものだ。その後、その同室者に看護師さんが、

「うつ伏せ用の枕があるんですけど、左向きとどっちがいいですか?」

と聞いているのを耳にして、驚いた。うつ伏せがダメなのではなく、うつ伏せがいい、逆に言えば仰向けで寝てはダメなのか。それも大変だな。その人は血糖値を測られたり、点滴をしたりしているようで、気分が悪いなどと時々訴えていて重症な感じだった。声が若い感じだった。お隣は、退院が今週末か来週頭になると先生に言われた、などと看護師さんに話していて、退院日が決まっていないのも辛いなと思った。私も無事に今日、退院できるだろうか。もし出来なかったら、パンツがないだけでなく、宅配の手配もしてあるから、色々と大変だ。

 眠れないまま6時になり、起きて着替えた。もうパジャマではなく、外に出られる服だ。タンクトップを着ると寒くなかった。やっぱり胸に一枚密着していると温かいものだ。

 また検温と血圧測定があり、診察の時間が告げられた。8時40分だそうだ。毎日少しずつ早くなるな。そういうシステムか?

 それと、朝からすごく顔が乾燥していた。顔は洗っていないが、滅菌コットンで拭いている。寒かったくらいだから湿度が下がったのだと思われる。それで、あまりに乾燥するから、看護師さんに聞いてみた。

「顔が乾燥するんですけど、左半分だけ保湿剤を塗ってもいいですか?」

するとその看護師さんは、

「目の周りだけ避けてもらえれば、塗っても大丈夫です。」

と言った。え、そうなの?なんか、保湿剤も塗ってはダメとか言われたのは、右目の周りの話だったの?ちゃんと聞いたわけでもないものな。なんだ、おでこもいいのか。助かった。もう少しでシワシワになるところだった。

 ぼちぼち退院の準備をしながら、やはりスマホで新聞を読んだりしていた。しかし、お腹が空き過ぎて痛くなってきた。何せ4時に起きているわけで、朝食まで4時間、何も食べずにいるのは少し辛い。4時の時点で既にお腹ペコペコだったからね。

 朝食が来たのは8時15分くらいだった。食べた後、すぐに歯磨きをして診察へと向かった。もう左目にはコンタクトレンズを入れてある。入れない方が良かったか、と診察の時にひやりとしたが、先生は右目しか診なかった。

 右目の眼圧が高かった。バカ高いという程ではないが、最近目薬で抑えていた眼圧と比べたら10近く高い。今日の診察は初めての先生だった。眼圧を下げる目薬は何種類も点しているが、右目にもグラナテックだけ点してくださいと言われた。一番辞めたいやつだったが、他のは2種類が1本になっているから、1種類だけ点すとしたらそれしかないのは分かる。

 次の診察日は?と聞かれたので、この後知らされると言い、これでおしまいとなった。なので、私は心配な事を聞いた。

「あの、運動や飲酒は……」

すると先生は、

「飲酒は、しない方がいいですね。出血しているから。運動は、歩くくらいならいいけど、汗をかくようなものはしない方がいいです。」

と言った。そうか。やはり。でも、もし私が聞かなかったら言われなかった。毎日酒を飲む習慣だったら退院してすぐに飲んでしまうではないか。まあ、元々飲酒習慣は聞き取りされていたのだが。私は週末に、週3回飲むと伝えていた。今日は金曜日。もし飲んでも良ければ早速今夜から飲むつもりだったのだ。

 まあ、目が真っ赤なので飲んでも良いようには思えない。しかし、捉え方によっては、目の出血が止まれば飲んでもいいという事だろう。早く赤いの無くなれ~。

 部屋に戻って本格的に退院の準備をした。退院できませんね、と言われなくて良かった。鏡を見た時にあまりに目が真っ赤で、どうしてだ!?と思ったが、そういえば目が赤くなる目薬、グラナテックを診察後に右目に点した事を思い出した。あれは2時間くらい目が充血するという副作用があるのだ。だから一番辞めたいのだ。でもまあ、これからはコンタクトレンズもしないわけだし、赤い間はサングラスでもしていればいいか。因みに、緑内障の手術により、目薬を1本くらいは減らせると言われている。今後、目薬を1本ずつ増やして行って、眼圧の様子を見るのだろう。


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