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TWO ONLY TWO 唯二無二・唯一無二という固定観念が存在しない異世界で  作者: VIKASH
【魔法学校篇】:ZERO AND AETHER

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214/219

214話 幸運の像の片隅で

 

―― At the Corner of the Statue of Fortune ――



 ダダイは、噴水のほとりでギターを弾いていた。



 心地よい音色が、五臓六腑に染み渡る。



 アコースティックギターを器用に操る。

 ピックは使わない。



 彼の奏でるスラム奏法は、弦を弾き、ボディを叩き、まるでベースやドラムまでも同時に鳴らしているかのようだった。



 行き交う旅人たちが、思わず足を止める。



 やがて拍手が起こり、ギターケースへと何かを投げ入れる仕草を見せる者もいた。

 ——とはいえ、現在のセレスティアル歴において金貨は流通していない。



 だからといって、貴重な電気を差し出す者などいるはずもなかった。



 ここ、フォーチュリトス王国の王城街『ウノ』には、ひときわ人目を引く氷の像がある。



 そのあまりの美しさゆえに、人々はそれを“時間泥棒の女神”と呼び、

 ある者は洒落て「アイストラベル」などと名付けた。



 この女神像は、かのクリスタルアイスで造られている可能性が高い。



 角度によって、その輝きはまるで別物へと変わる。



 ある一点から眺めたとき、橙、白、黒、青、そして水色——

 五つの色が層となり、オーロラのように揺らめくのだという。



 その一点を見つけた者には、幸運な一日が訪れる。



 太陽の角度、季節、気温。

 すべての条件が揃ったときにのみ現れるその瞬間は、「幸運の時間」と呼ばれていた。



 いつしかその像は、“幸運の女神”と呼ばれるようになった。



 演奏を終えたダダイは、静かにギターをケースへ収める。



 風変わりな格好が珍しいのか、ひとりだけ、その場に残る客がいた。



 ダダイは何も言わず、ゆっくりと片足を持ち上げる。



 歩き出そうとしたのか。

 どこか不自然な姿勢だった。




「……ん?」




 そのとき、ローブをまとった何者かが、ダダイの肩を軽く叩いた。



 次の瞬間。



 ダダイは振り向きざま、その手首を掴んでいた。



 凄まじい反射速度。

 まるで後頭部に目でもあるかのような動きだった。




「我は、悪なり」


「あー……悪いけどさ。

 俺、そういうの興味ないんだよね」


「蘭丸を知らぬか?」


「さあ。知らね」




 ローブの男は、それ以上何も言わず、影の中へと溶けるように姿を消した。




「……帰ったら、曲作ろ」




 それが、ダダイの日常。



 ——そして、そこに足を踏み入れる私たちだった。






こんばんは! VIKASHです!


今回の話いかがだったでしょうか。


ダダイには、モデルとなる人物がいて、その人物の話し方や、容姿を真似して描写しています。


本人さんに届くといいですね。


クリスタルアイスは、「氷晶」で触れているため、そちらも読んでいただけると嬉しいです!


今日は至って普通の一日だったんですが、帰りにガラルファイヤーを手に入れたのがとても嬉しかったです。


知ってる方は知っているんだと思うんですが、アニメのポケモンで六英雄として登場していて、ビジュアルがとても好みなので、気に入っております。


今日は短めにしておこうと思います。


昨日についてなんですが、疲れ切って寝てしまい、予約投稿はしたんですが、あとがきを書き忘れております。


そのため、前回にはあとがきがありません。


すいません!


これからは気をつけます。


それでは、次回まで!

評価とブックマークをよろしくお願いします!

以上VIKASHでした!!

では!



◀次回のタイトル「アセマトの賢者達」



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